
Q. 「柿を食べ過ぎると胃石ができて危険」って本当ですか?
「秋になると実家から柿がたくさん届くので、ビタミンCも豊富で体にいいと思い、1日に何個も食べています。最近、友人から『柿を食べ過ぎると胃の中に石ができて危険』と言われました。体にいい果物なのに、本当にそんなことがあるのでしょうか?」A. 過度な心配は不要ですが、空腹時の大量摂取は避けましょう
柿はビタミンCが豊富な果物です。富有柿なら1玉で1日に必要な量を摂取できるとも言われており、その量はみかんの2倍以上です。さらに食物繊維や葉酸、カリウムなども含まれ、1玉約100kcalと低カロリーで満足感もあるため、体にいいおやつにぴったりな果物です。ただし、短期間に大量に食べると「胃石」ができることがあります。胃石とは、胃の中で石のような堅い塊ができてしまう状態です。「胃潰瘍」を起こしたり、小腸に移動して「腸閉塞」を起こしたりすることがあります。
原因は、柿に含まれる苦味成分の「タンニン」です。タンニンが胃酸と結びつくことで、固まって、胃石を形成してしまいます。タンニンを多く含む食品であれば胃石ができる可能性はありますが、柿は特にできやすいとされています。安く手に入る時期や、庭にたくさん実ったときなどは、つい食べ過ぎてしまいがちなので、注意したほうがよいでしょう。特に、空腹時にまとめて食べるのは避けたいところです。
なお、胃石はめったに起こる病気ではありません。必要以上に怖がらず、次のポイントを心掛けて、安心して食べてください。
・空腹状態で大量の柿を食べない
・短期間に何個も続けて食べ過ぎない
庭の木になったり、人からいただいたりして、完熟した柿が大量にある場合は、冷凍してシャーベットにするなど、工夫して少しずつ楽しむのがポイントです。昔から「柿が赤くなると医者が青くなる」ということわざがあります。
柿もビタミンCなどが豊富ではありますが、このことわざは「柿の旬である秋は過ごしやすく病人が少ない」という意味合いが強いようです。健康効果を過信して食べ過ぎるのは禁物です。適量を意識して、旬の味覚をおいしく楽しみましょう。
