フジサンケイグループ傘下の出版社である扶桑社が運営するニュースサイト『HARBOR BUSINESS Online(ハーバー・ビジネス・オンライン)』が「戸田市議となったスーパークレイジー君を巡る辞職圧力騒動と彼を利用せんと集まる有象無象」なるタイトルの記事を配信していた。
1月31日の埼玉県戸田市議選で、真っ白の特攻服や派手なパフォーマンスが人気となり、泡沫候補の下馬評を覆して、定数26名のなか25番目(912票)で見事当選を果たしたスーパークレイジー君氏に、「居住実態」に関する疑惑が浮上している。市議会議員になるためには最低3ヶ月以上、その自治体に住んでいる必要があるのだが、「市内で居住していた実態がない」として、市民が当選に対する異議申立書を提出。いっぽうのスーパークレイジー君氏側は「居住の実態を示す電気やガス、水道などの領収書は保管しており、問題はない」と説明しているものの、戸田市選挙管理委員会は同異議申立書を2月16日に受理し、現在調査を進めているという。
これら一連の背景については、前出した記事にかなり充実した詳細が綴られているので、ぜびソチラのほうを読んでいただきたいのだが、私が今回の騒動にあたって、むしろ一番気になっているのは、どの記事を読んでも「スーパークレイジー君」の敬称が省かれているという事実──市選菅がこの通称の使用を認めたにもかかわらず、ほぼすべてのメディアが呼び捨てにしちゃっているのだ。
ちなみに、私はここcitrusにコラムを寄稿する際、文中に登場する著名人の敬称については、以下のような“お約束”をやんわりと自らに課している。
・芸能人や歴史上の人物は原則として敬称略(呼び捨て)
・芸能人以外の著名人は原則として「〜さん」「〜氏」「〜選手」「〜議員」「〜代表取締役」…ほかの敬称や肩書きを末尾に付ける
・すでにお亡くなりになっている場合は、芸能人でも「さん」や「氏」をつける。
また、共同通信社には、
・死亡・事件・事故・善行・訴訟は呼び捨てとしない
……との決まりがあるらしく、多くのメディアはこのルールに則って、記事を作成している……と聞く。となれば、たとえば『爆笑問題』の「太田光」も先日の訴訟関連を絡めた報道をする際には「太田光さん」ってことになり、当選が保留とされているのなら「スーパークレイジー君」にも「氏」なり「さん」なりを付けるか、とりあえず現時点では当選扱いするならば「議員」を付けるのが自然なのではなかろうか。だから、私はここでは「スーパークレイジー君氏」なんである。
たしかに、「さかなクン」や「フワちゃん」みたく、「クン」だとか「ちゃん」だとかが組み込まれている名前に「さかなクンさん」「フワちゃん氏」……などと敬称を付けるのは語感的にも、かなりの違和感がある。まだ彼ら彼女らは芸能人ゆえ、(私の)コラムでは呼び捨てでもルール違反じゃないのだけれど、じつのところ、私はさかなクンとは一度お仕事をしたことがあって、直接メールのやりとりをするときは、ちゃんと(?)「さかなクンさま」と宛名を書いていた。結論を申せば、「君(クン)」やら「ちゃん」やらの敬称を添えたオフィシャルネームは「藤岡弘、」以上にライター泣かせだということだ?
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