新型コロナウイルスにより、マスク着用・会話の減少・ステイホームによる間食の増加など、生活の変化による口腔の健康状態の悪化が危惧されている。
そこで日本フィンランドむし歯予防研究会は、全国の歯科衛生士200人を対象に、「唾液と口腔のコロナ禍前後の変化に関するアンケート調査」を行った。
また、過半数(52.3%)が「口の渇きに関する悩みを打ち明けられることが増えた」と回答しており、実際に患者さんも口の渇きを感じて悩んでいる様子が伺える。
日本フィンランドむし歯予防研究会 理事長 羽村章先生によると、マスク生活では唾液を分泌させる刺激が少なくなりがち。
笑顔を見せることや会話をすることが少なくなり顔の筋肉を動かす機会が減る、さらにマスクを外すことを躊躇し水分を摂るタイミングを逸して、刺激に加え水分不足が刺激唾液の分泌不足の原因になると考えられるそうだ。
その結果、フィンランドはむし歯がほとんど確認されない「むし歯予防先進国」に変貌を遂げたという。
さらに、キシリトール、特にガムやタブレット摂取は唾液分泌につながり、唾液が免疫力を高めるのに役立つのだとか。
口内の乾きや口腔状態の悪化が気になる方は、食後のキシリトール習慣を心がけてみてはいかがだろうか。