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パタゴニアがいま伝えたい環境問題。参加者も交えたトークイベント“原生林を燃やす私たちの電気”が開催。


パタゴニアは、環境問題に本気で取り組むことをテーマにしたトークイベントを日本全国で開催します。今地球が直面している気候危機や森林破壊について、専門家と共に考えるこのイベントは、2025年2月5日の仙台を皮切りに、東京、福岡、札幌、大阪で行われます。特に注目されているのは、カナダから日本に輸入される木質ペレットを燃料とするバイオマス発電が、実際にはカーボンニュートラルではなく、原生林破壊を助長している問題です。イベントでは、環境助成団体や写真家、林業家が参加し、資源の有限性や再生可能エネルギーの本当の意味についてディスカッションします。参加者もこの重要な課題に積極的に関わることができます。

環境問題に対して真摯に向き合い、取り組みを行っている「Patagonia(パタゴニア)」。昨今の気候危機の解決と森林破壊にどう考えているのかを、識者とセッションするトークイベントが、2025年 2月 5日 (水)の『パタゴニア 仙台』 を皮切りに全国 5ヶ所で実施されます!

Photo: Conservation North

昨年、“Fashion is none of our business = ファッションはわたしたちには関係ない”というメッセージを世間へ発信し話題となった「パタゴニア」らしい哲学。流行りで次々と消費されていく服が、ゴミとして処分をされていくことに警鐘を鳴らしています。

カナダのブリティッシュコロンビア州では毎年、東京の面積に匹敵する20万ヘクタールの原生林が皆伐により急速に失われ、絶滅危惧種の森林トナカイなど大型哺乳類から目に見えない小さな菌類まで多様な生物がすみかを失っています。

また、高くそびえる樹木や土壌に蓄えられた膨大な炭素が放出されてしまい、多くが何百年も元に戻りません。ここで切られた木の一部が木質ペレットになり、日本に輸出されて、私たちの電気をつくるために燃やされています。

Photo: Conservation North

このことから、バイオマス発電はカーボンニュートラルではないとされています。現在、日本全国では、輸入木材ペレットを燃料とする大型のバイオマス火力発電所が約100基も稼働しています。つまり、我々は毎日、原生林を燃やした電気を使ってるのです。

そして、カナダの原生林を切って作られた木質ペレットを燃料とするバイオマス発電が再生可能エネルギーとして推進され、電気代に上乗せされる「再エネ賦課金」は消費者が負担しています。

今回、5店舗で開催するイベントでは、現地を視察した「パタゴニア」の環境助成団体、先進的な林業家、自然写真家の方々をゲストとして招聘し、写真とともにこの問題について考えていくそう。トーク後にはディスカッションする時間も設けられていて、参加者も密接に問題に対して関わることができます。

伊藤健次(いとう・けんじ)
北方の野生生物と環境を見つめ、人との関わりを伝える写真家。北海道在住。カナダBC州ではバンクーバー島の原木からアイヌの海洋船イタオマチㇷ゚を復元し、現地の先住民と航海する旅に参加。パタゴニアスピーカーとして紹介。近著に「伊藤健次の北の生き物セレクション」(北海道新聞社)、ロシアの森と狩人の写真絵本「川は道 森は家」(たくさんのふしぎ傑作集・福音館書店)、「アイヌプリの原野へ」(朝日新聞出版)など。
速水亨(はやみ・とおる)
速水林業代表、株式会社森林再生システム代表取締役、FSCジャパン副代表。慶応義塾大学卒業。東京大学農学部研究室を経て家業の林業に携わる。2000年日本初のFSC認証取得。2018年農林水産祭天皇杯受賞。農林水産省林政審議会委員、環境省中央環境審議会専門委員、国土交通省国土審議会計画部会専門委員、内閣府行政刷新会議事業仕分け・仕分け人、東京大学大学院農学生命科学研究科・農学部運営諮問会議委員等歴任。著書:日経出版「日本林業を立て直す」、築地書館「森林未来会議」編者・共著等。 Photo: ©Kenji Ito
飯沼佐代子(いいぬま・さよこ)
信州大学農学部で森林科学を学ぶ。大阪の環境コンサルタントで環境アセスメント(植生)に関わった後、タイ北部に移住、メコン川流域の小規模漁民による資源管理プロジェクトを立ち上げる。帰国後、アジア太平洋資料センターを経て2008年より地球・人間環境フォーラム。日本の木材やパーム油の責任ある調達について活動し、違法伐採対策法の制定に関わる。現在はバイオマス発電問題の政策提言を中心に活動。趣味は犬の散歩と生き物観察。
鈴嶋克太(すずしま・かつひろ)
熊本県出身。アメリカ・ケンタッキー州の大学に留学中、「環境レイシズム」の問題を知り、ナオミ・クライン著『これがすべてを変える 資本主義VS. 気候変動』に出会う。また、コロナ禍の混乱で帰国し、同年の地元の豪雨災害を目の当たりにしたことが、「環境」を仕事にするきっかけとなる。緑の中で暮らしたいとの思いで、さいたま市郊外の畑作地域に居住。農作業の手伝いが息抜き。1996年生まれの、いわゆる「Z世代」一年目。 Photo: ©Kenji Ito
Photo: ©Kenji Ito

ニュースなどでは取り上げられる環境問題ですが、どこか他人事として捉えてしまい、きちんと向き合う機会がないですよね。ですが、資源は有限であり、いずれかは無くなってしまう可能性もあるのです。これをきっかけに自分たちの未来を改めて考え直してみるのも良いのではないでしょうか。

こちらのイベント予約フォームから登録できるので、ぜひ参加してみましょう!

原生林を燃やす私たちの電気 スライド&トークイベント概要

2025年 2月 5日 (水) パタゴニア 仙台
18:50開場 / 19:00開始 / 20:30終了

2025年 2月 9日(日) パタゴニア 東京・ゲートシティ大崎
19:20開場 / 19:30開始 / 21:00終了

2025年 2月14日 (金) パタゴニア 福岡
19:20開場 / 19:30開始 / 21:00終了

2025年 2月22日 (土) パタゴニア 札幌北
18:30開場 / 18:45開始 /20:15終了

2025年 2月27日(木) パタゴニア 大阪・梅田
19:20開場 / 19:30開始 / 21:00終了

※開始、終了時間が前後する場合があるとのことなので、事前にご確認を。


(問)パタゴニア日本支社 カスタマーサービス tel:0800-8887-447 www.patagonia.jp

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