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夏の終わりをまったり過ごす、チルアウトブック。



「本」は、ときに心を鼓舞し、ときに癒してくれる存在です。アウトドアでもインドアでも、どこで楽しむかは自由。ちょっとした時間さえあれば、その世界に没入できます。


今回は、ソトでもナカでも読書を楽しむ3人の本好きちに、夏の終わりのちょっと物悲しいこの時期におすすめの本をセレクトしてもらいました。




スカッと爽やかな気持ちになれる。


by muroffice プレスマネージャー 嶋田哲也さん


アパレルからアウトドアブランドまで幅広く扱うプロモーションオフィス・ムロフィス嶋田さん。最近トレイルランニングにハマっているというだけあって、推薦してくれたのは、ランナーやクライマーなど、自然や己にひたむきなひとびとが主役の本でした。


1.『いちのすけのまくら』 春風亭一之輔(著)



落語のイントロで使用される「まくら」を集めた噺家・春風亭一之輔初のエッセイ集。


「テレビで知った噺家・春風亭一之輔。独演会のチケットが軒並みソールドアウトする人気の噺家だけに、旬のお題に沿って綴られたすべての「まくら」が爆笑モノです!」


2. 『激走!日本アルプス大縦断 密着、トランスジャパンアルプスレース 富山〜静岡415km』 NHKスペシャル取材班(著)



2012年に開催された、富山湾から日本アルプスを縦断し、駿河湾までの415kmを8日以内で走り切る山岳レースTJARの様子をまとめた物語。


「日本アルプスを己の肉体だけで走破するという、想像を絶する世界で繰り広げられる参加者それぞれの人間ドラマに心躍らされます。私もトレイルランナーの端くれとして、読み終わったあとは長い旅を終えたような気分を味わえます」


3. 『凍』 沢木耕太郎(著)



最強のクライマーと称される山野井泰史と、その妻で同じくクライマーである山野井妙子が挑んだヒマラヤの難峰ギャチュンカンの登攀記録。


「絶望的状況下で繰り広げられる山野井泰史の手に汗に握るクライミングシーンには、”生きる”ことにへの強い気持ちが表れています。ページを捲るたびにその世界に引き込まれる、“強さ”について考えさせられる1冊」






嶋田哲也さん/muroffice プレスマネージャー 


ザ・ノース・フェイスからグレゴリーなどのアウトドアブランドまでをクライアントに持つプロモーションオフィスmuroffice(ムロフィス)のNo.2。現在は、数年前からはじめたトレイルランニングとボルダリングにどハマり中とのこと。


 





読めば思考がクリアになり、心が澄みわたる。


by パタゴニア 奥谷陽子さん


パタゴニアのコミュニケーション担当として幅広い業務に携わる奥谷さんは、どこに行くにも本を携える生粋の本好き。自然やアウトドアに深く携わってきた賢人たちのアイデアや哲学に触れられる本を選んでくれました。


4. 『自然農法 わら一本の革命』 福岡正信(著)



有機農業に携わる人なら世界中で知らない人はいない、「自然=何もしない」農法で十分な作物が収穫できることを実践し、社会に問題を投げかけた福岡正信氏の哲学書とも言える1冊。


「『自然』と名のつくモノ/コトが世の中に蔓延するなか、たとえば、日本人はなにを食べ、どう生きていくべきなのか、など本当の自然とは何かを思い出させてくれます」


5. 『野生のうたが聞こえる』 アルド・レオポルド(著)



週末をウィスコンシン州の小屋で過ごす大学教授である著者の、自然観察の体験からはじまり、その後の自然保護にまつわる考えが綴られたエッセイ。


「森林局職員として赴いたアリゾナでの、有名なオオカミへの銃撃シーンは何度読んでも胸が締めつけられますが、その後の著者の気づきに救われます。人の見方は変わるのだと、希望がもてる」


6.『社員をサーフィンに行かせよう』 イヴォン・シュイナード(著)



パタゴニアの創業者イヴォン・シュイナードが、社員に理念を示すために書いた手引き書。パタゴニアがどのような理念のもとに存在するのか、その歴史とともに書かれている。


「働く・仕事とはどういうことかを考えさせてくれる。”正しいこと”だけを純粋にやってきたイヴォンの、そのシンプルな生き方や考え方を読むと、心と頭がクリアになります」






奥谷陽子さん/パタゴニア日本支社マーケティング コミュニケーション&パブリック・リレーションズ担当 


パタゴニアのコミュニケーション担当として、PRから、カタログ・書籍の制作、ブログの著作/編集、シーズン毎のコピーなど、幅広い業務に従事。趣味のアーユルヴェーダや食の勉強のためインドに通い、その道中、バッグには必ず本が1冊。自宅のロフトは読書室にしているそう。





 


健やかな情景が、夏の終わりにやさしい。


by 栞日 店主 菊地徹さん


ブックカフェ栞日の店主・菊地さんは、ALPS BOOK CAMPを主催することでアウトドアと本を巧みに結びつけます。私生活では、子供を寝かしつけたあとでウイスキーを飲みつつ、さまざまな本を読む時間が至福なんだとか。


7. 『DRIVING MAP BEACH VOL.1』 泊昭雄(写真)/皆川明(言葉)



写真家・泊昭雄が撮影したさまざまなビーチの写真に、mina perhonen・皆川明が言葉を添える。創刊号である本書の舞台は、サンフランシスコからサンディエゴに向かうアメリカ西海岸。


「泊さんの、淡く青いトーンで切り取られた浜辺の写真がちょっぴり儚く切なくて、夏の終わりにぴったりです。皆川さんの浮遊感たっぷりの言葉たちも、心地よい空気を増幅してくれるはず」


8. 『灯台 The Lighthouse』 ウチダゴウ(詩)/ コニコ(イラスト)



安曇野在住の詩人・ウチダゴウによるコミックスタイルの詩作品。画とデザインは、デザインユニットconicoによるもの。1篇の詩と、その英訳と漫画で展開される。


「港がない惑星に佇む灯台の物語は、ほのかに哀愁が漂う読後感。夏の終わりの夕暮れに、海や水辺を眺めながら繰り返しページをめくりたくなります」


9. 『Daydream Believer』 佐久間ナオヒト(写真)



「友達の前では手を繋ぎたくないなぁ」と保育園年長の娘に言われた父親が、撮りためた娘の写真をまとめたアルバムのような写真集。作中の彼女は、ずっとトラのお面を被っている。


「いつかは終わってしまう父と娘の関係を察したとき、彼女を撮って作品として留めることを選んだ佐久間さんが(同じく幼い娘を持つ父親として)ただただ格好いい。この夏もいつかは終わってしまうけれど、きっとファインダー越しになら留めておくことができるはず」






菊地徹さん/栞日 店主 


2013年、ブックカフェ・栞日を長野県松本市に開業。さらに、2014年から毎夏、長野県大町市にある木崎湖のほとりのキャンプ場を舞台にブックフェス・ALPS BOOK CAMPを開催。2016年に店舗を移転リニューアルすると、国内の独立系出版物を中心にセレクトする新刊書店として「ちいさな声に目をこらす」をテーマに、自由で創造的な場をつくることを目指す。





 


チルな読書で、夏の終わりを堪能。


さまざまな本を、さまざまな場所で読んできた3人の本好きならではの個性が、くっきりと反映されたセレクトでしたね!本の内容はもちろん、読む場所や時間によって新しい発見ができるのも、読書の醍醐味かもしれません。


アウトドア派はキャンプや釣りの合間に、インドア派は山や海にまつわる本を、それぞれ楽しんでみれば、夏の終わりを気持ちよく過ごせるのではないでしょうか。


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