元日本テレビ解説委員で、現在は多くのメディアでコメンテーターを務める岸田雪子氏が、子育ての身近な悩みや課題を取り上げる新連載「岸田雪子のBloom Room(ブルームルーム)」。親子の笑顔の "つぼみ" を花開かせる小部屋です。今回は、話題のツイートから "コロナ禍の学校の制服" について考えます。
 

こんにちは、岸田雪子です。先が見えないステイホーム中ではありますが、そろそろ進学や進級の準備もしなくちゃ…というこの時期。SNSへのこんな投稿に賛同の声が集まりました。

 

 

確かに、成長期で長くは着られない制服への、高額投入という負担。さらにコロナ禍では衣類へのウィルスの付着を避けるために、洗濯して清潔を保ちたいと思っても、制服は毎日洗うわけにもいきません。「私服を認めて」「毎日、ジャージで登校させて欲しい」という親御さんの声があがるのも、当然です。そもそも、なんのために制服は存在するのでしょうか?

 

 

■「制服を着るべし」という法律も、国の指針も存在しない

制服の始まりは、明治維新後、全国に学校が創設された頃とされています。「経済的格差をなくす」「学生としての意識を高める」などの意義から広がり、現代では「おしゃれな制服を着たい」と学校選びの基準の1つにもなるほど、ファッション性も重視されるようになっていますね。

共通して言えることは、制服を設けるかどうかは、それぞれの学校の判断、地域の判断に任されている、ということです。例えば「コロナ禍では洗濯しやすいジャージでの登校をOKにしよう」と校長先生と教育委員会が決定すれば、それは可能なのです。

 

 

■コロナ禍で「私服との選択制」を始めた県立高校も

実際、コロナ禍で「私服との選択制」に変えた公立学校もあります。例えば岐阜県立加納高校では、去年8月から私服での登校を認めています。
きっかけは「暑さ」でした。マスクをして、換気もしなければならないコロナ禍では、教室の中を涼しく保つことが難しく、体調不良の生徒も出たそうです。そこで学校は、生徒たちに私服を許可し、「衛生面や暑さもふまえて、勉強にふさわしい服装とは何か、自分で考えて」と呼びかけたのだといいます。

結果、真冬の現在でも、半分以上の生徒たちが私服で登校しているとのこと。私服が派手になるなどの変化もなく、保護者からも「ひんぱんに洗えて清潔」と好評だということです。

 

■どんな服を着る?子どもたちが考えるきっかけに

東京都内でも、自由な服装を取り入れている公立中学はあります。例えば世田谷区では、すべての区立中学校で、月に1回程度、「自由な服装で登校するカジュアルデー」を設けています。制服でも、私服でもOK。「生徒が自分で服を選ぶ」ことを通して、主体的な判断力や、多様性を尊重する気持ち、自己表現できる力を育てたい、というねらいです。区内の学校によっては、このコロナ禍は「カジュアルデー」を増やしたり、洗濯しやすいジャージでの登校を許可しているところもあるそうです。

先に触れたとおり、制服を導入するかどうかは、学校ごとの判断です。つまり、子どもたち自身、保護者の皆さんの考えも反映させて、変化させることは可能です。
たとえば生徒会で、そもそも制服は必要か?と自分たちで話し合うこともよい機会になるかもしれません。制服を導入するなら、どんな制服がよいと考えるか。あるいは、私服や選択制にするなら、どんなルールが必要か、必要ないのか。
少し時間はかかるかもしれませんが、このコロナ禍を「自分たちの学校生活は自分たちで作れる」と実感するきっかけにする価値はあるかもしれません。

 

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情報提供元:citrus
記事名:「ジャージ登校じゃダメですか?コロナ禍で広がる「制服不要論」 進学・進級を前に考えたい「高額で、洗いにくい制服」という問題