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「悪魔のおにぎり」でも「おにぎらず」でもない! 死ぬ前に食べたいのはコレだ!




昨今、「おにぎり」がにわかブームとなっている……と、私は勝手に思い込んでいる。



 



『大人んサー』によると、「おくら」というペンネームの漫画家さんが、席でおにぎりを頬張る男子生徒と、隣の女子生徒とのやりとりを描いた漫画『気になるおにぎり君』がSNS上でほのぼのと反響を呼んでいるという。



 



ここcitrusでも8月の下旬、天かすと天つゆと青のりをまぶして握る「悪魔のおにぎり」(※かつて南極観測隊の料理人を務めていた女性が考案。「体重増加は気になるけど、美味しすぎてなんぼでも食べてしまう」ことからこう命名された)に、「桜えび」や「大葉」や「ごま油」や「高菜」……などを「+1」した“ニューおにぎり”を紹介したコラムが、1000を超える「いいね!」をもらっていた。「料理が上手」と評判の高い、あのギャル曽根も2〜3日ほど前、なにかの番組で同じようなレシピ(めんつゆ+天かす+青ねぎ+ごま油)のおにぎりを握り、共演者が一同に舌鼓を打っていた。



 



一時期、海苔の上にごはんを乗っけて、好きな具材を挟んで折る、サンドウィッチの米版のような「おにぎらず」が流行の兆しを見せていたが(※長寿グルメ漫画『クッキングパパ』がその仕掛け人だったらしい)、いつの間にかフェイドアウト。「簡単」「おかずを一緒に食せる」「切り口がインスタ映えする」……などの長所が取り沙汰されていたけれど、やはり「おにぎり独特な旨味の凝縮感」にはかなわなかった……ってことなんだろう。



 



もちろん、私もおにぎりは大の大の大好物で、彼女がさり気なく握って、ラップに包んだおにぎりを出かける前とかにテーブルにでも置いといてくれたら、それが俵型であろうと三角であろうと、具材がなんであろうと仮に具材が一切ない塩むすびであろうと、涙目でありがたく、一つ残らずたいらげる。



 



ただ、ゴメス個人の本音としては、具材はシンプルであればあるほど望ましい。「悪魔のおにぎり」も何度か食べたことはあるが、たしかに天かすがアクセント的な役割を果たす食感は魅力的ではあったが、私に言わせれば「凝り過ぎ」「プラスの要素が多すぎ」だったりする。



 



よく、「死ぬ直前に食べたいモノは?」といった“究極の選択”が、飲みや雑談の席あたりで話題にのぼる。そんなとき、私が50年以上の年月を経てようやく辿り着いた“淀みない回答”が「シーチキンおにぎり」だ。



 



塩をまぶした白米にシーチキンを入れて握り、その上に海苔を巻いただけのシンプルなヤツ。“通常のそれ”と少々違っているのは「シーチキンにマヨネーズをあえない」こと。シーチキンを漬けた油が充分に白米へと滋味を染みこませてくれるから、マヨネーズは「余計なプラス要素」でしかない。コイツに寿司のようにホンのちょっぴり醤油をつけて食べると、もう止まらない……今でも軽く6個はイケちゃう、まさに私にとっての「悪魔のおにぎり」で、糖尿家系である私としては「ラーメンは二週間に一回」と同様、「2個以上は絶対ににぎらない」との自己規制をかけている“禁断のアイテム”なんである。「病死」が私の運命ならば、願わくば、このシーチキンおにぎりを心おきなく味わい尽くせるような病気にかかって、穏やかな末期を迎えたい……。


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