東京都が進める「大学発スタートアップ創出支援事業」が加速しています。2024年度(令和6年度)の参画大学が発表され、上智大学、中央大学、筑波大学を含む9つの大学が参加します。この事業は、大学が持つ研究シーズやアイデアを生かし、起業を支援するための施策です。今回の参画により、新たなビジネスの創出が期待されています。
東京都は「未来を切り拓く10x10x10のイノベーションビジョン」を掲げており、グローバルに活躍するスタートアップを生み出すことを目的としています。大学が持つ知識とリソースを結集し、東京という都市の強みを生かして、スタートアップの裾野を広げるための取り組みが進められています。この「大学発スタートアップ創出支援事業」はその一環として位置づけられています。
参画大学には、上智大学が「社会課題に挑む課題解決型国際共創ハブ拠点」を目指し、中央大学は「若者の起業への挑戦を力強く後押しする包括的支援」を展開します。そして、筑波大学は「資金循環エコシステムの構築によるスタートアップの創出加速」を目指しています。これらの取り組みを通じて、学生や若手研究者が活力を持って起業に取り組む環境が整えられることになります。
この事業では、東京都と「ReGACY Innovation Group」が連携し、経費支援や伴走支援を行います。支援には、大学などのシーズを活用した新事業の創出をサポートする「事業化促進型」と、起業や新事業創出を促進するための環境構築を支援する「環境構築型」の2つのタイプがあります。事業を進める大学は、それぞれのニーズに応じた支援を受けながら、具体的な目標に向けて活動を行います。
具体的な参画大学は、上智大学、中央大学、筑波大学、東京科学大学(旧東京医科歯科大学)、東京電機大学、東京農工大学、東洋大学、一橋大学、明星大学の9校です。これらの大学は、それぞれが持つ特徴を生かし、新たな価値の創出を目指し取り組みを進めています。
東京都の「大学発スタートアップ創出支援事業」に参加することにより、各大学は独自の取り組みを加速させることとなります。多様なバックグラウンドを持つ学生や研究者が集まるこれらの大学は、今後ますます注目される存在となるでしょう。大学発のスタートアップがどのように成長し、社会に貢献していくのか、その行方が大いに期待されるところです。
執筆:DXマガジン編集部