アウトドアとミリタリーの魅力をバランスよく、そしてポップに融合した傑作プロダクトとして話題の、GREGORY(グレゴリー)×アーティストの花井祐介氏のコラボバッグ。その魅力に迫るべく花井祐介さんを直撃!! オリジナルのカモ柄“YH CAMO”に込められた意味や、各ディテールへのこだわりなどを聞いてみました。
プロダクトの紹介記事 『グレゴリーに花井祐介が描くコラボバッグ登場! ミリタリー×アウトドアなカラーに。』
花井さんは昔からグレゴリーのヘビーユーザー?
—まずは今回のプロジェクトの経緯から教えてください。
グレゴリーの担当者の人とは昔から知り合いで、実は3年ほど前から話はあったんですよ。でもなかなかタイミングが合わず、今年になってやっとカタチになった感じです。
グレゴリーはボクが高校生の頃にブームになったこともあって、昔から憧れのブランドだったから、声をかけてもらえたときは嬉しかったですね。
—グレゴリーのバッグを使ったことはありますか?
今は新しいシリーズの“デイパックLT”を使わせてもらっています。昔は定番の“デイパック”と“テールメイト”を持っていました。
デイパックは高校生には高価だったから、卒業後にがんばって購入したのを覚えています。タフに使っても壊れないから長く使えたし、重い荷物を入れても疲れないから重宝しましたよ。
カモ柄のデザインでは山から海へ向かう人を表現。
—オリジナルのカモ柄“YH CAMO”は何かテーマはあるんですか?
最初の打ち合わせの段階で、山と海の両方のイメージを入れたいという話がありましたけど、ボクが昔持っていたグレゴリーのバッグがデザートカモのモデルだったから、そのイメージがベースになっているのもあります。
デザイン的なポイントは、山から海へ向かっている人の姿を表現してみました。あとはなるべくいろんなスタイルに合わせやすいデザインとカラーリングも意識しましたね。
—ロゴが手描きなのも象徴的ですよね。
これは光栄でした。正直、ここまでやらせてもらえると思わなかったから驚きましたよ。本当にやっていいの?って(笑)。でも、せっかくなので、さりげない手描き感を出してみました。結果、デザインの雰囲気にもマッチしたかなと思います。
各バッグのカモ柄の配置は、すべて一点モノ!
—テキスタイル以外でこだわった箇所をお教えください。
ジッパーの色はカモ柄の邪魔にならないブラックにしたけど、レザープルはお馴染みのブラウンにこだわりました。グレゴリーといえば、昔からこのレザープルの印象があったから、そこはやっぱり定番にしたくて。あとは長く使っても汚れが目立たないように、裏面もオールブラックにしています。
—作り手だからこそわかる、制作秘話とかあります?
なんだろう。難しいな(笑)。でも1枚の大きな布をカットして作っている関係で、カモ柄のデザインの配置は1個ずつ全部違うんですよ。そこは結構ポイントかも。お気に入りの配置のモデルを探す楽しさもあるのかなって。
—ある意味、一点モノですね。このバッグでどこかに行く予定は?
実は自分がデザインしたアイテムって、なんか気恥ずかしくて、なかなか使えないんですよ(笑)。だからボクの代わりに、娘に背負ってもらおうと思っています。今回、グレゴリーの担当の人が特別に“デイパック”のキッズサイズを作ってくれたんですよ。
2018年 9月14日(金)、全国の店舗で一斉リリース開始!
—それはいいですね!娘さんも喜んだのでは?
それが、この色は嫌だって言われちゃいました(笑)。娘は今4歳で、最近はピンクがお気に入りのカラーなんですよ。もうちょっと大きくなったら気に入ってくれるかもしれないですけどね。
—ちょっと残念ですね(笑)。 では入手した人たちには、どんなシーンで使ってほしいとかあります?
今回のバッグはどれも日常で使えるものばかりだから、デイリーで愛用していただければと。やっぱり背負い心地や使い勝手は間違いないですから。もちろん山や海でも使えるけど、グレゴリーは登山に関してはもっと本格的なモデルがいっぱいありますからね。
—オンラインストアの予約はすでに完売状態ですが、グレゴリーの店頭では9月14日(金)からの発売となります。
そうですよね。さっきも話した通り、カモ柄のデザインの配置はすべて違うから、実際に店頭で実物を手に取ってチェックしてみてください!! グレゴリーのバッグは本当に丈夫だから長い付き合いになると思うので、お気に入りの柄の配置のモデルを選んでいただけると嬉しいです。
Photo/Dai Yamamoto
(問)グレゴリー/ サムソナイト・ジャパン tel:0800-12-36910 www.gregory.jp