キャンプの楽しみ方は十人十色である。
定番のアウトドアギアを使い込むのもいいが、ちょっと変わった道具を取り入れたり、意外なアイテムを転用したりと、自由な発想で自分らしいサイトを作り上げるのもキャンプの醍醐味だ。

今回取材に訪れたのは、2026年10月2日(金)〜4(日)に開催された「GO OUT CAMP vol.22」。会場を歩いていると、思わず「それ、何ですか?」と声をかけたくなるような、ユニークな道具を使いこなすキャンパーたちに出会った。
そこで今回は、そんな個性派キャンパーたちが使用していたちょっと珍しいギアを5点ピックアップする。選んだ理由やお気に入りのポイント、独自の活用法について話を伺ってきた。
釣り気分でソーセージを焼く!? 遊び心満点の焚き火ギア。

焚き火を囲みながらマシュマロやソーセージを焼く…….そんなキャンプの何気ないひとときを、ちょっとしたアクティビティに変えてくれるユニークな道具を発見。
ジャンボさんが愛用していたのは、アメリカのブランド、Hog Wild(ホグワイルド)の「リールロスター」。一見すると小さな釣り竿のようだが、実はこちら、焚き火で食材を炙るための調理アイテムだ。

GEAR:リールロスター / ホグワイルド
釣り竿のリールを模したハンドルを回すと、先端の串がクルクルと回転する。食材をひっくり返す手間なく、マシュマロやソーセージをムラなく焼ける仕組み。伸縮式で、串部分は最長約68cmまで延長可能である。焚き火から距離を取りながら調理できるのもポイントだ。
「日本ではなかなか見かけないアイテムや、ヴィンテージものをアメリカのショップで探して、個人輸入するのが好きなんです。これもそんななかで見つけたアイテムのひとつですね。」

「主に焚き火でソーセージを焼くときに使っています。じわじわと焼き目が付いていくのを眺めながらリールを回していると、なんだか童心にかえれるんですよね。」
釣りと焚き火という、アウトドアの人気アクティビティを掛け合わせたような発想が、なんともアメリカらしい一品だ。普通の串でもソーセージは焼けるが、あえてこんな道具を使うところに、キャンプならではの遊び心が感じられる。
効率や便利さだけではない。道具を使う行為そのものを楽しむ。そんなキャンプの原点を思い出させてくれるアイテムだった。
キッチン用品がシンデレラフィット! デッドスペースを活かす、アイデア収納。

キャンプにありがちな、テーブル上のごちゃつき問題。身近な日用品に目を向けてみると、思わぬ解決策が見つかることもある。
TALL.86さんのサイトで見つけたのは、ウッドテーブルの下に設置されたステンレス製のラック。純正のオプションかと思いきや、実はこちら、家庭のキッチンで使うロール式の水切りを転用したものだった。

GEAR:ステンレス製ロール式水切り / ノーブランド
本来はシンクの上に渡して、洗った食器などを乾かすためのアイテムである。複数のステンレス棒をシリコン製のパーツでつないだ構造で、使わないときはクルクルと巻いてコンパクトに収納できる。
「愛用しているキャンプマニアプロダクツのテーブルの下にデッドスペースがあって、そこを有効活用できないかなと思っていたんです。Amazonでいろいろ探していたら、サイズも素材感もちょうど良さそうな水切りを見つけたので購入しました。」

「ウッドとステンレスの組み合わせも気に入っています。両端がシリコン素材なのでズレにくいですし、ここにすぐには使わないクッカーや食材を置けるようになって、テーブルの上がすっきりしました。」
確かに、ステンレスの無機質な質感がウッドテーブルと好相性である。まるで最初から専用設計されていたかのような収まりのよさで、言われなければキッチン用品だとは気付かないかもしれない。
しかも、もともとコンパクトに収納できるアイテムだけに、キャンプとの相性も抜群。こうした既製品の転用は、コストを抑えながらサイトの使い勝手を高められるのが魅力だ。
専用品を探す前に、少し視点を変えて日用品をチェックしてみる。そんな道具選びの楽しさを教えてくれる好例を見せてもらった。
眠っていた名作バーナーが復活! 人気ブランドの生地で個性派カスタム。

長年愛用してきたキャンプギアも、サイトのスタイルが変わるにつれて出番が減ってしまうことがある。そんな道具を、カスタムによって再び一軍へと返り咲かせたキャンパーがいた。
ハヤブサさんのサイトで目に留まったのは、オレンジとホワイトのグラフィックのカバーが印象的なツーバーナー。よくみるとベースとなっているのは、PRIMS(プリムス)の人気モデル「オンジャ」だった。

GEAR:オンジャ / プリムス、カスタムカバー / グッドフォーナッシング
オンジャは、本体をX字型に展開して使用するユニークな構造のツーバーナー。折りたたむとショルダーバッグのような形状になり、持ち運びやすいのが特徴だ。ウッドボードを組み合わせたスタイリッシュなデザインも人気の理由。
そんなオンジャに、ハヤブサさんはオリジナルのカバーを装着していた。
「このバーナーは何年も使っていなかったんですが、ふとまた使いたくなったんです。せっかくなら今のサイトの雰囲気に合わせたいと思って、カスタムすることにしました。」

「材料に使ったのは、ULTRA HEAVY(ウルトラヘビー)のタイベックシートです。バッグや収納アイテムを作っているグッドフォーナッシングにお願いして、カバーに仕立ててもらいました。サイトもウルトラヘビーのオレンジとホワイトのアイテムで揃えているので、統一感が出て満足しています。」
既製品にお気に入りのブランドのテキスタイルを組み合わせることで、見慣れたバーナーがまるで別注モデルのような佇まいになっている。特に印象的なのは、単体の道具としてのかっこよさだけでなく、サイト全体のカラーコーディネートまで考えられている点。
お気に入りのギアも、使わなくなったからといって手放す必要はない。ちょっとしたカスタムで再び愛着が湧くことも……。そんな道具との付き合い方も、キャンプの楽しみのひとつだったりする。
ぬるいドリンクがキンキンに!? 冷蔵庫いらずのコンパクト冷却ギア。

気温が高い日のキャンプで欠かせないのが、冷たいドリンクである。とはいえ、クーラーボックスの氷が溶けてしまったり、飲みかけの缶がぬるくなったりすることもある。
そんな悩みを解決してくれそうなアイテムを使っていたのは、ガジェット好きのキャンパー、三茶のあべさん。そんな彼が、紹介してくれたアイテムが、こちらのアイテムだ。

GEAR:HYPER COOLER / DADA
この「ハイパークーラー」は、半導体のペルチェ素子を利用した電子冷却技術によって、缶飲料を冷やすコンパクトなドリンクホルダー。条件によっては約5分で3℃まで冷却できるという優れものである。
本体には冷却を補助するファンや、温度を確認できるLEDディスプレイを装備している。クルマのカップホルダーに収まるサイズ感なので、キャンプだけでなくドライブでも活躍する。
「クラウドファンディングのマクアケで見つけて購入しました。ドライブ中にドリンクを冷やせたら便利だなと思っていたんですが、わざわざ車載冷蔵庫を導入するほどでもなかったので、これはちょうどいいなと。」

「キャンプではポータブル電源につないで使っています。冷たい状態をキープするだけじゃなくて、ぬるくなったドリンクを急速に冷やせるのが便利ですね。今年の夏はかなり活躍してくれました。」
クーラーボックスやポータブル冷蔵庫とは違い、飲みたいドリンクをピンポイントで冷やすという発想がユニーク。特に、ソロキャンプや少人数でのキャンプなら、大きな冷蔵設備を持ち込むよりも合理的な場面がありそうだ。
もちろん電源は必要である。しかし、ポータブル電源を持ち込むキャンパーが増えた今なら、こうした小型家電をフィールドに取り入れるのもひとつの選択肢。暑い季節のキャンプを快適にしてくれる、現代的な便利ギアだ。
会場限定の非売品を発見! 人気保温ウェアと同素材のハンドウォーマー。

最後に紹介するのは、今回のGO OUT CAMPの会場で手に入れたという、これからの季節に最適なアイテム。
こちらの2人が使っていたのは、高機能インナーを展開するGOOD FAR(グッドファー)の「グリッドテック+」と同じ素材を使用したハンドウォーマー。

GEAR:グリッドテック+ ハンドウォーマー / グッドファー
「グリッドテック+」は、保温性と快適な着心地を追求した、グッドファーの人気ウェアシリーズ。こちらのハンドウォーマーは、その機能素材を活用したアイテムで、一般販売されていない非売品である。イベント出展時のノベルティとして配布されているものだという。
「今回のGO OUT CAMPの会場に出展していたグッドファーのブースでもらいました。何色か選べたので、その場のノリで好きなカラーを選んで、さっそく使っています。」

「もともとグリッドテックのウェアを愛用していて、暖かさがほかと比べても段違いなんですよね。キャンプ場もだんだん肌寒くなってきたので、またウェアを買い足そうかなと思っています。」
アウトドアでは、朝晩の冷え込みや、焚き火を囲んでいるときのちょっとした寒さが気になるものである。そんな場面で、手元を温められるコンパクトなアイテムは重宝しそうだ。
キャンプイベントでは、新製品の展示や買い物だけでなく、こうした思わぬギアとの出会いがあるのも楽しみのひとつ。そんなアイテムに出会えたら、キャンプの思い出と一緒に持ち帰れる、ちょっとした記念品にもなりそうだ。
道具選びに正解なし。自由な発想でキャンプをもっと楽しく。

今回出会った5組のキャンパーたちに共通していたのは、既存の使い方やカテゴリーにとらわれず、自分のスタイルに合った道具を自由に選んでいること。
海外から取り寄せた遊び心満点のギアに、日用品の意外な転用、眠っていた道具のカスタムまで。どのアイテムにも、オーナーならではのこだわりやアイデアが詰まっていた。
キャンプギアは、必ずしも高価なものや最新モデルである必要はない。少し視点を変えて道具を探してみると、いつものキャンプがもっと楽しくなるかもしれない。
Report &Text/Yuuki Akimoto
The post 遊び心とアイデアが光る。GO OUT CAMPで見つけた、キャンパーたちのユニークギア5選。 first appeared on GO OUT WEB.
