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山歩きだけじゃない、旅や街でも使える道具が揃う。浦和のアウトドアショップ「Rimba」を訪ねて。



浦和のアウトドアショップ「Rimba」の横浜さん

場所は埼玉県さいたま市、浦和駅と南浦和駅のあいだ。それぞれ駅から徒歩15分ほどと、駅前の喧騒のなくなった住宅街を歩くと、敷地の奥に平屋のアウトドアショップ「Rimba(リンバ)」が現れる。


浦和のアウトドアショップ「Rimba」
看板がないと、お店の場所がわからないような住宅街のなかに店舗を構えている。

ここには、山歩きや自転車旅で使いたい軽量なギア、街でも着られるウエア、古着やレコードまで並ぶ。そんなRimbaの品揃えは、どう生まれたのか。店を営む横浜さんに、店の歩みと、この平屋での店づくりについて聞いた。


レコード屋を思い描いていた店主が、アウトドアショップを始めるまで。


浦和のアウトドアショップ「Rimba」

横浜さんは以前、輸入レコードのバイヤーや売り場づくりに携わっていたという。独立するならレコード店を開きたいと考えていたが、音楽業界の状況もあって、もうひとつの趣味であるアウトドアに目を向けた。当時は個人で営むアウトドアショップも、いまほど見かけなかったという。


浦和のアウトドアショップ「Rimba」の横浜さん

外遊びの入り口は釣りだった。魚を求めて山に入り、川へ向かう。そんななかで、自転車も移動手段として乗り始め、キャンプへ出かけることもあった。「登山」「自転車」「キャンプ」と遊びを区切るより、行きたい場所へ出かけ、その先でやりたいことを楽しんできた。


Rimbaを始めたときに考えていたのも、特定のアクティビティや用途に絞らず、さまざまなシーンで使える道具を紹介すること。インドネシア語で「森」を意味する店名は、意味だけでなく、言葉の響きやアルファベットで書いたときの見た目も気に入って選んだそうだ。


浦和駅近くから、地元の住宅街にある平屋へ。


浦和のアウトドアショップ「Rimba」

最初の店は、浦和駅の近くに構えたという。それが、建物の建て替えに伴って移転先を探し、オンラインショップのみで営業する時期を経て、現在の平屋へ。横浜さんにとって浦和は、小学生のころから暮らす地元でもある。


室内にはウエアやバッグ、クッカー、小さな道具まで揃う。以前はギアをたくさん吊るして見せる賑やかな売り場だったが、移転後は商品を見やすく並べることを意識したという。昔ながらの家の佇まいが、そのまま店の空気をつくっている。


浦和のアウトドアショップ「Rimba」の外観
店舗前には駐車できるスペースも。自転車ラックも備えている。

この場所で横浜さんが気に入っているのは、建物の外も使えることだ。敷地にはイベントやポップアップを開くスペースがあり、知人が店先に立ち寄ってお酒を飲むこともあるそう。


買い物客は、戸田や大宮を含むさいたま市周辺の人が中心。一方で、都内や神奈川、千葉から訪れる人もいる。最近は山歩きをする人が増え、以前から通う人には、自転車もキャンプも楽しむ人が多い。


使ってみたい道具と、普段も着られる服を選ぶ。


浦和のアウトドアショップ「Rimba」

横浜さんが商品を選ぶとき、まず大切にしているのは自分でも試してみたいと思えること。日常でも使いやすいものを選ぶ一方、「何に使うんだろう」と気になるような、少しニッチな道具も仕入れる。


浦和のアウトドアショップ「Rimba」の横浜さん

「使って失敗しないと、いいものに巡り合えない気がする」と横浜さん。仕入れてみたものの、自分ほどほかの人には響かなかったこともあるそうだ。それでも、気になった道具を試すことから、次に紹介したいものが見えてくる。


浦和のアウトドアショップ「Rimba」
古着店で働いた経験のある奥様が仕入れた古着や食器、奥さん自身が制作したアクセサリーも販売している。

ウエアは、身近な山歩きで使えて、そのまま普段も着られるものを意識している。機能性の高いアイテムも、普段から使えそうなデザインやカラーリングのものが多い。


浦和のアウトドアショップ「Rimba」の横浜さん

独立前はレコード店を開きたいと考えていた横浜さん。店内には、そんな横浜さんが長年買い集めてきたレコードも並ぶ。


現在は自身のコレクションから、重複して持っている盤などを販売しているという。アウトドアショップとして始まったRimbaで、かつてやりたかったレコードの商いも続けている。


Rimbaで見つけた、外遊びに役立つ3つの小道具。


おすすめを尋ねると、横浜さんも普段から持ち出しているという道具をピックアップしてくれた。


外遊びのゴミを持ち帰る、MOUNTAIN ROVERの「Ecosack」。


浦和のアウトドアショップ「Rimba」のMOUNTAIN ROVER Ecosack

MOUNTAIN ROVER「Ecosack」 ¥2970


韓国のブランド「MOUNTAIN ROVER(マウンテンローバー)」が作る、ゴミの持ち帰り用バッグ。丈夫なターポリン素材を使い、開口部は面ファスナーで閉じられる。使わないときは丸めてコンパクトに収納できる。


浦和のアウトドアショップ「Rimba」のMOUNTAIN ROVER Ecosack

横浜さんは、中にもう一枚袋を入れて使っているという。外でコーヒーを淹れたあとのドリップバッグなどもまとめやすく、山へ行く日だけでなく、自転車で出かけるときにも持っていくそうだ。


店頭で「ゴミ袋」をおすすめするところに、実際の外遊びで道具を選ぶ横浜さんの目線が表れている。


メッシュなのに伸びにくい。ripaの「Multi Line Pack」。


浦和のアウトドアショップ「Rimba」のripaの「Multi Line Pack」

ripa「Multi Line Pack Dyneema mesh」 ¥9350


続いて紹介してくれたのは、お隣の川口市を拠点に、山歩きや自転車旅での経験をもとにバッグを作る「ripa(リーパ)」のアイテム。


横浜さんは、ブランドの立ち上げ時から、作り手の廣江さんと15年ほどの付き合いがあるという。今回紹介してくれた「Multi Line Pack」は、軽く、荷物を入れても伸びにくいダイニーマメッシュを使った小さなバッグ。


浦和のアウトドアショップ「Rimba」のripaの「Multi Line Pack」
正面下部のバンジーコードは、形状を変えることで長ものをパッキングできるようになる。

両サイドのコードは長さを変えられ、手ぬぐいや羽織りもの、ロッドケースなどを留められる。横浜さんが気に入っているのは、扱いやすいサイズと、メッシュ越しに中身がほどよく見えるところだ。


丸型クッカーをひとまとめに。TiNYの「Triloop」。


浦和のアウトドアショップ「Rimba」のTiNYの「Triloop」

TiNY for going light「TiNY Triloop」 ¥1980


最後は、アルミ製のループにナイロンベルトを通し、丸型クッカーを束ねる「TiNY Triloop(タイニー トリループ)」。ベルトの長さをクッカーに合わせて調整でき、使うときは一カ所外すだけ。収納袋のなかで中身が動いたり、クッカーの蓋が外れたりするのを防げる。


手芸用品店などに売っているより長いベルトを使えば、大きめのクッカーもまとめられる。小さな道具だが、パッキングするときの手間を減らしてくれる便利なギアだ。


リーズナブルなオリジナル手ぬぐいは、お土産にもピッタリ。


浦和のアウトドアショップ「Rimba」の横浜さん

Rimbaオリジナル 手ぬぐい ¥990


イラストレーターのフジタユウスケさんが、手描きの絵をもとにグッズを制作する「ふじみ屋 fujimi-ya」。¥990と手に取りやすい価格で、お土産にもぴったりなRimbaオリジナルの手ぬぐいも、そのフジタさんのデザインによる一枚だ。


日本製の綿100%の文生地に、店のロゴとギアを淡いブルーでプリント。白地を生かしたすっきりした配色で、普段も使いやすい。


買い物の前後にも、ふらりと立ち寄れる場所に。


浦和のアウトドアショップ「Rimba」の横浜さん

横浜さんがこれから目指しているのは、地元の人が「あそこへ行けば、何か面白いものがある」と思える店だ。アウトドアの道具を選ぶ軸は持ち続けながら、服や古着、雑貨なども含めて、山へ行かない人にも立ち寄ってほしいという。


浦和のアウトドアショップ「Rimba」
カウンター上には、常連さん達が持ち込み一緒に飲んだ空きボトル。酒販免許も取得済で、ビールの販売もしている。

店内の配置を見直し、お茶やお酒を飲みながら過ごせる余地もつくりたいと考えている。イベントやポップアップを開きやすい店先のスペースも、この平屋ならではの場所。道具を見に来た人がそのまま誰かと話して帰るような時間を、少しずつ増やしていきたいそうだ。


Rimbaから徒歩約10分。南浦和駅前の町中華「丸八」へ。


南浦和の街中華「丸八」

Rimbaでの買い物にあわせて寄れる店を横浜さんに尋ねると、まず挙がったのがカレー店「縁卓(えんたく)」。南浦和の住宅街にある、古い納屋を改修した店だという。


ただ、取材した金曜日はお休み。そこで向かったのが、もう一軒教えてくれた町中華「丸八」だ。Rimbaから南浦和駅方面へ歩いて10分ほど。店を出たあとのランチにも、帰り道にも立ち寄りやすい。


カウンターのみの店内で、お昼時は店外に人が並ぶほどの人気店。価格はリーズナブルながら、ボリューミーでコスパの良い定食が人気である。


南浦和の街中華「丸八」

注文したのは「牛焼肉かけご飯定食」(¥1000)と餃子(¥350)。定食に付く中華スープは、プラス50円で半ラーメンに変更できるので、もちろんそちらを選んだ。


濃いめのスープに素朴な中華麺は、「これぞ町中華」といった感じであとを引く。半量だとぺろりと平らげてしまった。


南浦和の街中華「丸八」

カウンターの向こうから、中華鍋を振る音と、おたまが鍋肌に当たる音が聞こえてくる。運ばれてきた牛焼肉かけご飯には、薄切りの牛肉に玉ねぎやもやしがたっぷり。肉と野菜に絡んだタレがご飯にも行き渡り、箸が進む。


南浦和の街中華「丸八」

合間に餃子もつまむ。焼き目パリッと、中はジューシーで味もしっかり、ビールが欲しくなるタイプの餃子だった。次の一皿が炒められる音を聞きながら食べられる、町中華のカウンター席はこれだからやめられない。


浦和の平屋で、自分の外遊びに合う道具を探す。


浦和のアウトドアショップ「Rimba」の横浜さん

南浦和駅から少し歩いた住宅街の奥。民家を改装した平屋のRimbaは、外からはアウトドアショップとはわからない佇まいだ。そんな店内では、店主の「試してみたい」が、訪れた人の「使ってみたい」につながる。


気になった道具を手に取り、どこへ持ち出し、どう使うかを相談する。ここに通えば、思いがけない使い方も見えてきそうだ。


これからは、店内でお酒を飲みながら話せる場所をつくり、イベントも開いていきたいという。浦和の住宅街に根付いたRimbaで、道具をきっかけにお客さん同士が会話を交わす時間も、さらに増えていきそうだ。


◼︎Rimba(リンバ)
住所:〒336-0016 埼玉県さいたま市南区大谷場2-2-38
Open:平日12:00〜20:00/土曜12:00〜19:00/日曜・祝日12:00〜18:00(水曜定休)
ONLINE STORE
Rimba Online Store
Instagram
@urawarimba

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