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【ブランドピックアップ〜Afterglow〜】“ファッション<道具”。作品のような愛情を感じるアパレルたち。


「アフターグロー」は、アウトドアやスポーツに特化したハンドクラフトアパレルブランドで、デザイナーの横川琢哉が手がけています。彼の持つ職人技術と斬新なアイデアから生まれるアイテムは、どれもユニークで実用性の高い“道具”として機能し、ファッションを超えた価値を提供します。ブランドのフィロソフィーは“余韻に浸れる趣味人へ向けた物作り”で、自然との調和を目指しています。横川はスケートボードやスノーボード、釣り具など、様々なアウトドアギアを自ら設計し、フィールドテストを重ねることで製品を完成させています。彼の別ブランド「LIFハンドクラフト」では、廃材や天然素材を使った美しい手工芸品を提供しています。全ての製品は持ち主に長く愛用されることを目指しています。

子どもの頃からの、いわば生粋のアウトドアフリーク&クラフトマンが、作品を作るようにゼロから丁寧に製作した道具のようなアパレルたち。誕生から僅か3年ほどだが、名品は数知れず。趣味人たちを唸らすブランドの真髄に迫る。

“ファッション<道具”。作品のような愛情を感じるアパレルたち。

スキーやスノーボードでの着用を想定したアシンメトリーなデザインが個性的なハードシェル「マロ パーカ」と、シェルなどのアウターの上から羽織れるインサレーション「ガスマチ カーディガン」の組み合わせを入念に確かめる横川さん。アパレルデザインに職人性を感じることはなかなかない。

シェルのフロントポケットにマチを設けて動きを妨げないようにしたり、クライミングの邪魔にならないようバックパックのフロントポケットを移動式にしたり、バックパックの腰部分に稼働域を持たせたり。「アフターグロー」から生まれるモノは1点1点が他にはないアイデアのものばかりで、アパレルというより「道具」 というほうがしっくりくる。しかも、そんな実が伴っているから、必然的にデザイン性もユニークで着る楽しみもある。

「昔から作るのが好きだから、自分は他ブランドの製品を元に作るということを一切しないんです。ゼロから図面を引いてサンプルを何度も自分で作って、完璧になってから生産に移すという仕組みです」。

デザイナーの横川琢哉さんは幼少期から図面を引いてバルサや紙を材料に模型飛行機を作っていたという。高校時代にアメリカでスケートボードやスノーボードに出合い、 地元、 都立武蔵野公園にスケートパークをDIYし始めたのをきっかけに、武蔵野市や立川市の公共スケートパークのデザイン・設計を担当。

八王子市にもスケートパーク(プラネットパーク)を手がけ、同施設は2011年にグッドデザイン賞を受賞した。しかも並行しスポーツブランドやアパレルブランド、釣り具メーカーで企画・デザイン、 ブランドの立ち上げを担当してきた経歴も持つ。

コレクション毎に発信されるファッション性の高いモノも気になるが、年齢を重ねるほど、丁寧に作られた道具のようなウエアに目がいく。ましてや、 それがリアルな趣味人のクラフトマンによって生まれているモノなら尚更。

横川さんは週の半分は開発したアイテムのフィールドテストに出ており、 都会派登山を発信する世田谷の店や、 スノーボードに長けた群馬のショップ、 札幌のフライフィッシング専門店も、 目利きが慕うのは当然のことである。

“余韻”を意味するブランドネームには“余韻に浸れる趣味人へ向けた物作り”というスローガンが込められている。
ブランドのウエアはすべて、デザイナーが渓流釣りにスノーボードにと遊び倒し、何度もフィールドテストを重ね、自ら微調整をして作られている。また、アンバサダーとして、西田洋介や、勝山尚徳など、素晴らしいプロスノーボーダーも在籍。
「OWL MILS」とのコラボレーショングラス。MILS LENS BRIGHT(偏光+ハイコントラストレンズ)を採用し、両面マルチコート加工を施す。
スケートパークの設計も、アパレルのパターンも、とにかく自身で。
山域の植物や木々、岩壁の写真と、アーティストMHAK氏のグラフィックが融合し生まれたオリジナルのカモフラ柄。ちなみにこの柄は他ブランドでも使用可能。
横川さんが自ら遊び道具をハンドクラフトで手がけるブランド「LIFハンドクラフト」も必見。スケートボードの廃材を用いたものが多く、過去にはリールのハンドルノブやスノーボードも製作。
ハンドクラフトは「アフターグロー」ともクロスオーバー。アウターの引き手に用いたものもある。

廃材を用いた美しいハンドクラフト作品も。

「アフターグロー」とともに横川さんが手がける、自身の手仕事によって生み出されるブランド「LIFハンドクラフト」。スケートボードの廃材などを用いて作られる作品がアウトドアライフに彩りを与える。

スローガンは“Living in the forest -森生活-”。自然をテーマに、トラウト用ルアーなどのフィッシングギアや、スノーボード、スケートボードなどをハンドメイドで製作。

(左上)インスタネットグリップ M-L用

真ん中で合わせた2ピース構造のインスタネット用交換グリップ。3本の真鍮ねじで組み立てる仕様。グリップエンドには回転式のヒートン付き。¥18700 アフターグローでは、ファストドローホルスターも展開。¥9900

(右)Lure

廃棄スケートボードの積層を用いた「SK8」や、さまざまな樹木の無垢材を使う 「MUKU」 、異なる木材を組み合わせる 「STACK WOOD」 などなど、多様なラインナップがあるルアー。色柄はもちろん、カタチも様々。各¥3000~

(左)FIRECRACKER GUN SK8

ストラップを取り付けるのに便利な回転式ヒートン付きの熊おどし。爆竹(別売り)を銃口から入れて着火することで、大きな音を発することができる。2.5インチのバレルが、爆竹の爆発音を増幅させる。全長11cm。¥4500

(左下)ランディングネット 33R

グリップ部分はスケートボードの積層と、銘木パープルハートをサンド。12型のラバーネットもツートンカラーに染められ、グリップエンドには回転式のヒートン付き。サイズは長手方向に33cm、横幅は26cm。¥38500


Instagram @lif_handcraft

渓流釣りや雪山に不可欠な、渾身のバックパックを深堀り。

気になるウエア類を紹介していくが、やっぱり山に根差したブランドに無くてはならないパックパックを先に見ておきたい。可動域や、用途など、他ブランドにはない魅力が詰まった秀逸作をご紹介。

TOMANO ¥37400

登山や山岳渓流釣行に良い高強度ナイロンの30Lバックパック。メインコンパートメントは上部からアクセス。谷川岳の双耳峰をイメージした縦開きのループしたファスナーとバックル、ストラップで開閉。

収納物が多いときは、トップ部に別売りのポーチ(新作) を取り付けることで、容量を増やすことが可能。
ロープやジャケット類を挟めるストラップ部。サイドポケットには、500mLのペットボトルが2本収納可能。
ウエストベルトは取り外し対応。
足を高く上げるなど骨盤が左右に傾斜する動きに追随する可動式ウエストベルト。バックパックの重さがつねに中央に乗るようにも設計されている。

OKINO (価格未定)

バックカントリー用バックパックの開発中サンプルを特別に。スキーやスノーボードを担いだり、アバランチギア(雪崩用のスノーギア)を効率よく収納できるように設計されている逸品。今年秋頃に発売予定。

フロントポケットは緊急時にアバランチギアへのアクセスがイージー。
TOMANO同様、縦開きのループしたファスナーとバックル&ストラップで開閉する大容量の上部ポケット。
開いたときのビジュアルが谷川岳の双耳峰『トマの耳』と『オキの耳』を彷彿とさせる。別売りポシェットも装着可能。
サイドにスキーなど長物を引っかけることができる。

STREAM CHASER BACKPACK  (価格未定)

DAY釣行に最適な22Lの人気作がバージョンアップ。枝の下をくぐるとき、高巻きのときにも邪魔にならない設計は健在。前作を継承しつつ、パターンをイチから引き直して再構築。6色展開で、6月頃に発売予定。

フロントポーチを取り付けるためのバックルは、上下に動かせるから、体型や好みに合わせて調整可能。クライミング時など、胸部分にあると邪魔なときは、バックパックのショルダーハーネス側から、背面側へと移動させることができる。
フロントポーチは別売りの専用ハーネスと連結することで、シンプルなベストとしても使用で
きる。
背面にメッシュ仕様の収納も備える、別売りの専用ハーネス。UL HARNESS for SCB¥8800

ザックに装着できるポーチも登場。COL POUCH (価格未定)

TOMANOやOKINOの増槽パックとして取り付け可能なポーチが発売予定(S・M・Lの3サイズ展開) 。微妙に内側へ傾斜しているつくりなので、風が吹き荒れる中や不安定な場所でも、内容物が飛び出しにくい。

圧倒的実用性の“道具”のようなウエアたち。

コレクション発信ではなく、ひとつひとつ必要にかられ発売される「アフターグロー」のアイテムは、流行りものとは異なり、道具としての魅力を持つ。ゆえにアウトドアライフで長年役立つものばかりが揃う。

MARO PARKA ¥59400

生地メーカーと共同開発した3レイヤー素材、マニューバーライトを使用したハードシェルは、高い耐候性と快適性を両立。ライディングで動きを妨げないシルエットは、何度もフィールドテストと微調整を繰り返し完成。

ダブルファスナー仕様で、下のスライダーにはスケートボードのデッキを再利用して作られた引き手を使用。
ポケット下部の立体的なマチ部分が、モノを入れたときにカラダへの圧力がかからない構造。
シームテープをここまで使用しないパターン設計により、軽量化を実現。キーフック付き内ポケットも備える。

GASMACHI CARDIGAN ¥38500

日の出を滑走する雪山での待ち時間にシェルの上から羽織り、サッと脱いで滑り始める。そんなインサレーションとして開発されたアウターはワイドな設計ながら1枚使いもできる優れモノ。

シェルの上から羽織りやすいように、フードや襟を付けず丸首カーディガン仕様に。
斜めのフロントファスナーを2本配備し、身幅を調節できるようにしている。

ALPHA ML SHORTS ¥18700

サイドと股下のファスナーで、足を地面につけたまま脱ぎ穿きができるインサレーションショーツ。通気性のある表地と裏地に加え、ポーラテック アルファを使用し、保温性と通気性を確保。

ファスナーを完全に開いた状態がこちら。ボトムスの上から腰に巻き付けてジップを締めていくだけで着用できる。
高い撥水性を持った4WAYストレッチの軽量ポリエステル生地で、なおかつ動きやすい設計に。
右側面と内股部分に開閉ファスナーを、左側面にポケットを配置。機能美ながらシルエットも◎。

POWERGRID HOODIE ¥17500

保温性のある起毛面と通気性のある部分を格子状に合わせたポーラテック パワーグリッド採用のストレッチフーディー。蒸れにくく、抗菌消臭加工により、長時間の着用でも嫌なニオイの発生も防ぐ。

LAF WADER ¥39600

膝やヒップ、股下など細部まで立体的にパターンを作りこみ、クライミングパンツ並みの動きやすさに。そして驚くほどに軽量。ソックスとパンツ部分で、サイズが選べるセミオーダーにも対応。

ALPHA ML JACKET MHAK CAMO ¥31900

通気性のある表地と裏地にポーラテックアルファを封入し、寒暖差の激しい雪山や渓流釣りでも活躍。MHAK氏コラボのオリジナルカモフラ柄なら、渓流釣りシーンでは魚から認識されにくい。

RIDGE WALKER JACKET MHAK CAMO ¥58300

とことん無駄を省いたハードシェル。そのうえでオリジナルファブリックのマニューバーライトに、アーティストMHAK氏コラボのカモフラ柄をプリントし、透湿防水生地とデザイン性を両立した。

WW CARGO PANTS ¥17500

撥水性と速乾性に優れ、濡れてもすぐに乾く、ウェットウェーディング的パンツは、クライミングパンツ並みの動きやすさを実現。腿の圧迫感を防ぐようポケットの位置を少しズラしている。¥17500

15D CORDURA EDC HOODIE ¥19800

15デニールの極薄・超軽量コーデュラ リップストップナイロンを使用したパッカブルフーディー。じつは、横川さんが年間とおしてフィールドワークで最も着用率の高いお気に入りがコチラ。

ALPHA FLAP CAP ¥8800

耳のフラップ部分には、ポーラテック アルファが二重に入っており、耳の当たる部分にはグリッド状のフリース生地を使用。頬部分にはあえて表地を用いてスノーボード時に雪が付着するのを防ぐ。

BEAR SPRAY HOLSTER (価格未定)

熊撃退用スプレーを安全に持ち歩き、いざというときに素早く取り出せるホルスター。様々なメーカーのスプレーに対応し、MOLLEシステムや各種ベルトに装着可能。右&左利き用を発売予定。

5PANEL CAP MHAK CAMO ¥5200

ストレッチ性があり、スベリ部分もエラスティックでフィット感が良く、被り心地は快適。撥水加工により、少しの雨なら弾き、濡れても乾きが早いので、ラフにアウトドアライフに取り入れたい。

PD TECHNICAL L/S T-SHIRTS ¥10000

吸汗速乾に優れたポーラテック パワードライを用いた、テクニカルなカッティングのベースレイヤー。格子状に複雑な編み方をされた生地は、汗を素早く吸いあげ、サラッとした着心地をキープ。

BOL WAXED CANVAS VEST ¥27500

パラフィン加工された国産の防水帆布「富士金梅」を使用した、オールドスタイルのフィッシングベストも展開。メインポケットのフラップ部分の留め具をマグネット式にするなど“らしさ”も加味。


(問)アフターグロー afterglow.base.shop Instagram@afterglow.jpn

Photo/Shouta Kikuchi Report &Text/Naoto Matsumura

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