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【新エヴァ】ゲンドウとリツコの大人の関係は絶対描くべき…新エヴァを恋愛論的観点からの考察してみた




 



■“旧エヴァ”と“新エヴァ”の違いをおさらいしておこう



 



『エヴァンゲリオン』には大きく分けて2通りのシリーズがあります。『新世紀エヴァンゲリオン』として、1995年から始まったテレビ版(全26話)と旧劇場版2作からなる通称“旧エヴァ”。そして『ヱヴァンゲリヲン新劇場版』として、2007年からリブートした『序』・『破』・『Q』、そして最終作となる『シン・エヴァンゲリオン劇場版』の4作からなら通称“新エヴァ”。



 



“新エヴァ”シリーズの最終作『シン・エヴァンゲリオン劇場版』は、『エヴァンゲリオン』が、完全完結(たぶん)するということで否応なしに期待感は高まっています。今回は恋愛コラムニスト・恋愛カウンセラーの堺屋大地氏に、恋愛論的観点で“新エヴァ”シリーズの納得のいかない点を独断と偏見でまとめていただきました。



 



 



■アスカの中学生らしい “生々しさ” 



 





 



EVA弐号機パイロットであるアスカは、主人公であるEVA初号機パイロットの碇シンジに反発しながらも、少しずつ惹かれていく役どころ。だが、誤解を恐れずストレートに言わせていただくと、“新エヴァ”ではアスカの恋愛描写・性描写が薄っぺらい&甘っちょろいのです。



 



“新エヴァ”には、アスカにまつわる“生々しい”描写がカットされてしまっています。例えば“旧エヴァ”では、アスカが女子トイレで生理痛に苦しむシーンがありました。イライラしながら「女だからって、なんでこんな目に遭わなきゃいけないのよ」、「子供なんて絶対いらないのに」と独りごちる彼女。中学生女子のこんな苛立ちを夕方のアニメで描くという発想がすごいですよね。



 



“新エヴァ”のアスカは内心では少しずつシンジに想いを寄せていましたが、シンジと綾波レイがお互いに惹かれ合っていることに気づき、自ら身を引くような健気さを見せたりしていました。その揺れ動く微妙な乙女心を描いたことは評価したいのですが、先述したような設定やシーンがカットされているため、アスカにまつわる“生々しさ”というファクターがごっそりなくなってしまっているんですよ。



 



他にもカットされてしまっているアスカのシーンや、シンジの衝撃のシーンについて気になる方は、記事「【新エヴァ】納得いかない! アスカには中学生らしい “生々しさ”を求めていたのに…」をご覧ください!



 



 



■「サービスカットが見たい!」なんて浅はかな理由じゃない



 





 



『エヴァンゲリオン』ファンにはわざわざ説明するまでもないと思いますが、NERV作戦部長である葛城ミサトと、NERV特殊監査部所属の加持リョウジは、学生時代の恋人同士。今は元カノ・元カレの関係性です。元恋人同士という設定は “旧エヴァ”・ “新エヴァ”共通のものですが、 “新エヴァ”で筆者が納得いかないのは、二人の “オトナの関係”に関しての描写がカットされてしまっていること。



 



 “新エヴァ”ではベッドシーンの描写がないわけですが、個人的にはぜひ挿入してもらいたかったシーンなんですよね。もちろん、「サービスカットが見たい!」なんて浅はかな理由ではありません。 “旧エヴァ”ではそのピロートーク中に、加持が「情欲に溺れているほうが人間としてリアルだ」というセリフを言います。まさにコレ。メタ的な意味で加持に言わせたんじゃないかと深読みするほど、この言葉が的を射てるんですよね。



 



特にアラサーになって再会してからしばらくは、ミサトはずっと加持の軽薄さを毛嫌いするような態度を取り、近寄ってきても故意に避けるようにしていました。そんな彼女が加持に甘えながら抱かれるわけです。一見するとミサトの急な心変わりが不自然に映るかもしれませんが、その豹変っぷりこそが人間のリアル。



 



さらに、ミサトと加持の関係性が気になる方は、記事「【新エヴァ】ミサトと加持の “深い仲”こそが人間のリアルだったのに…描写がカットされていた件」をご覧ください!



 



 



■愛憎渦巻く重厚な人間ドラマというファクターが薄れた…



 





 



最後の“新エヴァ”シリーズへの不満……それは主人公・シンジの父でありNERV司令官の碇ゲンドウと、科学者でありE計画責任者である赤木リツコ、この二人の愛人関係が描かれなかったことです。最終作で二人の関係に触れられる可能性もあるが、『序』・『破』・『Q』では愛人関係を匂わせた描写さえも出てきていません。



 



“旧エヴァ”では二人が愛人関係であることが、リツコの口から如実に語られていましたよね。ダミーシステムを破壊したリツコに、その理由を問うゲンドウ。リツコはその問いの答えとして、「あなたに抱かれても、嬉しくなくなったから。私のカラダを好きにしたらどうですか? あのときみたいに!」と切り返します。二人がベッドをともにするような直接的な描写はなかったものの、このシーン以外でもゲンドウとリツコが愛人関係であったことは語られていたのです。



 



映画シリーズで展開した“新エヴァ”は作品時間の制約もあったのだろうし、話をシンプルにわかりやすくするという意味では、ゲンドウとリツコの愛人関係が描かれなかったことは正解なのかもしれません。ですがそこを削ったことにより、“新エヴァ”でのリツコの存在感が希薄になり、清濁飲み込んだ重厚な人間ドラマというファクターも薄れてしまったのは否めないところ。



 



そんな二人の詳細な関係や、リツコの実母とゲンドウについて知りたい方は、記事「【新エヴァ】ゲンドウとリツコの大人の関係を絶対に描くべきだった理由」をご覧ください!


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