アンケート調査でわかった!「1番疲れを感じるのはいつ?」
1日の中で1番疲れを感じるのはいつでしょうか。
仕事から帰宅したとき?それとも残業中?やっぱり1日終わって寝ようと思う時でしょうか?
ネオマーケティングによる、20歳以上の男女を対象にした『疲労対策に関する調査』では、「朝起きた時に1番疲れを感じる」と答えた人が43.2%と約半数にも上り、朝に疲れを感じる人が1番多い時間帯だと分かりました。
しっかり睡眠をとっているのに朝起きた時に疲れを感じるのは、“朝バテ”になっているのかもしれません。“朝バテ”を解消するためには、睡眠の質をアップさせることがとても大切です。
“朝バテ”の理由は睡眠不足!夏はぐっすりと眠っていない?
しっかり眠れているようで、睡眠不足になりがちなのが夏。調査結果を見ても、他の季節に比べて睡眠時間が短いという報告が出ています。
その理由の1つは「暑さ」。昨今の猛烈な暑さに悩まされる日本では、室内にいても寝苦しいと感じる人が増えてきています。
眠れているようで眠れていない、夏の睡眠を改善するにはどうすればいいのでしょうか?
“朝バテ”対策に!眠りやすい環境を整える3つの方法
質の高い睡眠をとって“朝バテ”にならないようにする方法を、医学博士で池谷医院院長でもある日本循環器学会循環器専門医の池谷敏郎先生に伺いました。
冷房を味方に快適な眠り空間を作り出して
体を冷やしすぎることは良くありませんが、部屋を程よい温度に保って良い眠りを確保することが大切。
エアコンのタイマー設定を活用したり、エアコンと扇風機のダブル使いをする選択肢もあります。エアコンと扇風機のダブル使いをすれば、冷気を一か所に留めることなく、部屋全体に行き渡らせることができます。
寝巻の素材やサイズにもこだわって
最近は吸汗、速乾に優れた夏専用の素材の衣類がおすすめ。
あまり体にフィットしすぎず、ゆったりサイズのものを着れば、熱と汗を体にまとわりつかせず、上手に逃がすことができますよ。
寝る前に冷たい水を1杯飲んで脱水対策
寝ている間にも体からはどんどん水が排出されます。睡眠時に脱水症状になることを防ぐためにも、寝る前に水分補給しておきましょう。
ただし、アルコールはNG。アルコールには利尿作用があるため、体から水分を奪ってしまいます。就寝時間が迫ってきたら、アルコールは控えてくださいね。
夕食にGABAを取り入れて睡眠の質をアップ
睡眠の質を上げるためにGABAを摂取することもおすすめです。
GABAは、穀物や野菜、果実などに含まれるアミノ酸。GABAには、消化管から体内に吸収され、交換神経末端からでる血管収縮作用伝達物質のノルアドレナリンの分泌を抑制してくれます。
ノルアドレナリンは細動脈を収縮させる作用があり、この分泌を抑制することによって、交感神経の働きを抑え、副交感神経を優位にしてくれます。
これによって、安眠効果が期待でき、またストレスを和らげる効果もあるため、心と体のリラックスを促す作用も期待できますよ。
では、GABAをお手軽に摂るには何を食べたらいいのでしょうか?
おすすめは豆がついている「大豆もやし」。大豆もやしは安価なのに、GABAをはじめ、多くの食物繊維、ミネラルが含まれるスーパーフードです。
寝る30分前にGABAを摂り入れると睡眠の質が高まったという報告もあるので、期待大!
さらにカロリーも低いので、夏太り対策としてもおすすめ♪
【レシピ】“朝バテ”対策フード「もやしレモン」で疲労回復
作り置きして、お漬物や梅干しの代わりとしておすすめなのが「もやしレモン」。大豆もやしに含まれるアスパラギン酸と、レモンに含まれるクエン酸の効果で疲労回復が期待できます。
コリコリと美味しい歯ごたえでさっぱり食べられますよ。
レモン汁の酸味のおかげで塩分少なめでもしっかり味をつけることができ、塩分の摂りすぎや血圧を気にしている方にもおすすめのレシピです!
<材料>
大豆もやし…1パック
レモン汁…30~50cc
ごま油…大さじ1杯
白ごま…適量
<作り方>
①大豆もやしを12分茹でる。
※時間がない場合は電子レンジでチンでも構いません。
②ごま油と白ごまであえて、レモン汁をかけて出来上がり。
<ポイント>
茹でた時に残った汁は、お好みでレモン汁と塩をかけてスープにしましょう。溶け出したミネラルと食物繊維を摂取することができます。
そうめん、冷やし中華の具としてもぴったり。おつまみとしても良い作り置き料理です。
食べるもの、飲むもの、部屋の温度管理など、ちょっとした工夫で“朝バテ”を改善することができます。疲れやすい夏の時季、疲労を次の日に持ち越さないように工夫して乗り切りましょう!