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存在感抜群のナイスカラー! キャンプ場で見つけた個性派テントに直撃!


先日、「GO OUT CAMP 猪苗代 vol.9(以下、GOC猪苗代)」で発見したこだわりギアを紹介しましたが、今回はテント編。そこで思わず目に飛び込んできた個性的な色使いのテントをご紹介! 人気のアースカラーやモノトーン系カラーのテントが多く並ぶ中で、一周回って鮮やかなカラーのテントにとても新鮮味を感じます。

そんなナイスカラーなテントの中でも、特に興味を惹かれた4張りに直撃取材! カラーチョイスの理由や、色だけにとどまらないテントへのこだわりなどを、オーナーさんに聞きました。

GOC猪苗代のギア取材記事はこちら!

マニアックギア大集合! リアルキャンプで見つけた、こだわり派たちの愛用品。

ヴィンテージテントらしいパープルの色使い。

ウォーラス アーチライバルメッシュ

最初にピックアップしたのが、森林サイトの中でひときわ存在感を放っていたパープルのテント。愛車のバイクと並び、テントサイトに置いてあるギアもオシャレなモノばかりだったので、話を伺いました。

こちらのテントは「シエラデザイン」の創業者であるジョージ・マークソンとボブ・スワンソンが1984年に立ち上げたアウトドブランド「ウォーラス」のソロテント。ウォーラス自体は2000年に、当時の「MSR」を所有するREIに吸収されブランドは解散。今はなき幻のテントです。

オーナー/yu-yaさん
普段はクルマでキャンプに出かけるけども、福島在住とあって今回はバイクで参加。現行品とヴィンテージを織り交ぜるテントサイト作りを心がけているそう。

「ウォーラスのテントは前々から集めていて、これも5個持っているうちの1つです。これはeBayで購入したんですが、実は2〜3年ほど寝かしていて、最近ようやく使い始めました。バイクでのソロキャンプ時に1人で広々と寝られるし、ちょうどいいんですよ。」

パープルの色味も珍しくかなり目立ちますが、テントにプリントされたウォーラスのアイコンも存在感抜群。リアルなセイウチの頭部がプリントされ、プリントTシャツのようなおしゃれさです。

2つのアーチポールで構成されるテント構造は、現行のテントでもよく見られる仕様ですが、寝室部分のパープルに対して、前室部分にはホワイトが採用される切り返しデザインが、レトロスポーツウエアのような雰囲気を感じさせ、現行品ではなかなか出会えないスタイルのテントです。

自転車も入るほどの広々前室で快適性をアップ。

MSR ハバツアー

続いては赤と白の色使いが特徴的なMSRのハバツアー。ヴィンテージギアが散りばめられたサイトのなかで存在感を発揮していました。登山でのテント泊からバイクパッキング、カヌーやカヤックでの野営など様々なアクティビティに対応する1張りです。

特徴はなんと言っても広々とした前室。もともとバイクパッキングを意識したモデルとあって、自転車などが置けるように寝室よりも広いスペースが設けられています。

オーナー/ushirono_kentaroさん
キャンプギアはテントサイトの全体を想像してアイテムを選ぶタイプ。今はテンティピを狙っているとのこと。

「アメリカのアウトドアブランドのテントが欲しいと思って半年ぐらい前に購入しました。前室の広さもいいですが、MSRらしい色使いも気に入っています。山岳テントとして定評を集めるブランドということもあって雪中キャンプで使っても全然大丈夫でした。」

いつもはギアと同様テントもヴィンテージを使うことが多いというオーナーさんですが、今回のキャンプには雨が降る可能性もあったので、こちらのテントを持ってきたそう。こちらには独自のコーティング技術が採用されていて、湿気や熱、高湿度条件に対して高い耐久性を持ち、従来のものより3倍長持ち。従来のMSRのテントでよく起こっていたベタツキや水濡れも防ぎます。

ハバはMSRのバックパッキング用テントでもミドルグレードにあたるシリーズで、耐久性や軽量さにも優れています。本テントは2018年に登場したモデルで、現在日本での展開はなし。オーナーさんもフリマサイトにて手に入れたとのこと。

星空を眺めたくなる天窓付きヴィンテージテント。

シエラデザインズ イグルー

先ほどのMSRのすぐそばで、サーカス小屋のような特殊な形状と黄色と青のポップな色使いが特徴的なテントと遭遇。初めて見たその光景にこちらもすかさず直撃取材を敢行しました。

ブランドはロクヨンクロスを用いたマウンテンパーカなど、50年以上愛され続けるシエラデザインズ。同ブランドのテントを見ることもなかなかないですが、こちらはさらに貴重な1品とのこと。

オーナー/Daikichi446さん
貴重なヴィンテージギアを多数所有。キャンプ以外にカヌーなどのアウトドアアクティビティも勤しむアクティブ派。

「以前のオーナーが知人ということもあって譲ってもらったシエラデザインズのイグルー。現在、日本に2つしかないテントなんです。」

色使いも素敵ですが、なかなか形も不思議。こちらのテントには、正面にあるメインの前室&ドアに加え、両サイドにサブの小さい前室&ドアを備えた3ドアテント。どのドアでも出入りができるので、家族5人で使っても不便さを感じないとのこと。

また、全ての前室と寝室上部にフィルム窓が設置され、日の光を取り込んでテントの内側を明るく照らします。寝室上部の窓は顔も出せる仕様で、外を眺めたり換気をするのにも一役買っています。

また窓が円形というのも、宇宙船のようで、子どもゴコロをくすぐるような雰囲気です。

厳冬期登山テント泊にも対応するハイスペックモデル。

マウンテンハードウェア トランゴ3

再び森林サイトの方に戻ってみると鮮やかなレッドとターコイズブルーの2トーンテントを発見。周りを見渡しても被らない、いい意味で毒々しいカラーリングに惹きつけられ、お話を伺いました。

まずブランドはマウンテンハードウェア。ヒマラヤに挑むクライマーから、ロングトレイルのハイカーまでサポートする同ブランドの中でもこのトランゴ3は厳冬期登山にも対応するハイスペックモデルです。

オーナー/kanchan._.mtさん
キャンプギアは国内外のオークションサイトをチェック。今回のテント以外にもオレンジやイエローなど、派手めなモデルを所有。

「2年前ぐらいにeBayで購入しました。とにかく人と被らない色味が決め手でした。発色がいいからさらに大きく見えますよね。」

発色の良いレッドは、吹雪の山岳の中でもテントが発見しやすい。またテントの右側にだけ設けられた小さな窓は、眺めを楽しむというよりは、テントの外の気候をチェックするためのものです。

耐風性も非常に高いので、非常に風の強かった会場でも、安心して過ごせたとのこと。テントの真上にロゴが付いているのも、他のテントでは見かけないポイントです。

こちらのテントも、アメリカでは現行モデルとして展開があるものの、国内での展開は2年前から休止中。現在は手に入れるためには、オーナーさんと同じく海外通販から入手するか、中古を探すしかありません。

派手色テントに興味津々!

今回はGOC猪苗代で見つけた個性的な色のテントをご紹介しました。ここ数年、タンカラーやカーキカラーなど、落ち着いた色味のテントが、おしゃれなキャンプサイトの定番になってきていましたが、今回の取材では派手な色のテントに人気の兆しが見えました。

取材で触発され、今回紹介したような山岳系テントや、海外で流通しているテントを調べてみると、まだまだ派手色のテントがたくさん! 少し探してみるだけでも、誰とも被らないようなお気に入りカラーのテントに出会えるかも!?

今後もGO OUT WEBではGO OUT CAMPで見つけた素敵なギアやテントを紹介していくので、ぜひお楽しみに。

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