フリースが一般的になる前、釣り人を寒さから守る防寒着といえばセーターが主流だった。そんな古き良き時代のフィッシングセーターをFoxfire(フォックスファイヤー)が復刻。新たに日本の老舗ニット工場とタッグを組むことで、熟練の職人技で大幅にアップデート。単に昔を懐かしむためのセーターではなく、実用性とスタイルを兼ね備えたフィッシングセーターに仕上がっている。
1984年発売のフィッシングセーターをアップデートした復刻モデル。
Foxfire「Fishing Full Zip Sweater」¥37400
1982年にフライフィッシングベストからスタートし、自然から学んだ本物のアウトドア・クロージングを作り続けるジャパニーズブランド、フォックスファイヤー。1984年にフォックスファイヤーから登場したフィッシングセーターは、伸縮性があって動きやすく、通気性にも優れているため、フィッシングシーンにおける防寒着として、多くのアングラーに愛された逸品だ。
今回、日本有数のニット産地として知られる山形県で70年以上の歴史を誇る老舗ニットメーカー「米富繊維」とタッグを組むことで、1984年当時のフィッシングセーターをベースに、熟練の職人の技術でアップデートを施した復刻モデル「Fishing Full Zip Sweater(フィッシングフルジップセーター)」が登場。
目を引く特徴的なデザインのポケットや体温を逃がさないダブル編みのハイネック、腕の曲げ伸ばしや摩擦で傷みやすい肘部分を保護するエルボーパッチ、ウエスト周りにアクセスしやすいダブルファスナーなど、当時のディテールはしっかり踏襲。
一方で、米富繊維とタッグを組んで熟練の職人の技で編み上げたことで、着心地が大きく向上。生地に一度もハサミを入れない伝統的な「成型編み」という方法で作られているので、ほつれ防止のためのロックミシンによる縫製が必要なく、縫い代が少ないので、ゴロゴロせず着心地がいいのが特徴となっている。カラーはモカとグレーの2パターンで、発売は2023年10月20日頃の予定。
ガンジーセーターに着想を得た新作フィッシングセーターも登場。
Foxfire「Fishing Crew Sweater」¥24200
また、今回の復刻に合わせて、新作フィッシングセーターとしてタウンユースでも使いやすいクルーネックセーター「Fishing Crew Sweater(フィッシングクルーセーター)」も仲間入り。
イギリスとフランスの間に浮かぶガンジー島で生まれ、フィッシャーマンセーターの元祖とも言われている「ガンジーセーター」に着想を得て誕生したクルーネックセーターで、伝統的なガンジーセーターと同じように、肩幅と身幅が同サイズで直線的な縦長シルエットになっていて、身頃に対して垂直に袖付けするつくりも踏襲している。
糸にはラムウールの中でも最も細いエクストラファインラム糸を採用。伝統的なガンジーセーターのようにガシッとした感触でなく、やわらかなタッチに仕上げるなど、ガンジーセーターの要素を取り入れながらも現代的なニットへと昇華させているのが特徴だ。
発売は2023年10月20日頃の予定。カラーはグレーに加えて、モカと往年のフィッシングシーンでフィッシングセーターの人気カラーだったレッドもラインナップしている。
(問)ティムコ tel:03-5600-0121 www.foxfire.jp/
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