『週刊女性PRIME』が、20〜30代の女性200人を対象に行った、とあるアンケート調査(フリーコメント方式)によって弾き出されたランキング(協力:アイリサーチ)が、なかなかに味わい深かった。お題は、
……で、「ベスト(ワースト?)9」の結果は以下のとおり。
1位:坂上忍
2位:明石家さんま
3位:出川哲朗
4位:クロちゃん(安田大サーカス)
5位:松本人志
6位:香川照之
7位:蛭子能収
7位:和田アキ子
9位:加藤浩次
9位:ナダル(コロコロチキチキペッパーズ)
9位:宮根誠司
お題自体にさしたる目新しさこそないものの、今回は女性“のみ”が対象であったせいか、この手のランキングでは、あまり見慣れない名前がいくつか混じっている……印象を受けた。
1位の坂上忍は、まあ“想定の範囲内”として、明石家さんま・出川哲朗・松本人志・香川照之……あたりは、男性を対象とする同題のアンケートだと、まず上位には挙がってこないであろう面々なのではなかろうか。ちなみに、その理由とは、
「早く帰りたいのに、長話をされたらイライラする」「デリカシーに欠ける」(明石家さんまを「上司にしたくない」とする女性より)
「楽しい職場にはなると思うけど、いざってときに頼りがいがなさそう」「取引先になめられそう」(出川哲朗を「上司にしたくない」とする女性より)
「部下の手柄は自分のものに、自分の失敗は部下のせいにしそうだから」「以前、テレビ番組で言っていたことが、男尊女卑の古くさい考えだったから」(松本人志を「上司にしたくない」とする女性より)
「役柄のイメージだが、何か失敗したり、うまくいかないと大声で怒られたり、威圧的な態度で接してきそうだから」「いやらしい役を上手にやってくださるので、その印象が強いため」(香川照之を「上司にしたくない」とする女性より)
……みたいな感じであった。案の定、男性である私とは少なからず(その人に抱く)イメージが食い違うものもあり、香川照之にいたっては卓越した演技力がアダとなっちゃっているわけで、それはさすがに可愛そうだろ……って気もしなくはないが(笑)、その論評が正しいか誤っているかは置いといて、女性の“他人を評価する目”は、男性が一方向の観点から「好きor嫌い」を勢いでジャッジしがちなのと比べ、じつに冷静で複眼的だと、あらためて思い知らされた。
たとえば、昨今ではメディアでの好感度もウナギ上りな出川哲朗を、安易に「上司にしたら最高」と持ち上げない慎重さ──「楽しい職場にはなると思うけど〜」の「けど」に、そんな女性のシビアな人物査定観が集約されている。職場の女性が気軽に話しかけてきてくれるからといって、貴男が“上司”として高い評価を受けているとはかぎらない、ということだ。怖っ!