File no. 150
《SAVOTTA/サヴォッタ》
昨今は、アウトドア・アクティビティを嗜む人が増加し、一昔前までは存在すら知られていなかった世界中の優秀なアウトドアブランドの傑作ウエアやギアが日本にも続々と集まってきてい
る。
そんな中、今注目を集めているのが、北欧発祥のアウトドアブランド。
ミニマリズムを感じさせる機能最優先のデザインは日本人の感性とも相性がよく、人気上昇中の注目株だ。
ここでは、そんな北欧ブランドの中でも特に注目すべきフィンランド発の老舗アウトドアブランド《サヴォッタ》を紹介したい。
《サヴォッタ》の創業は1955年。
アラン・ハルメとマルヤッタ夫妻がフィンランドのピルコンマキに、前身となる会社『ピル コンマエン・ナフカトゥ』を創立したことからその歴史をスタートさせる。
当初は、木こり向けのバッグ、グローブ、バックパックの製造に注力。
彼らの製品はすぐに評判を集め、ピルコンマキのハッラアホに小さな工場を新設した。
従業員が増え、旅行用カバンやバイカー用のバッグなど、製品ラインナップも拡充。
1960年代に入ると『サヴォッタ・レクテールバリン』に社名を変更。
この時代は、キャンプ用のテントなども販売していたが、一番の売れ筋はスチールフレームを備えたリュックサックだった。
当時の顧客は個人の小売店や卸売業、フィンランド国防軍など。
現在《サヴォッタ》はフィンランド国防軍と提携していることで有名だが、なんとその関係は1960年代から続いているというから驚きだ。
ちなみに、現在はフィンランド国防軍のみに留まらず、フィンランド国境警備隊、フィンランド警察、フィンランド救急サービス、フィンランド赤十字社、エストニア国防軍などとも提携してい
るという。
1970年代に入ると、国外からのニーズが高まり輸出も増加。
生産能力を向上させ、製品ラインナップをさらに拡充させた。
また、社名を現在の『Finn-Savotta Ltd.』に変更した。
1980年代にはフィンランド国防軍のベストの開発に着手し、防弾チョッキや軍用テント、特殊な軍用運搬システムなど、その他の製品の開発も行われた。
その後も公的機関向け、一般ユーザー向けに高品質な製品を提供し続け、その確かなものづくりで、製品クオリティにおいて世界中から信頼されるブランドへと成長。
ここでご紹介するバックパック「ヤーカリ」は、かつてフィンランド国境警備隊に提供していたバックパックの改良モデル。
公的機関に信頼される《サヴォッタ》の製品クオリティを堪能できるバックパックなのだ。
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