関口智恵さんは、色彩プロデューサーとして設立当初から各業界大手企業からの依頼が絶えず、色彩はもとより、前職の経験を活かした企業のブランドづくりのコンサルティング、商品開発、監修などを多数行っています。
鎌倉セッションスタジオでは、光と色・音波によるセッションを行うなど、その活動は多岐にわたっています。2006年には一般社団法人日本カラーヒーリング協会を自ら立ち上げ、「色を通した生涯学習の推進」と「予防医学としてのカラーヒーリング」をテーマに、色彩心理の専門家「カラーヒーリング・アドバイザー」を育成しています。
「結婚して子どもが生まれ、働きながらも授業参観や運動会に行くことを優先したい」。そう思う方も多いのではないでしょうか?関口さんはそれを実現させるために、自由に働くことができるよう、色彩心理の専門家として独立すること選びました。そこに至るまでの経緯について詳しくお伺いしました。
自分のやりたい気持ちに気づくこと
ジェイコブリバーマン著書「光の医学」を読んで、光と色が心と身体に密接に関係していることを知りました。その面白さに感動し、「すごい!これだ!」という直感で、色彩心理の道を歩むことを決意したんですよね。
よく「何の仕事に向いていますか?」といった質問を受けることが多いですが、その仕事に向いているかどうかよりも、まずは、自分がそれをやりたいかどうかが大切だと私は思います。自分がやりたくないことであれば、そもそも継続は難しいですよね。
また、人から「向いていない」と言われて、諦めるくらいであれば、結局それまでなんだと思います。本当にやりたいという覚悟と決断があれば、道は自ずと開かれると思います。
さまざまな人と接することで、自分を俯瞰する
今流行している「好きを仕事に」といった考え方もありますが、好きなことで独立する際、まずは自分を客観的に市場のニーズと照らし合わせ、観察することはとても大切だと思います。
自分の持っている能力が、社会で価値があるのか。それは必要とされているのか。そして自分の得手不得手を理解した上で、仕事を選択することは重要ですね。
出会いは自分を知るチャンス
前職の広告代理店では、いろんな個性的な方とお仕事をさせていただいたおかげで、今はどんなタイプの方にお会いしても一切驚かなくなりました。
今は、苦手だな、嫌だなと感じる方にお会いすることはほとんどないです。だからこそ、もしちょっと苦手だなと思う人と出会ったときは、自分の中にある思考パターンに気づくチャンスだと捉えています。
自分にとって嫌な人というのは、すべて自分の投影ですから。自分の中にある未解決な課題をクリアすれば、自ずと嫌だと思う人は出会わなくなるんですよね。自分の進化のために、その人に必要な方が適切なタイミングで現れるんです。今出会うということは、何かしら意味があると思うので、それを客観的に分析します。
起業とは、人として今までどうやって生きてきたかが問われること
もし今までのお仕事で経験があまりなかったとしても、想像以上に時間もお金もかかりますが、本当にそうしたいのであれば、どんな方でも起業はできると思います。ただ、メディアからの情報をうのみにして、覚悟と決意もないのに資格だけ取得しても、起業には全くつながらないです。資格取得と起業とは全然異なる話ですから。
私自身は、独身時代も今もキャリアウーマンを目指しているわけではないです。ただ、自由に働きたいだけです。なぜ自由にこだわるかというと、子どもの運動会や授業参観日に行きたいから(笑)子どもとの”今”を大切にしたいんですよね。
そういう働き方ができるのは、独立するしかなかったからです。私は社会的な「成功」という言葉には、興味がないんです。それよりも自分と波長の合う人たちと出会い、切磋琢磨しながら、楽しく生きていきたいですね。
(プロフィール)
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関口智恵さん
色彩プロデューサー
株式会社キュア・カラー 代表取締役
【http://www.cure-color.com/】
日本カラーヒーリング協会 理事長
【http://www.color-healing.jp/】
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