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憧れのバンライフを実現するための、憧れの1台。-ワンボックスSTORY 02-


ダムド代表の面髙翔五さんは、旧車愛を持ちつつアウトドアライフを楽しむスタイルを推進しています。彼の愛車であるフォルクスワーゲン・ヴァナゴンT3は、アウトドア活動に最適なカスタムが施されたキャンピングカーです。旧車は手間がかかるのが常で、面髙さんも修理には多くの注意と準備が必要だと語ります。特に遠出の際は、クーラント液やエンジンオイルの準備が欠かせません。しかし、その手間さえも彼は楽しみの一部として受け入れ、日常生活やノマドワークに活用しています。この愛車は彼のアウトドアでの活動を支える重要なパートナーであり、旧車ならではのヤレ感も含めその魅力を満喫しています。面髙さんは、来年のオートサロンに向けて、新たなカスタム車両の準備にも取り組んでいます。

旧車は手間がかかるのが当然なので備えは万全に。

Shogo Omodaka/DAMD 代表

老舗のカスタムパーツメーカーとして知られるダムドの代表。現在は軽を中心にアウトドア派が気になるボディキットを展開している。登山やキャンプなどフィールドへ繰り出すアクティビティ好きで、クルマに関しては20代のころから、いすゞ117クーペを所有するエンスージアストな一面も。

ジムニーやハスラーといった軽をメインに、どこか懐かしい雰囲気にアレンジするカスタムパーツをラインナップするダムド。アウトドアスタイルなルックスとディーラーが認めた高い品質も含め、個性を求める外遊び好きから人気を集めている。ブランドの代表を務める面髙翔五さんの愛車は、フォルクスワーゲンのヴァナゴンT3。ウエストファリアがカスタマイズしたキャンピングカー仕様だ。

面髙翔五/DAMD 代表(フォルクスワーゲン ヴァナゴン 1989年式)

タイヤ交換などの日常的なメンテナンスは自身でもこなす面髙さん。よく、板金やオールペンを勧められるが、このエイジングを楽しんでいるそう。「ジブンたちでも簡単にボディの修繕はできますが、旧いクルマのヤレ感がたまらなく好きなんです」。

「購入したのは3年ほど前。もともと旧い、いすゞの117クーペに乗っているんですが、アウトドアをしっかりと楽しめるクルマが欲しくて。そんなときにサーフトリップが趣味の前オーナーが4WDモデル乗り換えで手放すと聞いたので、思い切って譲り受けることにしました」。毎日の通勤はもちろん、休日のアクティビティを楽しむ一番大きなギアとして、いまでは生活に欠かせなくなったという。

ルーフトップのスペースは、友人や仲間とのキャンプの際に使用することが多いそうで、普段はラゲッジのベッドでチルタイムを満喫している。

「排気量が大きくないので、高速も渋滞を避けてのんびりと走りたいんです。なるべく夜のうちに移動して、疲れたらゆっくりとベッドで仮眠をとっています」。キャンプ場到着後は、サイドタープを伸ばしてリビングを設営するだけで、サイトが完成。備え付けのキッチンはあまり使うことはないが、ポップアップ式のルーフスペースは仲間たちと出かけた際に大活躍しているそう。

助手席を回転させてテーブルを設置すれば、ノマドワークにも最適なリビングスペースが完成。シンクなどキッチンが備え付けられているので、8ナンバーのキャンピングカーでの登録。「ボディサイズは小さめですが、駐車場の高さだけ2.2m以下の表示に気をつけてます」。

そんなヴァナゴンが元気よく走るようになるまでの道のりは、平坦ではなく、ミッションの不調により専門店に修理をお願いしたものの、作業が進まずヤキモキした時を1年過ごしたそう。預けているうちに車検も切れて再取得したこともあり、その一件以来、修理を依頼するショップ選びは慎重になったそうだ。

RR駆動のためエンジンはリアに搭載。ナンバーを持ち上げるとクーラントのタンクなどが現れる。「ファンベルトやエンジンオイルは常に積載しておくと安心」。

「ようやく手元に戻ってきた後に、走行中エンジンが不調となり煙が上がった時は、さすがに肝を冷やしました……。また長期間預けるのは寂しかったので、大阪にあるヴァナゴンが得意なフォルクスワーゲンのプロショップGAKUYAに修理をお願いして陸送しました。さすが専門店だけあって帰ってきた後は、ホントに快調です」。

ラゲッジには扉付きの収納もあり。エンジンが下にあるので床面は他のワンボックスより高め。「ハンガーを使えばクローゼットのようにも使えます」。

日常使いでもファンベルトが切れることもあるそうで、遠出の際はクーラント液やエンジンオイルを必ず準備するのが、旧いクルマに乗っている必要性と話す。「手間がかかるのはどの旧車でも一緒ですから。ずっと憧れていたクルマなので、これからも大事に乗っていきたいです」。

  • VOLKSWAGEN T3 VANAGON GL WESTFALIA
  • タイプ2、通称ワーゲンバスの流れをくむワンボックスのヴァナゴンT3は、1979年から1992年頃まで欧州や北米を中心に販売され、世界中で愛されているモデル。トランスポーターシリーズ最後のRR駆動でもある。面高さんの愛車はウエストファリア社が手がけたキャンピングカー仕様。
面髙さんの旧車愛が垣間みえる、どこか懐かしいけど新しいネオクラシックなルックスのダムドのカスタム車たち。「来年1月のオートサロンに向けて、新たなクルマを準備しています」。

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