「結婚につながる恋のコンサルタント」との肩書きを持つ山本早織さんというヒトが、『日刊SPA!』に『「女性が無意識のうちに好感を抱いている男性」に実は共通している特徴』なるタイトルの記事を寄稿なされていた。脳科学や心理学にも基づく、なかなかにしっかりとした内容の良質な “原稿”だったが、その文中に
「環境を味方につけて(自分の)魅力をあげる方法」
……という、「体が無意識に感じていることによって(相手の)印象が変わってくる」といった脳のバイアス(=身体的認知)を利用したデート術を説くくだりがあった。山本さんは、こう語る。
たとえば、お見合いを格安コーヒーチェーンのようなたくさんの人が行き来するガヤガヤとした場所ですると、「話が聞こえにくい」「椅子が小さくて座りにくい」「隣の人に聞かれていないか気になる」という、あまり意識せずに得ている情報によって、相手の印象が悪くなってしまい、先に進みにくかったりします。
逆に、気持ちいいソファに座っている状態や、周りを気にしないストレスの少ない状態でお会いするとその環境が印象に変わり、好印象を得られるそうです。
早い話が、「デートにおけるお店の選び方」ってことだ。そう捉えたら、山本さんがおっしゃっていることは、ほぼ100%正しい……と、私も思う。そして、前出の一連の提言を踏まえたうえで、デート──とくに「初デート」のお店選びで留意しなければならない点とは……私なりにザッと挙げると、以下のような感じだろうか。
・椅子が粗末なつくりじゃない
・適度に隣席との間隔が空いている
・BGMも含めて周囲がうるさすぎない
・逆に静かすぎるのもNG(※静かすぎると今度は店員さんの耳が気になってしまう?)
・照明は明るすぎず暗すぎず(※いきなりの暗すぎるお店は下心が浮き立ってしまう危険も?)
・原則として禁煙のお店(※双方がヘビースモーカーであることが判明済みな場合は除く)
・空調が完璧(※意外と重要!)
・蚊とかが足元に飛んでいない(※コレも意外と重要!)
もちろん、これらの要素は、実際に店内である程度の時間を過ごさなければ体感できないことなので、事前のリサーチはマストである。
では、仮に「初デート」の一次会が見事成功を果たし、「さあ二次会へ!」ってことになったら、どうだろう?
山本さんの言(げん)にあった「ソファ席」もオススメ……だが、できればその際は「横並び」をチョイスしてもらいたい。「対面」だと、座り心地が良すぎて、おたがいが背もたれに背中を着いてしまい、結果として物理的な距離が広がってしまうケースも、ままあったりする。
ちなみに、私が「二次会のお店選び」で一番重要視しているのは
「ドリンクと本格的な食事が美味しい」
…ということ。「ドリンクはともかく、一次会ですでに食事は済ましているのだから、そこはどーでもいいでしょ!」みたいな反論はあるのかもしれない。しかし、そのお店で出されたちょっとしたおつまみが絶品で、相手の好評を得られたとしたら……
「ここ、食べ物も美味しいのよ。今度は食事もしてみない?」
……と、次のデートの約束がトントン拍子に進んでいくのだ。
理想を言えば、「それなりに常連」なほうが望ましい。初デートの一次会で、いかにも常連客に接するかのごとく話し込まれてしまうのもなんだけど、二次会や “次のデート”なら全然かまわない。意中のヒトとややこなれてきた関係にまで至ることができたなら……「気心の知れたお店のスタッフ」ほど、心強い味方は存在しないのである。
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