何か物事を人に頼むときよくCan I~? Could I ~? May I ~? Would I~? を使います。では違いは分かりますか?Can, Could, May, Wouldはどれも微妙に違うニュアンスを持っています。どう使わけたら良いのでしょうか?そのためには、ニュアンスの細かな違いを、理解すれば大丈夫です。
英語の助動詞Could, Would, Mayを使い分けるちょっとしたコツ
“Can”と”May”の違い
Can I sit down? Can I call you?などの「~してもいい」のCanはインフォーマルな言い方です。言い方を変えればカジュアルな言い方、ビジネスなどの場で使うことは避けるべき単語なのです。
一方May I be excused? May I sit down?などのMayはフォーマルな言い方です。見知らぬ人や目上の人、ビジネスの場で使用されます。
例えばアメリカの学校では生徒がトイレか何かで教室を退室する際には”May I be excused?”を使います。もし生徒が”Can I leave the room?”というと先生はあるジョークを言う時があるそうです。そのジョークが”Yes you can, but you may not”というものです。
どういうことかというと、先生は生徒に教室を出てもいいが、出る許可はないと言っているのです。Mayは最も丁寧な言い方です。
“May”と”Could”の違い
CouldはCanの過去形として広く知られていますが、何か物事をお願いする時のCouldはCanの過去形ではありません。この場合のCouldはMayと同じようにフォーマルで丁寧な意味になります。
ではMayとCouldの違いは何か?
1つ目はMayは丁寧なCouldよりもさらに丁寧な言い方です。
2つ目は使い方です。何か物事を頼むときに使うMayの主語は必ずIになります。例えば”May I use your phone?”は正しいですが”May you use your phone?”は間違いですし、聞いたこともないと思います。一方CouldはIでもYouでもSheでも何でも主語になることが可能です。
しかしMayの後ろにyouが続く場合は文法的に必ず間違いではありません。例えば”May you live long.”は正しい使われ方です。この時のMayは願望を表します。Wishと同じ使われ方です。気を付けないといけないのが、何か物事を頼むときに使うMayの主語は必ずIになることです。Mayは可能性を表す使い方もあるのでHe may, You mayという使われ方、そして願望を表す使い方もあると言うことです。
3つ目も使い方ですが、今度は許可を与える側(=頼まれた側)の答え方です。
例えば”May I use your phone?”と尋ねられたら、”Yes, you may”と答えることができます。ではCouldの場合はどうでしょうか?”Could I use your phone”と尋ねられたら”Yes, you could”とは言えません。
違いが分かる?”Would you mind~?”と”Could, May”の依頼表現
Would you mind~?も丁寧な言い方です。では同じ丁寧な言い方のCouldとMayとの違いは何でしょうか?それはWould you mind~?を使う時は、もしかしたらネガティブな返事が返ってくるかもしれないと思っている時です。
例えばおそらく多くの方が見たことがあるフレーズと言えば”Would you mind if I smoke here?”ではないでしょうか。これは分かりやすいネガティブな返事が返ってくるかもしれない例文ですよね。
Would you mind~?で気を付けるときはmind の後にifではなく動詞を置く場合は~ing形となります。
答え方はNoだと「嫌じゃない」、Yesだと「嫌」という意味になります。mindは「~を気にする」という意味なのでYesと答えた場合は「はい、~を気にします」、Noの場合は「いいえ、~を気にしません」です。簡単ですね。よく返答に使われるのがNot at allやNo problemです。もちろん「気にしない」というニュアンスで使われます。
まとめ
フォーマル/インフォーマル | 相手の返答の仕方 | |
Can | インフォーマル/カジュアル | Yes, you can. |
Could | フォーマル | |
Would you mind~? | フォーマル | No→いいですよ Yes→いやです、だめです |
May | フォーマル/最も丁寧な言い方 | Yes, you may. |
4つの単語のニュアンスを理解して使いこなせればベストですが、迷った時はCouldを使えば大丈夫です。フォーマルでありながら簡単な使い方ですよね。
以上、意外と理解してしまうと間違えなくなるもの。ぜひ参考にしてください!