おうち時間が増えるなか、リラックスした環境で過ごしたいとインテリアにグリーンを取り入れるのがブームになっている。そんな空前の観葉植物ブームの中にあっても、ハードルが高いイメージがあって、なかなか手が出せないのが盆栽だ。手入れが難しく初心者には扱いづらい印象がある盆栽だが、そんなイメージを覆す“メンテナンスフリー”な盆栽を発見! その名も「ドライ盆栽」。お手入れしなくもOKなドライ盆栽っていったいどんなの?
2022年1月14日から3日間、幕張メッセで開催されたアウトドア大博覧会「TOKYO OUTDOOR SHOW 2022」で、カラフルな植物が織りなすアーティスティックな空間で注目を集めたのが「ドライ盆栽」のブースだ。
ドライ盆栽は「枯れ盆栽」ともいい、生の盆栽とは異なり、枝の剪定や水やり、鉢変えなどのメンテナンスが一切不要な新しいスタイルの盆栽。
長い年月を経て育ったものの、惜しくも成長を終えて枯れてしまった盆栽の樹を回収。そこにドライ、プリザーブド化した葉をつけ足したり、葉に大胆な着色を施したりして、鉢や器、スタンドなどにしつらえ、新たな盆栽として生まれ変わらせたものだ。
盆栽の古木感、幹の樹肌、自然の造形美は活かしながらも、葉を青色にしたりと、生きている盆栽ではありえない姿にすることもでき、盆栽というより完成されたアート作品というイメージが近いかもしれない。海外でもこれから人気が出そうだという。
枯れてしまった木なので、水やりも日光も必要なし。育つことがないから、ベストな樹形をそのままキープ。もちろん剪定の必要もない。土すら必要ないので、根を丸出しにして、ワイルドな姿を楽しむこともできる。
気温や日当たりを気にせず、室内の好きな場所に飾ることができるのでインテリアにはぴったりな「ドライ盆栽」。家の中で自然や生命感を感じられるインテリアとして、アウトドア好きな僕らの部屋を彩ってくれそうだ。
(問)TOUFU https://www.toufu.tokyo/
- Photo/Dai Yamamoto