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身につく、差がつく、自分色の見つけ方。


当たり前のように身近にある色の存在。でも、だからこそ知らなかったことも実はたくさん!? それなら《色彩検定》が監修する連載で色を学んでみるのはいかが? 色彩学についての知識を深めて、いつもの着こなしをもっとお洒落に楽しもう。

 

FASHION TIP vol.01 / 色の三属性

日々僕らが目にするさまざまな色を、文字で伝えたり言葉にしたり。その時に必要なのが色相、明度、彩度という"色の三属性"。白、黒、灰色の無彩色はもちろん、いろんな色合いが感じられる有彩色も、この三属性を知っていれば正確に表現することができる。

色相

ピンクは赤の、また水色や紺色は青の仲間というように、同系色でそれぞれをおおまかに分類していくのが一般的。その時、赤み、黄み、緑み、青みという風に、色味の性質ごとにグループ分けしたものを"色相"という。これは別名、色合いとも呼ばれるもの。

[R]真っ白なTシャツに濃紺ジーンズという夏真っ盛りな着こなしを、ブルーのシャツジャケットが持つ涼しげな印象でより季節感たっぷりに演出。バケットハットやスニーカーのホワイトで加えたクリーンなムードもとても軽やかだ。

[C]しっとりとしたグレンチェックのスラックスにレザーシューズ。このクラシカルな雰囲気の装いには、パッと目を引くブリティッシュトラッドな赤いポロシャツがよく似合う。ブラックのレザーベルトでの引き締め効果もばっちり。

[L]パキッと元気なビタミンカラーと、ふんわり優しいペールトーン。普段なら相反するであろうカラーイメージの組み合わせも、イエローとエクリュという同系統ならご覧の通り相性抜群。メリハリを生む黒・紺の使い方も◎なのだ。

明度

無彩色や有彩色に左右されることなく、どんな色にも存在するのが"明度"。同色合わせやグラデーションなどのコーディネートを楽しむ時には特に重要となる要素で、明度が少し異なるだけでたとえ同じ色味であってもガラリと違った雰囲気になるのがポイントだ。

[R]デニムパンツのインディゴからサックスカラーのオープンカラーシャツ、ホワイトTシャツへと繋がるグラデーションが清涼感たっぷり。シンプルながらもしっかりと計算された、その小粋なカラーコーディネートは参考にしたい。

[C]グレイのスウェットパンツ、ネイビーのサコッシュと、合わせのアイテムをシックにまとめることで、発色のいいブルーのTシャツを主役に引き立てたお手本的スタイル。その色味を活かした一切無駄のないシンプルさもグッド。

[L]スポーティなムードが先行しがちなポロシャツも、くすみ感のあるネイビーを選ぶだけで大人顔にまとめることができるという好例。ポロシャツにパターンドスラックスを合わせた、まさに王道的なロンドンスタイルも格好いい。

彩度

"彩度"は色合いの鮮やかさを表す言葉。高彩度なヴィヴィッドカラーほどイキイキと陽気な印象に、反対に低彩度のグレイッシュな色ほどシックで落ち着いた印象にまとまるのがそれぞれの魅力。明度によって、また雰囲気の違った色に変化するのも実に面白い。

[R]こっくりとした黄色で季節感を纏ったポロシャツ。それを存分に味わうべく、合わせるアイテムを無彩色でまとめた正統派な着こなしサンプル。派手色をすんなりと着こなすには、やっぱりミニマルルックで楽しむのが最大の近道。

[C]"これぞサマーベーシック"という装いを、オリーブのナイロンベストで遊び心たっぷりに味変。無骨なミリタリーカラー中心でまとめても、こんな風に白の面積が多めなら程よく清潔感のあるデイリースタイルが楽しめるのだ。

[L]ボディ同色のベージュの袖が配されたフェイクレイヤードシャツがユニーク。そのトップスの色合いをボトムの格子柄で拾うことで、着こなしに統一感を加えて。ふわっと抜け感のあるカラーリングのトータルバランスも今っぽい。

 

FASHION TIP vol.02 / トーン

「"薄い"赤色」や「"濁った"緑色」といったように、僕らが色を表現する時に使っているのが色の印象で、これは明度や彩度が似ていれば共通して感じられるもの。この"明るい"、"くすんだ"、"淡い"などの印象が似ている色のグループのことを"トーン"と呼ぶ。配色を考える時は"赤と青を組み合わせて"というように、色相を手掛かりにするのが王道。しかし、同じ"赤と青の組み合わせ"でも、トーンが変わればその印象もガラリと変化する。トーンを意識した配色ができれば、より幅広いイメージが表現できるようになるはず。

トーン・イン・トーン

この配色は同じ色調のみを使った色使いのこと。"トーンの中で"という意味の名の通り、同様のトーンの色で統一することで、その色調が持っているイメージをより強く打ち出せる。トーンが統一されていれば、赤や青といった色相の組み合わせは自由に選んでOK

[R]落ち着きのある色合いを「d(ダーク)」トーンのみを組み合わせることで、重厚でクラシカルなテイストを纏ったスタイルに。大人びたイメージの分、やや重さを感じさせるカラーリングながらも、足下に素肌を覗かせることできっちり夏らしい軽さも演出している。

トーン・オン・トーン

トーンを重ねるという名のこの配色は、同様の色相で異なるトーンを組み合わせる色使いのこと。より身近な言葉にするなら、グラデーション調のカラーリング。統一感があって落ち着いた印象でまとめられるこの配色では、明度差を大きくすれば明快な印象に。

[C]サックスブルーの開襟シャツとディープな色味のインディゴジーンズの組み合わせで、清涼感たっぷりのトーン・オン・トーン配色を表現。バランスよく随所に取り入れることでコーディネートの爽やかさを底上げする、ホワイトの挿し色使いも効果的なテクニックだ。

トーナルカラー

中明度で中・低彩度の中間色のみを使うのがトーナル配色。「ltg(ライトグレイッシュ)」、「sf(ソフト)」、「g(グレイッシュ)」、「d(ダーク)」の4つのトーンだけを使うことで、"穏やか"、"控えめ"といった印象の落ち着いた色使いになる。

[L]くすんだペールグリーンのシャツを主役に、しっとりとした色合いで統一したリラックスカジュアル。控えめな色使いなだけに味気なくなりがちなこの配色の装いも、個性派デザインのシューズやチェックパンツを取り入れればこの通り、ばっちり印象的な着こなしに。

 

FASHION TIP vol.03 / 配色理論

色彩の調和を生み出すためには、二色以上を組み合わせた配色に一定のルールを与えることが必要。好きや嫌いといった主観的な判断ではなく、あくまでも客観的な基準・ルールに基づいて色を使いこなすこと。その考え方こそが、配色理論の"基本のき"なのだ。色相やトーンに共通性を持たせたまとまりのある配色が与える"統一"、それとは反対に対照性のある配色で与える"変化"という二面性こそが配色理論の根本。自分が求める目的に合った配色がつくれるようになるためには、この理論を知ることが最大の近道となる。

同一色相配色

[R]ベージュのトレンチコートにリブパンツ、イエローのハーフジップカットソーと、彩度の異なる同一色相を組み合わせた一例。ご覧の通り、色味に統一感があるため、着こなし全体にまとまりを持たせることが可能。

類似色相配色

[C]オリーブのアノラックパーカとダークグリーンのコーデュロイパンツを合わせた、類似色相配色のコーディネートサンプル。まとまり感はあるものの、色合いの明らかな違いも同時に楽しめる一石二鳥な着こなしに。

補色色相配色

[L]サックスブルーのシャツに、こっくり濃いイエローのニットを肩掛け。この共通点が感じられない色の組み合わせでコントラストを生み出せるのが対照・補色色相配色の最大の特徴。パッと人目を留める効果は抜群。

 

色彩検定とは?

色彩の面白さや奥深さが学べる、文部科学省後援の公的資格《色彩検定》は、"色を知れば、人生が豊かになる"がメインコンセプト。感覚や経験則だけではなく、ここでしっかりと幅広い知識を身につけられたら、あなたの日常がきっと今まで以上に充実するはず。検定は年に二度実施していて、次回は1113日(冬期検定)。申込期間は88日~ 1011日までとなっているので、まずはそこを目指して一緒に、楽しく勉強してみませんか?

photoShotaro Suganuma stylingEiji Kawasaki , Kiichiro Aoki hair&makeMasa Kameda , Ayumi Naito <Elme> modelIvar , Felix , Erik editGo Suzuki<KIP Inc.>, Takashi Fukae <KIP Inc.> designTatsunosuke Suzuki

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