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「こんな状態で何年も…ごめん」コロナ禍で家事育児の大変さに気付いた夫 夫婦の家事分担を成功させる秘訣とは?




 



元日本テレビ解説委員で、現在は多くのメディアでコメンテーターを務める岸田雪子氏が、子育ての身近な悩みや課題を取り上げる新連載「岸田雪子のBloom Room(ブルームルーム)」。親子の笑顔の "つぼみ"を花開かせる小部屋です。今回は、話題のツイートから "夫の家事分担"について考えます。



 



先日、今そっち(@gororin_dararin)さんのツイートが話題になりました。



 





 



ステイホーム中、妻の家事育児の大変さに気付いた旦那様の決意に、ネット上では「すごい!」「泣ける」「なんていい話」と称賛の声が集まりました。今そっち(@gororin_dararin)さんの大変な努力があったことが想像されますし、旦那様の言葉に深い愛情を感じますね。



 



今そっち(@gororin_dararin)さん、どうぞお身体大切に。旦那様の転職もうまく運びますようお祈りします。



 



 



■夫の「気づき」…時にはショック療法も必要に



 



家事育児の分担に対する世の男性陣の意識には、次のようなステージがあるように思います。





① 妻の苦労に気付く

② 妻に感謝する、詫びる

③ 手伝う、と言う

④ 頼まれれば、動く

⑤ 自主的に、動く



 



「自主的に動く(⑤)」、まで到達してくれれば本当に助かりますが、なかなか長い道のりですね。妻の家事育児負担に「気付いた(①)」きっかけを世の男性陣に聞くと、「出産後に休みを取った時に苦労を目の当たりにした」「妻が外出した間に育児を一日任されただけで疲労困憊した」といった体験談が聞かれます。コロナ禍の「ステイホーム」も、こうした「気づきのショック療法」になっているようです。



 



 



■ステイホームで夫は「満足」、妻は「イライラ」!?



 



ですが、ステイホーム中の家事育児の意識には、夫と妻の間に大きなギャップもあるようです。明治安田生命が0歳から6歳の子どもがいる男女1,100人に行った意識調査結果を男女別に見てみますと……。





男性はステイホーム期間中、



 




・「積極的に子どもの面倒をみるようになった」(20.9%)

・「子どもとの絆が深まった」(18.5%)




 



など、育児にポジティブな回答が約7割を占めています。



 



それに対して、女性



 




・「子どもにイライラすることが多くなった」(22.0%)

・「夫の育児にイライラすることが多くなった」(11.3%)




 



など、子育てにストレスを感じている内容が約4割を占めているのです。



 



育児を担っているはずのパパさんたちに注がれる妻たちの目が、案外冷ややかであることを、パパさんたちは知っておいたほうがよさそうです。



 



 



■男性に家事をやる気にさせる「タスク化」



 





 



では、ステイホーム中の「気づき」を、「気づいただけ」に終わらせないためにはどうすればよいのでしょうか。



 



その1つの方法に、「家事育児のタスク化」があるのではないかと私は思っています。男性にとっては、家事育児を「タスク=仕事」として「任せる」ことで、グッとやりやすくなるという、男性学の専門家などの指摘をもとにした方法です。「任せる」のですから、男性陣にありがちな「手伝う」という意識からも脱却してもらえ、妻としては精神的にも助かります。



 



その前提として、まずは「家事の名づけ」が大切です。普段は何気なく妻がやっている「名もなき家事育児」に名前をつけて、立派な「タスク」にしていきます。



 



例えば、我が家では主人の担当は【ゴミ出し】と【風呂掃除】と【深夜に自分が食べたあとの食器は自分で洗う】がありますが、その前後に発生する【ゴミをまとめる】【新しいゴミ袋をつける】【風呂用洗剤の詰め替え】【風呂掃除道具の整頓】といった細かな家事も、言語化して「タスク」として任せると、なんとか継続してやってくれています。



 



妻の心得としては、「現場を見ない」。家事のやり方は、夫婦であっても異なるものです。見るとどうしても、「あ~どうして散らかるの~」などと口を出したくなってしまいますから。そして、完了した現場だけを見て、「ありがとう! 助かりました」と笑顔だけ。家事育児の「タスク化」、よろしければ試してみてください。



 



男性が家事や育児に費やす時間が「先進国で最低水準」のニッポンですが、ご家庭それぞれにあった形で、苦労を助け合える道が見つかりますように。そして、そんな夫婦が家事育児と仕事を両立しやすい職場を、少しでも増やしていきたいものです。


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