「チェンソーマン」の主人公・デンジは、常人とはかけ離れた狂った思考と、欲望に素直な一面を見せるキャラクター。少年誌らしからぬ主人公であるものの、逆にそんな破天荒さに心を奪われた読者も多いだろう。今回はそんなデンジの生き様がわかる名言を3つ紹介。
■「この生活を続ける為だったら死んでもいいぜ」
親の借金が原因でずっと貧しい生活を余儀なくされていたデンジ。日々の食事でさえやっとな経済状況であり、デビルハンター業のかたわら、生活のために目や臓器を売ることもあり、幸せとは程遠い生活を送ってきた。
そんなデンジが、コミックス第1巻でマキマから公安のデビルハンターに誘われ、初めて人並みのご飯を食べることができたのだ。いわば、公安のデビルハンター職は彼にとっての天職だったである。
軽い気持ちでデビルハンターになった感は否めないデンジだが、彼にとっては願ってもいない幸運だった。先輩である早川アキに「軽い気持ちで仕事するヤツは死ぬぜ?」と殴られながら公安を辞職するよう忠告された際も、アキの金玉を蹴り返し反撃する。そして「この生活を続ける為だったら死んでもいいぜ」と覚悟を露にするのだった。
“普通の生活”が当たり前ではなかったデンジだからこそ、その幸せを絶対に逃したくないという意思を強く感じるセリフとなっている。
■「だったらよお~アイツが死にたくなるまで痛めつけて自殺させりゃいい!」
デンジは斜め上すぎる発想によって、状況を打開することが多々あった。コミックス第3巻でデンジたち特異4課が戦った「永遠の悪魔」も、デンジの無茶苦茶な作戦で勝利したと言っても過言ではない。
「永遠の悪魔」の策によって異空間へと閉じ込められてしまったデンジたち一行。この空間から逃れるためには、仲間がデンジを殺すか、それとも永遠の悪魔自身によってデンジが殺されるかの2択しかなかった。メンバーも度重なる疲労で精神的に参ってしまっており、なかでも東山コベニは限界を迎えデンジを殺そうと発狂していた。
ただデンジは考え方を180度変えて、逆に「だったらよお~アイツが死にたくなるまで痛めつけて自殺させりゃいい!」と悪魔を痛めつけて自殺させようと画策。単身、永遠の悪魔まで突っ込んで行き、血みどろの戦いへともつれこんでいく。この際、悪魔の特性を利用して、永遠の悪魔の血液を飲んで回復するという永久コンボも決めている。
最終的には3日もの間、デンジに斬り刻まれ続けた永遠の悪魔側が折れ、「もう痛いの無理…」、「殺してください……」と懇願してくる事態に。デンジの大胆さとタフさに驚かされるエピソードだった。
■「獣が狩人の言葉を信じるなってなあ~!?」
デンジは単細胞、馬鹿というレッテルが貼られがちなキャラクターだが、実際はかなり頭が切れる人物である。たとえば、コミックス第5巻で「刀の悪魔」の力を借りて悪魔に変身したサムライソードと戦ったときのデンジの策略は見事なものだった。
目にも止まらぬ速さで居合をしてくるサムライソードに対して、苦戦を強いられるデンジ。挙句の果てに両腕を切られ万事休すかと思われたが、「まだ頭が残っている」と頭部にあるチェンソーを指し挑発。サムライソードはデンジの挑発を真に受け、彼の頭のチェンソーを破壊することに成功する。しかし、これはデンジの仕掛けた罠だった。
「ご丁寧に頭狙ってくれてよぉ、あんがとなバァ〜カ!」
なんとデンジは足からチェンソーを取り出し、一瞬の隙を突いてサムライソードを真っ二つにしたのだ。「獣が狩人の言葉信じるなってなぁ~?」と言い放ち、自分の策に見事ハマったと煽るのであった。
ただがむしゃらに突っ込んでいるだけではない、デンジの機転の良さが垣間見えたセリフだった。
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