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「夫を捨てたい」と妻が本気で思う瞬間に共感の声が殺到! 子どもが生まれた後も「今までどおりの夫」と向き合うには?




 



元日本テレビ解説委員で、現在は各メディアでコメンテーターを務める岸田雪子氏が、子育て周辺の話題を取り上げる新連載「岸田雪子のBloom Room(ブルームルーム)」。親子の笑顔の "つぼみ"を花開かせる小部屋です。今回は、"夫との家事分担法"について考えます。



 



「夫を捨てたい」という、なかなかショッキングなタイトルのコミックエッセイが話題になっていますね。ネット上では、「すっごくよくわかる!!!」「めっちゃわかります笑」など共感の声が多く寄せられています。内容を一部をご紹介すると……。



 




妻が産休を経て職場に復帰したものの、子どもが発熱。連絡すると夫からは、「(夫の)迎えの心配はいらないよー」「ところで夕飯どうする?」という返信。心の中で、「誰もあんたの心配してねーよ」とつぶやく妻。




 



さらに



 




自分は飲み会に行くのに、たまに妻が飲み会に出かけようとすると、「ママは時短や急な休みで帰っているのに変じゃない?」と言ってくる夫。




 



あー、わかります、そのモヤモヤ。私も夜、家を空けたい時には、夫に「この日は子どもをお願いして大丈夫ですか?」と調整しなければいけないのに、夫はいつでも自由に飲みに行けることに、ずっとモヤモヤしていましたっけ。



 



 



■異星人と思って期待しないのも1つの手



 



モヤモヤしながらも何とか13年間の共働き子育てをやりくりできているのは、我が家の場合、「夫は異星人だと割り切ろう!」と発想を切り替えるのも役立っている気がします。期待どおりの「共感」は望めない可能性が高いという現実を、まず受け入れます。「なんで分かってくれないんだろう……」と思った時は、「しょうがないっか、異星人だもんね」と笑ってみるという方法です。慣れれば、けっこうイケます。



 



「異物」だからこそ男女の遺伝子は惹かれ合うわけですが、この「異物」であることが、子育てという共同作業には、邪魔になってしまうことがあります。ですが、子育ては期間限定で、夫婦は一生ものです。お互いの違いをちょっとひいた目でとらえられれば、と思います。



 



そして言葉が期待できなくても、仕事は、しっかり分担してもらう方に、こちらのエネルギーを残しておきます。目の前の家事育児は1つずつリストアップし、分担を具体的に話し合ってみる。話し合いの際には、家事育児を「面倒なこと」ではなく、「大事なお仕事」だと分かってもらうことが大切ですね。例えば「ゴミ出し」は、「ゴミ袋を集積所に運ぶこと」ではなくて、「ゴミを分別し、袋にまとめて、替えの袋を取り付ける」ことも含めて「ゴミ出し」なのだと、伝えることが必要かもしれません。

妻にとっては、話し合いも一苦労だと思いますが、「ひとりでやった方が簡単」と抱え込んでしまうと、結局ストレスになってしまいます。夜の外出も話し合いで実現できますように。ママの笑顔を守るための自由な時間は絶対に必要ですから。

 



 



■男性にとって家事育児が「自分ごと」にならないワケ



 





 



そもそも、男性が家事育児を「自分ごと」と捉えにくいのには、①個人意識の問題と、②社会的な働き方の2つの問題があります。①の意識は、いま40歳くらい以上の方々は、学校の家庭科の授業で家事を習っていなかったり、親御さん世代も専業主婦が多く、「家事育児=女性」という意識がしみついている方が多くを占めていることが背景の1つです。



 



②は、職場が「家事育児時間を確保した働き方」を男性に許してくれない。表面上許してくれても、出世に響きそうな雰囲気がある、という現実があります。この社会背景も影響して①の個人の意識も育ちにくいのです。



 



異星人の意識改革を妻が1人で担うのは本当に大変で、また一苦労増えてしまいますね。少子化問題=男性の働き方問題である、という視点で政府にも真剣に取り組んでほしいものです。「男性にも出産時の産休を義務化しよう」という検討も政府内で始まっていますので、個人と職場の意識を変えるきっかけになるか、注目です。



 



コロナの感染がまた増えてきて、ストレス発散の場がなかなか見つからないという方も少なくないと思います。ネットでもリモートでも、うっぷんを吐き出しあえる仲間や、ママトークで共感しあう時間も大切ですね。悩みがありましたら、このBloomRoomにも是非お寄せください^^


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