プロ雀士・東城りおさんによる初のフォトエッセイ『Sai:』が、2025年6月24日に株式会社竹書房より発売されます。これまでの麻雀人生やその裏側にある思い、さらには今後の展望までを語った本作は、単なるグラビア写真集ではなく、彼女の内面に迫る一冊となっています。

「ミス・パーフェクト」の異名を持つ東城さんは、秋田県出身。10代で上京し、当初はタレントを志していたものの、アルバイト先で出会った麻雀にのめり込み、2010年にプロの道へ進みました。翌年には日本プロ麻雀連盟に移籍し、その美貌と確かな実力で、瞬く間に人気プロ雀士の座を確立します。2021年にはMリーグのセガサミーフェニックスからドラフト指名を受け、リーグ戦でも活躍。2024年には契約満了により同チームを退団し、新たなステージへと踏み出しました。

本書『Sai:』では、彼女の人生を4つの章で紐解いていきます。第1章では、麻雀プロになる前の葛藤と決意を振り返り、第2章では一度麻雀から距離を置いた経験と、そこから再び競技に向き合うまでの心の変化を語ります。第3章ではMリーグでの舞台裏やプレッシャー、仲間との絆をつづり、最終章では今後の展望について素直な気持ちを綴っています。

見どころの一つは、書籍のために撮り下ろされた30点以上のスペシャルグラビア。本人が提供した過去の貴重な写真とともに構成されており、時の流れとともに変化してきた東城さんの表情や思考の変遷を感じ取ることができます。
「私は麻雀で、ドラマを作りたい」と語る東城さんの姿勢は、本書の随所に滲んでいます。競技の勝ち負けにとどまらず、観る人の心に残る勝負を届けたいという思いが、彼女の人生をドラマとして際立たせています。見た目だけでは語れない、芯の強さと情熱を感じられる1冊です。

ファンにとってはもちろん、麻雀に詳しくない読者にとっても、一人の女性が自らの道を信じて歩み続ける姿を描いた感動的なドキュメントとして、手に取る価値のある一冊です。発売は6月24日。全国書店およびオンライン書店にて予約受付中です。