速く走るコツは強い反発力を地面からもらうこと

速く走るために、足を早く回転させるのは大きな誤解です。ウサイン・ボルトの走りを見るとむしろ、ゆったり動いていることに気づきます。速く走るコツは、どれだけ長い距離を速く移動できるかを考えること。時間内の歩数はそんなに変化しませんから、大切なのは一歩の移動距離なのです。

速く走るコツは強い反発力をもらう

足を速く動かせば、速く走れると思っている人は多いでしょう。しかし、これは大いなる誤解です。小学校の運動会の徒競走で、速く走ろうと小刻みに足を動かしている様子を見たことがあるでしょう。それは速く走るコツではありません。

オリンピックの100m走を走るアスリートの動きを思い浮かべてみましょう。たとえばウサイン・ボルトの走り。ボルト選手はじつにゆったり動いていることに気づくはず。ときに空中で止まっているかのようにさえ見えます。

速く走るコツは、足を速く回転させることではありません。踏み出した一歩で、できるだけ速く、そして遠くまで移動することが求められています。リラックスして正確に着地して、強い反発力を地面からもらうのです。

とかく足の速さはタイムで計測されがち。50mを何秒で走ったとか、100mで11秒を切るかなどです。しかし、ここで発想を転換するのが速く走るコツ。速く走るとは、どれだけ長い距離を速く移動できたかと考えるのです。

5秒間にどれだけ移動できたかを競うなら、30m移動した人より40m移動できた人のほうが速く走ったということ。ここで時間内の歩数は、足が速くても遅くてもそんなに変わらないのです。

すなわち速く走るコツは、一歩での移動距離を大きくすること。足を着地したときにしっかりとタメを作って、大きく移動するようにすることにあります。じつは本当に速く走るコツは、タメを作って地面から強い反発力をもらうことです。

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