同社はミトコンドリアの中で毛髪に作用する素材を見出し、「老け髪」対策の有用性と可能性について、毛髪最新研究発表会をオンラインで開催した。
細胞にフォーカスした研究が新たな毛髪エイジングを切り開く可能性があり、中でもミトコンドリアを活性させるアプローチが新発想の老け髪予防研究として期待されているそうだ。
柳先生によれば、加齢に伴いMITOLが減少すると、ミトコンドリアから活性酸素が出て老化へつながるという。
実際に研究で、毛髪や皮膚のもとになる角化細胞(ケラチノサイト)のMITOLを欠損させたところ、白髪や脱毛が生じることが明らかになった。
また、MITOLを活性化させる成分「ベルベリン」が紫外線によるシワの形成を抑制したり、脱毛を抑制したりすることがマウス実験で判明。
細胞の若返りが期待できる、新たな抗老化素材となる可能性に期待を寄せた。
色素細胞の維持にはMITOLが極めて重要であることが発表された。
またMITOLを高める素材として「ボタンピ」を新たに見出し、ボタンピが毛髪の成長に重要な毛の成長期を延長し、メラニン量を多く維持するなど老け髪予防に有用である可能性を述べた。
こうした知見をもとに、ホームユーステスト*において生活者に「ボタンピエキス」と「ブラックリバースペプチド1」を使用してもらったところ、約40%が「白髪が減少したように感じる」と回答。さらに25%が「髪の毛の量が増えたように感じる」と回答し、そのうち約70%が「白髪が減少したように感じる」と回答した。
(*実際に生活者が使用して評価する試験)
毛髪も100年時代へ突入し、新たな毛髪サイエンスの進歩から目が離せなくなりそうだ。