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現行の50円玉が「62万円」に大化け! 見つけたら鑑定に出したほうがいい!? 高額となりえる50円玉とは


私たちが普段使っている現行の50円玉がオークションで手数料込みで「62万円」に大化けしました。実に額面の1万2000倍以上の価値がついたことになるわけです。

実際にその50円玉が落札されたのは、2026年10月10日に終了した第130回入札誌「銀座」です。落札価格は54万円、手数料込みで62万9100円。高額落札となったポイントは「エラー」「完全未使用」「鑑定付き」の3点にあります。

エラー貨幣は高額となるケースが多い

今回落札された50円玉は一目見て、本来あるはずの穴が開いていないことが分かります。これは「穴ナシエラー」と呼ばれるエラーコインです。製造時、何かしらのミスにより穴が開かずに世の中に流通した極めてレアな50円玉なのです。

この穴ナシエラーの50円玉は、特に昭和時代のものに見られることがあります。当時は現在よりも製造技術が劣っていたためか、エラーコインがたまに出現します。

こうしたエラーコインというだけで、価値が額面の数千倍以上に化けることはしばしばあります。しかし、今回の落札品はこの理由だけで高額落札となったわけではありません。鑑定により完全未使用評価がついた点も高額となった大きな理由の1つです。

見つけたらすぐに鑑定に出そう

PCGSによって「MS66」評価がつき、かつ穴ナシエラーが認められている ※画像:第130回入札誌「銀座」 Lot番号:482 50円白銅貨 昭和50年 穴ナシエラー PCGS(MS66)
落札品はスラブ(鑑定されたコインを収める保護用の硬いプラスチックケース)に入っています。このスラブには、世界でも評判の高いアメリカの鑑定会社・PCGS(Professional Coin Grading Service)により、「MS66」評価と穴ナシエラーであることが記載されています。

66とは完全未使用レベルを指します。通常流通している硬貨では、69や70がつくことはないといってもよいでしょう。今回の50円玉は昭和50年(1975年)発行のものです。そんな50円玉に66がつくということ自体が評価を高めるポイントであり、しかもそこにエラーコインという希少性が重なっているわけです。おそらく発行当初にすぐにエラーを発見した人が大切に保管していたものではないかと想定できます。

一般的に、この鑑定評価が1段階高くなれば落札価格が1.5~2倍程度異なることもしばしばあります。そのため、鑑定機関によってエラーが認定され、かつMS66の評価がついたことによって62万円に化けたといえるでしょう。

もしもエラーコインを発見したら、素手で触らず、コインケースに入れるなどして保管し、PCGSなどに鑑定を依頼しましょう。特に未使用のものほど高額となりえます。

穴ナシのほか、穴ズレ(穴の開く位置が本来の位置からずれる)などエラーの種類はたくさんありますので、少しでもエラーかもしれないと思った場合は、コイン商に相談し鑑定に出すことを検討してみてください。

<参考>
第130回入札誌「銀座」 Lot番号:482 50円白銅貨 昭和50年 穴ナシエラー PCGS(MS66)

伊藤 亮太プロフィール

慶應義塾大学大学院商学研究科修了。一般社団法人資産運用総合研究所代表理事。ファイナンシャルプランナーとして、家計・保険等の相談、執筆、講演、大学講師を主軸に活動。大学院時代の専門は社会保障で、経済・金融に関する解説も得意。コイン収集マニアの一面も。
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