急な雨が降ってくることが増え、地域によっては梅雨入りが発表されるなど、雨の季節がやってきました。
雨の日が続くと、休日のお出かけをどうしようか……と悩むこともありますよね。
そんな時は、屋内でアートやデザインの展示を楽しむのはいかがでしょうか?非日常な空間でいつもとは違った刺激が得られて、心地よい時間が過ごせますよ。
今回は、現在開催中&もうすぐ開催の展示を3つご紹介します。どれも予約等は不要・入場も無料なので、ぜひふらっと立ち寄ってみてくださいね!
資生堂のパッケージ&広告デザインを満喫!「オドル ココロ」
まず最初にご紹介するのは、銀座・資生堂ギャラリーで2024年6月8日(土)~8月4日(日)の期間開催される「オドル ココロ -資生堂のクリエイティブワーク-」展です。
時代によって、様々な化粧品を世に送り出してきた資生堂。広告などのクリエイティブワークにも、既成の枠を超えた遊び心やチャレンジ精神を感じ取ることができます。今回の展示では、心躍らせるパッケージデザインと広告デザインに注目し、商品展示や映像、音を通して「オドル ココロ」を表現。思わず心が弾む多彩なバリエーションの商品や広告300点近くが一堂に集まります。
展示が予定されている商品は、1950年代当時は珍しかった女性のイラストが描かれた粉白粉や、1970年代からは当時流行した宇宙服的ファッションに通ずるデザインが施された「シュラルー」、きのこやインク瓶などをかたどった容器に入ったミニサイズの「シャワーコロン」など、今見てもかわいく遊び心のあるものばかり。今回展示される一部商品や広告は、普段非公開のもの多く、なかなかお目にかかれないデザインを直接見ることができる貴重な機会となっています。
資生堂ギャラリーのある東京銀座資生堂ビルには、資生堂パーラーのレストランやカフェ、ショップなども入っているので、展示を見た後は食事やスイーツを楽しんだり、お土産のお菓子を買って帰ることもできますよ。素敵な休日になること間違いなしです!
▶イベント概要
「オドル ココロ -資生堂のクリエイティブワーク-」展
【会期】2024年6月8日(土)~8月4日(日)
【会場】資生堂ギャラリー(東京・銀座)
【開館時間】平日 11:00~19:00 日・祝 11:00~18:00
【休館日】毎週月曜(月曜日が休日にあたる場合も休館)
【入場料】無料
資生堂ギャラリーWEBサイト
日常を新たな視点で捉えなおす「日常アップデート」
続いては、東京都渋谷公園通りギャラリーで開催される夏の展覧会企画「日常アップデート」をご紹介。開催期間は2024年6月15日(土)から9月1日(日)までです。
「日常アップデート」は、現代社会の背景を踏まえ、さまざまな観点で日常を思わせる6名の作家(飯川雄大、関口忠司、土谷紘加、原田 郁、宮田 篤、ユ・ソラ)の作品に触れることで、日常を新たな視点で捉えなおすことを試みる展示。コロナ禍以前と同じ毎日を取り戻したかのように見える社会の中で、また新たな災害などが起きるたびに、日常の尊さや儚さを感じ、新たな体験の記憶が過去の記憶の上に重ねられていく、そんな現代を生きる私たちに、繰り返される日々について考えるきっかけを与えてくれます。
期間中は、ワークショップやイベントが開催されるほか、触れる作品なども登場し、鑑賞者が見るだけでなく展覧会に参加できる要素も盛りだくさん。手話による作品解説動画や、担当学芸員や鑑賞サポーターによるギャラリートークも実施予定なので、多くの人が展示を深く楽しむことができます。
作家それぞれの作品から見えてくる他者の日常に触れることで、いつもの風景が違って見えたり、日々が愛おしく感じられたりするかもしれません。ぜひこの機会に日常をアップデートしてみてくださいね。
▶イベント概要
「日常アップデート」
【会期】2024年6月15日(土)~9月1日(日)
【会場】東京都渋谷公園通りギャラリー(東京・渋谷)
【開館時間】11:00~19:00 ※7月19日、26日、8月2日、9日、16日、23日、30日の金曜日は、サマーナイトミュージアムにつき21:00まで開館
【休館日】月曜日(7月15日、8月12日は開館)、7月16日、8月13日
【入場料】無料
展覧会公式ページ
現実世界がジオラマ写真に?「はてしない直径2.5cm_本城直季の世界」
最後にご紹介するのは、東京・麹町にある東條會館写真研究所で7月15日(月・祝)まで開催中の「はてしない直径2.5cm_本城直季の世界」。
実際の風景をまるでジオラマ写真のように捉える作風で知られる写真家・本城直季と、100年以上にわたって人々のあり姿を捉え続けてきた写真スタジオ・東條會館。今回の展示は、両者がコラボレーションすることで、改めて「見ること」「見えること」を考えさせてくれる内容となっています。
会場には「覗く体験」が点在し、ファインダーから覗き込む世界や、アーティストがとらえている世界は、実像の世界とは違うものなのか?と鑑賞者に問いかけます。自分の目で「見ている」ことや、写真としての「見え方」を改めて捉えなおすことで、実は無意識に見ている世界は果てしなく広がっていて、多様な受け取り方、認識の違いがあるということを感じ取ることができます。
また、会場内では本城直季自身のカメラや、東條會館が大正・昭和期から使用していた様々な写真機器が展示に使用されていて、空間や時間の行き来も楽しめますよ。
大人だけでなく子供も楽しめる不思議な展示、ぜひ親子で足を運んでみてください。
▶イベント概要
「はてしない直径2.5cm_本城直季の世界」
【会期】2024年5月18日(土)~7月15日(月・祝)
【会場】東條會館写真研究所(東京・麹町)
【開館日・時間】金・土・日・祝日のみ 13:00~19:00
【入場料】無料
公式Instagram
今回は、現在開催中&もうすぐ開催の展示を3つご紹介しました。アートやデザインに触れると、感性が研ぎ澄まされて新しい視点を持てるようになり、なんだか嬉しくなりますよね。これから雨が増えてくる時期ですが、雨の日は色んな展示を見て、楽しみながら感性を磨きましょう!