最後の手段としてセックスワークを選ぶ少女、親の収入が不十分で自分で学費を稼ぐためにアルバイトに追われる高校生、食事さえまともにとれない子ども…。一見ふつうに見える子どもたちにも貧困は忍び寄っているのです。
■セックスワークさえできない最底辺を生きる女性たち
未成年の家出少女たちが全国から歌舞伎町に集まってきているのはご存じだろうか。彼女たちは行き場をなくし、最後の希望を求めて歌舞伎町へやってくる。家出少女がする仕事の一つが『援デリ』だ。まず、ここで誤解を解いておく。「未成年にセックスワークをさせるなんてとんでもない!今すぐそんなクソみたいな業者を叩き潰して、少女を保護しろ!」。こんな意見が一般的だ。しかし、これこそがクソみたいな画一的な解決策だ。
なぜそんな仕事をしているのか、という一般的な疑問が通じない世界に生きている少女たち。中には、親子でカラダを売る、未来のない連鎖も…。
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■夕食は塩をかけたティッシュ、住まいは橋の下…貧困にあえぐ子どもたち
ある12歳の少女は近隣の男性に怒鳴られる中で汲んできた公園の水道水とたった1個のおにぎりでクリスマスの日を過ごした。小学生の姉妹は塩を掛けたティッシュで空腹をしのぐ。17歳の少年は夜になると凍り付いた小川のほとりで両足を抱えて眠る。ある女性は大学生活を諦め、介護を要する祖母を便器に座らせ1時間弱を便器の脇で祖母に寄り添うように座って過ごす。
貧困家庭で育つことで、たとえ才能があっても努力をしても、どうにもならないことを知っていく子どもたち。夢をみることさえしなくなる…悲しい現実です。
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■家計のために働く高校生たち…7人に1人が「貧困状態」
いまや大学進学を考えている高校生で、学費を親が捻出してくれるケースは半分にも満たない。55パーセントもの進学希望者が、自分で学費を稼ぐか奨学金を利用しているのが現状だ。しかし、奨学金とはおよそ800万円分の学費を「借金する」制度である。10代にして多大な借金を背負い、返済に追われながら生きていく人も少なくない。
親の収入だけで学費がまかなえず、アルバイト生活に追われて夜中に勉強する…。スマホを持っていて、おしゃれをしていても、実は貧困という分かりづらい状況が彼らを救いにくくしているのだといいます。
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