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【ブランドピックアップ〜PUEBCO〜】マテリアルを探し求めて、今日もインド中を駆けめぐる……。


プエブコ三宿店住所:東京都世田谷区太子堂1-1-13 tel:03-5432-9081 open:11:00~19:00

量販店にはないオリジナリティあふれる絶妙な雑貨を手がける、日本が世界に誇るインテリアメーカー『プエブコ』。ユニークな製品が生まれる背景を知りたくて、多忙な代表・田中裕高さんのもとを訪ねた。

量販店なら国民の80%が喜ぶものを作ろうとするが、プエブコは1%が強烈に喜んでくれそうなものを作る。

写真はブランド『プエブコ』が構える三宿店の店内。量販店の雑貨では満足できない人の、むずがゆい部分を刺激するものが多数ラインナップされているから、ゴーアウト読者にも利用者が多いのではないだろうか。しかも凄いのは、これらは一見セレクト品のように見えるけど、すべてが自社製品であるというところ。

帰国直後に取材に応じてくれた代表の田中さん。

代表・田中裕高(たなかひろたか)さんは、アパレル業界を経て、インテリアメーカーに11年勤務。独立後、そこでのノウハウを活かし海外生産を軸とした雑貨を作り始めたのがブランドのルーツだ。

インドに滞在中、トラックドライバーが座席に敷いていた生地から着想を得て作ったという、現地のファブリックを用いたバッグ。

今は1年の約250日を海外で過ごしていて、主にインドでマテリアルを探る日々を送っている。それゆえにデザインも他所では見られないものが多く、なおかつリーズナブルな製品作りが行えているわけ。

ブランド初期から人気の鳥のオブジェがコチラ。

「最初に作ったのはリアルな鳥のオブジェ。昼のお茶の間でお馴染みの名司会者Kさんがフクロウを2つ買ってくださったと聞いて、さすがは感度が高いなと当時自画自賛していました(笑)。でも展示会に持ち込むと〝本職は何をされているんですか?〞なんて聞かれたりして。」

気の利いたアイテムを探しに立ち寄ってほしい。

「量販店なら国民の80%が喜ぶものを作ろうとしますが、プエブコは1%が強烈に喜んでくれそうなものを作る。海外展開しているのは、その一輪も世界中から集めたらブーケくらいにはなるかもって発想です」。

アイデアが詰まったオリジナルのインテリアアイテムがたくさん揃う。

地道な積み重ねが世界で認められ、30ヶ国に販売先を持つブランドに成長。余談だが〝イタリアからきた友人の土産がたまたまプエブコのものだった〞というスタッフ談も印象的だった。

246号添いにある三軒茶屋の事務所。ここでまた何かが始まりそうだ。

年内には現在の三軒茶屋事務所を改装し、さらにコアなものを集めた店舗を作る構想も。つねにアグレッシブなプエブコは、大衆とは異なる高感度な人々を刺激することに、まだまだ余念がなさそうだ。

田中さんはカメラもこなし、自ら商品を撮影していただけでなく、めちゃくちゃ完成度の高いカタログまで製作。

代表・田中裕高が製品を生んでいる場所。

現在、プエブコの製品はおもにインドで生まれているものが多く、代表の田中さんは絶え間なくインドでマテリアルを探し続けている。田中さんが自ら撮影した現地の写真から製品に隠された背景を学びとる。

廃棄物から使えるものを取り除いて売っている人々。
ミリタリーシャツの山。ここからいいものを探し出す。
軍のテントを使って、プエブコのエプロンを生産。
セラミックを作っている工場内。インドは外気温が50度で、この中は60度に達するらしい。従業員が絶えずシャツを干している。
トラックの車内。ドライバーシートのファブリックを使ったトートバッグはプエブコの人気アイテムのひとつ。
軍の払い下げ品を格納する倉庫。
あらゆる生地が眠る。
いろいろなものが売られている雑居ビルの一室。良いマテリアルやアイデアに出合えないこともしばしばあるという。
大量にあるファブリック。それにしてもこの物量が世界2位の人口を誇るインドのパワーを感じさせてくれる。
ブランケットを作っている工場のバックヤード。

Photo/Hirotaka Tanaka

買わずにいられないオリジナル品の数々。

あまり見かけないデザインで、空間にあるだけで洒落た雰囲気になる。さすがに良い価格なのかと思うと、むしろかなりの破格。世界中から愛される理由を、ここに集めたプエブコの製品から感じ取ってほしい。

VINTAGE RUG ¥3300

インドのミリタリーや、そのほか公務員らが宿舎でマットなどに敷いて使用しているブランケットをリサイクルしたもの。デザインもカッコよく、180cm× 80cmの大きさながら、この驚愕のコスパ。

ALUMINIUM DIE CASTING GLASSES HOLDER 各¥2200

両面テープで鏡などにくっつける仕様のグラスホルダー。海外で見かける眼鏡店のノベルティはプラスチックだけど、アルミで作られているから、インテリアアイテムとしても秀逸。

TAKEAWAY BAG Pizza ¥2970

鍋や食器類などを持ち運ぶ際に用いる西洋の風呂敷のようなものから着想を得て作ったもの。リサイズされていて、テイクアウト用のピザ箱を持ち運べるのが最大の特徴だ。

VELVET SLIPPER ¥2420

意外と良いものが見つからないスリッパだけど、ベルベット素材ならアメリカのホテルにありそうなクラシックな佇まい。玄関先を華やかにするグリーンやブルーなどもラインナップする。

VINTAGE SLING BELT POUCH ¥2970

コーディネートのアクセントになる、カラバリ展開が豊富なベルベットが特徴的なポーチ。ベルト部分には航空貨物などに付けられる耐久性に優れたベルトをインドで 入手しアップサイクル。

RECYCLE STEEL TRAY ¥990

インドのドラム管(工業缶)をリサイクルしてトレイにしたもの。ブラスト加工の際に生じる四隅の金の色味に手作業を感じる。それにしてもどのアイテムも驚くほどリーズナブルだ。

NOT PAPER CUP (左・右)¥1320、(中)¥2200

商品名から引き寄せられるこちらは、米・ホテルの紙コップをもとに、セラミックでデザインした逸品。海外ではミュージアムショップの売店などで扱われているらしい。

FORMULATED FRAGRANCE DIFFUSER ¥3300

見るからにセンスの良さを感じられるルームフレグランスは、海外の古き良き医療器具類から表現。瓶の点滴を作るインドのガラス工場を訪ね、そのモノをそのままディフューザーに用いた。

FELTED BLANKET PONCHO ¥4950

120cm×100cmサイズでのリサイクルフェルトを使用したブランケットは、中央に設けられた切れ目からかぶればポンチョにもなるアイデア商品。インドで見つけたステンシルをデザイン。

MARBLE INCENSE HOLDER 各¥2750

建築時に廃棄される大理石の端材をインドの工場で仕入れ、お香立てにアレンジ。このサイズ感でも部屋で用いると一気にハイセンスに。スクエアタイプと、オーバルタイプはお好みで。

VINTAGE PARACHUTE LIGHT BAG 各¥3300

耐用年数の切れたパラシュート生地を使ってアップサイクルしたトート。白は積雪の多いエリアで用いられ、カーキは陸で用いられていたらしく、そんな由来を感じながら使いたい。

本記事は、GO OUT vol.162からの転載記事です。

Photo/Shouta Kikuchi
Report&Text/Naoto Matsumura


(問)プエブコ三宿 tel:03-5432-9081 www.puebco.jp

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