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【東京・西麻布】名店「OHARA ET CIE」でアート作品のような繊細なフレンチにうっとり


東京・西麻布の閑静な住宅街にたたずむ「OHARA ET CIE(オオハラ エ シーアイイー)」。2000年のオープン以来、美食家たちに愛され、2008年には「ミシュランガイド東京」で一つ星を獲得したフレンチの名店。白を基調とする洗練された空間で堪能するのは、素材の持ち味を大切にしたお料理の数々。今回は大原正彦シェフの味と思いを受け継ぐ安田優友シェフによる、芸術性の高い繊細な逸品を仕事仲間と楽しんできました。


まるでアート作品のよう。繊細さの中に感じるシェフの温かさ


「OHARA ET CIE」の店内。白を基調とするシンプルな空間。


画像提供:「OHARA ET CIE」


都内の六本木駅や乃木坂駅から徒歩約8分、西麻布交差点近くの裏路地にある、隠れ家のようなレストランが「OHARA ET CIE」。店内は磨りガラスや大理石などを用いた“無機質な清潔感”がコンセプト。ミニマルな地下空間ながら、昼間は自然光が差し込む開放的なフレンチです。


2000年に開業した「OHARA ET CIE」は、オーナーシェフ・大原正彦氏の名店として有名。2008年には「ミシュランガイド東京」で一つ星を獲得しました。現在は大原シェフの下で腕を振るってきた安田優友(ゆうすけ)シェフが、その味と思いを伝承して再現しています。


シャンパーニュで乾杯!卵のような可愛らしいアミューズも登場


Oharaの画像2


さっそく提供されたアミューズは2種盛り。とうもろこしが原料の粗い粉をまぶした白身魚のフライ(上の写真右)は、サクッとした食感が魅力。ほど良い塩味が効いていて、乾杯酒が進みます。


隣には何やら卵のような、可愛らしい丸い器の生地。壊すのがもったいない気持ちを振り払ってスプーンで割ると、中にはリヨンの伝統的なフレッシュチーズ料理「セルヴェル・ド・カニュ」とサーモンが詰め込まれています。


周りの生地のザクザクとした食感と、マスカルポーネのまろやかさ。そしてかむほどに、エシャロットとハーブの風味がふんわりと鼻から抜けていきます。


2種ともに塩味の加減が絶妙で、乾杯酒がスルスルと喉元を流れていきます。最初の1皿から、シェフのセンスの良さを感じます。


「カリフラワーのムースとズワイガニのタルタル キャビア添え」


Oharaの画像3


2品目は小さいお花が白い小山に咲いたような、かれんで芸術的な見た目。黄色の菊の花びらもあしらわれており、ふと重陽の節句が近いことも感じさせます。フレンチなのに日本らしい季節感も漂います。


中にはズワイガニのタルタル、トビコなどが入っており、それら魚介のうまみをカリフラワーのまろやかさがやさしく包み込み、目を閉じたくなるほどの口福の時間。時折キャビアの塩味が良いアクセントとなって、素材のおいしさを際立たせます。


一口目から、はっとするおいしさ、記憶に残る味わい


「活け鮑のポッシェと肝のリゾット トリュフソース」


Oharaの画像4


3品目はインパクトのあるうまみで、何かが覚醒するような感覚。アワビの肝まで使った濃厚なうまみのリゾットに、ミネラル感や柑橘の香りが美しい辛口・白ワインを合わせて。


フォン・ド・ボーをベースにしたトリュフソースはすこぶる芳醇(ほうじゅん)で、一滴も残すまいと、自家製の焼きたてパンできれいにすくいました。


「尾長鯛のポワレ どんこ椎茸とナスのラグー イカ墨の香り」


Oharaの画像5


パリッとしたレース状の黒いチュイルがてっぺんにあしらわれた鯛のポワレは、白・緑・黒の3種のソースをからめて堪能。ニンニク風味のクリームソース、バジルのソースだけでもおいしいのですが、イカ墨のソースまであって楽しくなります。パエリアやパスタ以外でもイカ墨をじっくり味わえるなんて!大原シェフが得意としていた料理の一つだそう。


肉厚椎茸とナスの濃厚なラグーの後は、爽やか赤ジソのグラニテでお口直し。菊やシソなど、和の食材が時折登場し、ほっこりと安心感を与えてくれます。普段フレンチを食べ慣れない人や高齢の方でも、きっと穏やかな気持ちで楽しめるコースです。


肉料理のために自分でナイフを選ぶ。そんなユニークな演出も一興


左:赤ジソの「グラニテ」、右:カラフルなナイフから自分好みの1本を選べる


Oharaの画像6


ほどなくフランス・ボルドーの14年熟成した赤ワインがテーブルで注がれ、スパイシーで甘やかな深い香りが辺りに漂いだしました。


次はメインの肉料理!と期待が高まった瞬間、目の前にはカラフルなナイフが広げられました。「お好みのナイフを一つお選びください」と店員さん。好きな色のナイフを自分で選び、肉を待つ。そんなユニークな演出も楽しく、テンションが高まります。


「長野県信州産 黒毛和牛ザブトンのロースト フォンドヴォーソース」


Oharaの画像6


あまりなじみのない長野産の黒毛和牛に興味津々。ナイフに力を入れずとも、スッと切れるきめ細かな肉質で、一口目から上質な肉汁が口の中にあふれ、思わず目を見開いてしまいます。それほどかまなくても肉がとろけて消えていく‥。とびきりやわらかくて、みずみずしい。これは絶品!


さらに私たち女性グループが共通して喜んだのは、肉のステーキだけを豪快に味わうのではなく、人参のピューレや、マッシュポテト、オクラのベーコン巻き、ペコロス、芽キャベツ、ゲランドの塩など、さまざまな脇役とともにこの絶品肉を存分に堪能し尽くせたこと。


 「ほうじ茶のクレームブリュレとクランブル 黒ゴマのアイスクリーム」


Oharaの画像7


最後のデザートでは、シェフに大きな拍手を送りたくなりました。デザートプレートに広がる月形の茶色の部分は、香ばしく炒ったほうじ茶パウダー。茶の粉末が均等な厚さになるように、皿一面に丁寧に、かつぜいたくにパウダーを振りかけてあるのです。提供された瞬間から、香ばしい茶の香りに包まれ、アロマのようないやし体験でした。


大原シェフの薫陶を受けたエグゼクティブシェフ 安田優友氏。


Oharaの画像9


ちなみに今回のディナー・コースは税込14,700円(サービス料やワイン代は別)。どの料理もとても丁寧に仕込まれ、愛情を込めて料理してくれたことが伝わってきて、あったかい気持ちになりました。


「今後も大原シェフの料理を継承して、納得のいくおいしい料理をお客様に提供していきたい」と語る安田シェフ。2026年12月には「OHARA ET CIE」は27年目を迎えます。


初めて訪れる方にも、大原シェフの料理を堪能したことがある方にもおすすめの一軒。記念日や家族の食事、仕事仲間との会食など、都内で肩肘張らずに本格的なフランス料理を楽しみたいときに、ぜひ訪れてみてください。


地下1階にあるレストランで、端正で洗練された外観。


画像提供:OHARA ET CIE


店舗データ

OHARA ET CIE(オオハラ エ シーアイイー)

住所:東京都港区西麻布1-11-15 西麻布Y-FLAT B1F

電話:03-5785-3485

営業時間:ランチ 12:00~15:30(L.O.13:30)/ディナー 18:00~22:30(L.O.20:30)

定休日:月曜日

アクセス:

東京メトロ日比谷線「六本木駅」2番出口から徒歩8分

東京メトロ千代田線「乃木坂駅」5番出口から徒歩8分


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