「公認心理師」との肩書きを持つ佐藤めぐみさんという人が『喫煙可の喫茶店に「子連れ」客が現れてモヤッ。飲食店の“声”は本当に伝えたい人には響かない大問題』なるタイトルのコラムを、実例を挙げながら『All About』に寄稿なされていた。つい最近、私も同じようなケースに遭遇し、ちょっとしたトラブルに巻き込まれてしまったばかりなので、さっそく本文に目を通してみると……。
【投稿者プロフィール】
45歳男性(新潟県)一人暮らし
【エピソード】ふらっと立ち寄った喫茶店。落ち着いた雰囲気で、照明も暗め。入店前にスマホで喫煙可能なことも調べてあり、各席には灰皿もありました。
しかし、そこに似合わない子連れのお客(母親2組・各々の子ども1人)が入ってきたのです。どう考えても大人向けの喫茶店でしたが、子どもたちはそんなことはお構いなし。薄暗い雰囲気も興奮のもとになったのか、ソファーの上に土足で上がり、飛び跳ねまくる。店内を駆け回り、騒がしくしています。
(中略)せっかくの落ち着いたお店の雰囲気をこわすことになるため、子連れのお客は入る店をもう少し考えてほしいなと思います。
以上のエピソードを受け、著者の佐藤さんは、
かしこまったお店で子どもがお行儀よくすごすのは難しいことだと思いますが、「子どもだから仕方ない」と半ばあきらめていたり、「子どもとはこういうものだ」と親が許容し、それをそこに居合わせた人たちにも許容させようとするのは、明らかに間違いです。
……と、指摘する。まったくもってそのとおりだと私も思う。ただ、この「実例」だと、私がもっとも興味を示した「喫煙問題」から、やや論点がすり替わってしまっているのではないか……とも思った。スモーカーである私としては「落ち着いた雰囲気のお店での子連れ客の是非」ではなく、もっと
「喫煙目的店に子ども連れで入るのって、どーなのよ!?」
……ってとこに、フォーカスを絞ってほしいのだ。ちなみに、私が「つい最近遭遇した同じようなケース」とは、以下のようなものであった。
とある都内の街に遠征(?)したとき、たまたま入った喫茶店──そのエントランスには「喫煙目的店」の貼り紙があり、店員さんも入店前に「ウチは全席喫煙ですが大丈夫ですか?」との一言まで添えてくださった。
そこで、紙巻きたばこ(=アメスピのゴールド)を燻(くゆ)らせながら、ノートパソコンを開いて原稿を書いていると、となりに3歳くらいの息子を連れた母親が客としてやってきた。しばらくすると、子どもが「けむた〜い」と、ケホンケホン咳をしながら母親に告げ口を……。すると、その母親はとなりの私に向かって
「あのぉ…子どもがいるので、たばこは遠慮してもらっていいですか?」
……と言ってくる。私は、その母親にこう返した。
「一応ここは『喫煙目的店』を公称しているお店ですから。もし、クレームがあるなら、ボクではなくお店の人にお伝えください。そのうえでお店の人から『たばこはご遠慮ください』と促されたら、そのときにまたどうするかを考えます」
……と。結局は、店員さんが
「先にも申しましたが当店は喫煙目的店なので、それが厳しいようなら退店をおすすめします」
……と、口調こそおだやかではあったものの、毅然たる態度で接してくださり、その母親は
「イマドキ、全席喫煙のお店なんて信じられない!」
……といった捨て台詞とともに、ぶんむくれ状態で店を出て行ってくれて、事なきを得たわけだが(※オーダーした品が来る前だったので、お金は払っていなかった)、コレって……どっか私(と、お店側)に落ち度はありますか???
子どもを副流煙から本気で守りたいなら、お店選びも真剣に……最大限の注意を払うべきだとおせっかいながら私はその母親に忠告したかったのだが、いかがだろう。徒歩1分くらいの場所に、スタバだってちゃんとあったのに……。
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