「シミュレーション」→「シュミレーション」
「アタッシェケース」→「アタッシュケース」
「リラクセーション」→「リラクゼーション」
「ナルシシスト」→「ナルシスト」
悪意はなく、ただうっかりと聞き違えてしまったのであろう“間違いカタカナ語”が、日本全土に広まっている。そうした中でも歴史が古く、明治初期から間違え続けられているのが「ワイシャツ」だ。
そう。ビジネスマンの戦闘服とも呼ぶべき、あの襟付きシャツ。老舗のクリーニング店などにいくと「Yシャツ」と表記されていることもある、あのシャツだ!!
ちなみに正しい言葉は「ホワイトシャツ」。明治6年、白い西洋風のシャツを異国人から譲り受けた日本人の青年・石川清右衛門が「ホワイトシャツ」を「ワイシャツ」と聞き間違え、シャツ専門の仕立て屋を創業してしまったことから「西洋風のシャツ」=【ワイシャツ】という構図が完成してしまったのだ。
「そのピンクのワイシャツくださ~い」なんて、外国人の前で言おうものなら失笑を買うことウケアイ。「ドレスシャツ」という言葉を記憶の片隅にとどめておこう。