旧車は手間がかかるのが当然なので備えは万全に。
老舗のカスタムパーツメーカーとして知られるダムドの代表。現在は軽を中心にアウトドア派が気になるボディキットを展開している。登山やキャンプなどフィールドへ繰り出すアクティビティ好きで、クルマに関しては20代のころから、いすゞ117クーペを所有するエンスージアストな一面も。
ジムニーやハスラーといった軽をメインに、どこか懐かしい雰囲気にアレンジするカスタムパーツをラインナップするダムド。アウトドアスタイルなルックスとディーラーが認めた高い品質も含め、個性を求める外遊び好きから人気を集めている。ブランドの代表を務める面髙翔五さんの愛車は、フォルクスワーゲンのヴァナゴンT3。ウエストファリアがカスタマイズしたキャンピングカー仕様だ。
面髙翔五/DAMD 代表(フォルクスワーゲン ヴァナゴン 1989年式)
「購入したのは3年ほど前。もともと旧い、いすゞの117クーペに乗っているんですが、アウトドアをしっかりと楽しめるクルマが欲しくて。そんなときにサーフトリップが趣味の前オーナーが4WDモデル乗り換えで手放すと聞いたので、思い切って譲り受けることにしました」。毎日の通勤はもちろん、休日のアクティビティを楽しむ一番大きなギアとして、いまでは生活に欠かせなくなったという。
「排気量が大きくないので、高速も渋滞を避けてのんびりと走りたいんです。なるべく夜のうちに移動して、疲れたらゆっくりとベッドで仮眠をとっています」。キャンプ場到着後は、サイドタープを伸ばしてリビングを設営するだけで、サイトが完成。備え付けのキッチンはあまり使うことはないが、ポップアップ式のルーフスペースは仲間たちと出かけた際に大活躍しているそう。
そんなヴァナゴンが元気よく走るようになるまでの道のりは、平坦ではなく、ミッションの不調により専門店に修理をお願いしたものの、作業が進まずヤキモキした時を1年過ごしたそう。預けているうちに車検も切れて再取得したこともあり、その一件以来、修理を依頼するショップ選びは慎重になったそうだ。
「ようやく手元に戻ってきた後に、走行中エンジンが不調となり煙が上がった時は、さすがに肝を冷やしました……。また長期間預けるのは寂しかったので、大阪にあるヴァナゴンが得意なフォルクスワーゲンのプロショップGAKUYAに修理をお願いして陸送しました。さすが専門店だけあって帰ってきた後は、ホントに快調です」。
日常使いでもファンベルトが切れることもあるそうで、遠出の際はクーラント液やエンジンオイルを必ず準備するのが、旧いクルマに乗っている必要性と話す。「手間がかかるのはどの旧車でも一緒ですから。ずっと憧れていたクルマなので、これからも大事に乗っていきたいです」。
- VOLKSWAGEN T3 VANAGON GL WESTFALIA
- タイプ2、通称ワーゲンバスの流れをくむワンボックスのヴァナゴンT3は、1979年から1992年頃まで欧州や北米を中心に販売され、世界中で愛されているモデル。トランスポーターシリーズ最後のRR駆動でもある。面高さんの愛車はウエストファリア社が手がけたキャンピングカー仕様。
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