「ライトユーザーに向けて、漫画・アニメ・ゲームなどを扱った分かりやすく読みやすいコンテンツをお届けすること」を旨とするネットメディア『ふたまん』が、『アニメ&漫画「最強のピッチャー」ランキング』に引き続き、『野球漫画「最強のスラッガー」ランキング』なるタイトルの記事を配信していた。とりあえず、その“ベスト10”を以下に紹介してみよう。
1位:山田太郎(ドカベン) 35.0%
2位:新田明男(タッチ) 10.0%
3位:花形満(巨人の星) 9.5%
4位:岩鬼正美(ドカベン) 8.5%
5位:佐藤寿也(MAJOR) 6.5%
6位:景浦安武(あぶさん) 6.0%
7位:ジョー・ギブソンJr.(MAJOR) 4.0%
8位:甲斐孫六(なんと孫六) 3.5%
9位:アームストロング・オズマ(巨人の星) 3.0%
10位:橘英雄(H2) 2.5%
さて。賢明なるcitrus読者の皆さまは上記した“順位”をご覧になって、どのような印象を抱かれたことだろう?
たしかに、どの選手も(漫画上の)歴史に名を残す名スラッガーばかりではある。1位の山田太郎には、私もまったくの異論はない。「打てるキャッチャー」の究極で、「肩良し・リード良し・キャッチング良し」の三拍子が揃った名捕手! しかもバッティングだって、高校時代は打率7割以上!! プロ入りしてからも三冠王1回、首位打者1回、本塁打王6回、打点王6回……と、唯一の弱点である鈍足を補って余りある、凄まじい成績を残している。
他球団のすべてが「山田太郎」を1位指名するドラフト会議で、当時巨人軍の監督だった長嶋茂雄氏と、福岡ダイエーホークス(現・福岡ソフトバンクホークス)の監督だった王貞治氏の二人だけが、パワーと飛距離を見越しあえて指名した、今回4位にランクインされた岩鬼正美(※抽選の結果、ホークスに入団)も、じつに魅力的なスラッガーだ。高校時代、振ったバットをバックスクリーンまで飛ばし、そのあとにボールが飛んできたという、豪快極まりないホームランは、もはや怪物レベル! 6位の「あぶさん」こと景浦安武も選手生命の長さを考えればなかなかに捨てがたい……と、これ以上、つい先日に引退表明をなされた水島新司先生漫画について語りあかしていたら、マジ10万ワードくらいはイッちゃいそうなので、ここらへんでやめにしておく。
あと、アームストロング・オズマがベスト10入りしているという(ややマニアックな)事実にも、同アンケート調査に一票を投じた方々の見識の深さを感じてやまない。抜群の選球眼に、星飛雄馬の実父・星一徹中日ドラゴンズコーチに叩き込まれた「見えないスイング」が加われば、まさしく鬼に金棒! 三冠王はもちろんのこと、イチローも果たすことができなかった打率4割も夢じゃない……のではなかろうか?
……とは言え、もっともっと常人離れした圧倒的なスラッガーがゴロゴロ転がっている、日本……いや米大リーグまでをも震撼させた、あの球団を忘れてはならない! そう!!『アストロ球団』である。ボール型のアザがある9人のアストロ超人“のみ”で結成された、誰か一人が怪我でもしたら試合放棄するしかない、草野球クラスに少数精鋭すぎる球団には、「ジャコビニ流星打法」のエース兼4番・宇野球一に、まるでノックのごとくホームランを量産する盲目の美形スラッガー・伊集院球三郎に、スコアボードをも突き破る「水爆打法」が売りで身長は楽に3メートルを超えている明智球八に、いぶし銀的な存在の高雄球六と三荻野球五に、ピッチングもバッティングも高度なレベルでこなす二刀流・峠球四郎……と、誰か一人でも獲得できたら優勝できちゃうんじゃないかってほどの逸材の宝庫! さらには、長打力こそないものの超人バントで塁に出たら脚で一点をもぎとってしまう俊足・明智球七も、ある意味「スラッガー」と呼ぶにふさわしい活躍が期待できる。ああ、書いていてこうもストレスの溜まらない原稿って、なかなかありませんよ!!
……ってなわけで、このたびは最後までこのゴメスの妄想にお付き合いくださり、どうもありがとうございました! 以上!!
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