File no. 149
《ETON/イートン》
今回はスーツスタイルの聖地であり、ドレスカジュアルの本場、ヨーロッパにおいて"シンプルで美しいシャツ"の代名詞として名を馳せるスウェーデン発の歴史ある名門ブランド《イートン》
をフィーチャー。
創業から100年近くに及ぶ長い歴史に触れてみたい。
《イートン》はスウェーデンの小さな町、ゴングヘステルにて、デヴィッドとアンニ・ペッターソンという若い夫妻により、前身となる会社『Skjortfabriken Special(スウェーデン語で"特別な
シャツ工場"の意)』を1928年に創立。
当初は、家族や友人、近隣コミュニティの人たちを顧客に、高品質なシャツをつくり提供していた。
スウェーデン経済が激しく落ち込む中、デヴィッドとアンニは優れたシャツの製作に専念。
その結果、夫妻のシャツは評判を呼び、徐々に事業を拡大する。
1948年には、夫妻の息子であるルーネとアンネが高級シャツに適した最高の生地を求めて世界旅行へと出発。
多くの新しい出会いを重ねる旅の途中、彼らはふと立ち寄ったイギリスのイートンで衝撃を受ける。
そこには、他地域では考えられないほど、美しく整った身なりの若い男性が多くいたからだ。
それもそのはず、イギリスのイートンといえば超名門パブリックスクール、イートン校のお膝元。
旅から戻った彼らはイートン校のスタイルにインスピレーションを得て、その名を冠した「イートンシャツ」を発表した。
このドレスシャツは大成功を収め、1950年には社名を《イートン》に変更。
1955年からは、イギリス・ロンドンを皮切りに、母国スウェーデンを超えて多くの国々に事業を拡大。
1979年には、ウィメンズシャツの開発もスタートさせ、10年に及ぶ開発の末、納得のできるシャツのリリースを開始した。
1980年代に入ると、スウェーデンを代表するシャツブランドとして確固とした地位を確立。
1992年に史上初のシワになりにくいコットンシャツを開発するなど、その後も名声に甘んじることなく真摯に技術革新を続けた。
2000年代に入ってもその勢いは留まることなく躍進を続け、現在は約50カ国を超える世界有数の高級百貨店を顧客に抱えている。
そんな《イートン》を代表するシャツこそ写真の「シグネチャー ツイルシャツ」だ。
100年近く蓄積してきた名門の技術が堪能できる一着となっている。
この美しいシャツに限らず、《イートン》では多彩なシャツが展開されているので、ぜひともチェックしてみてほしい。
もちろん、シャツ以外も注目だ。
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