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【京都】日本一の出世人「豊臣秀吉」ゆかりのスポット7選


戦国時代から江戸時代が始まるまでの歴史を語る上で欠かせない人物といえば、豊臣秀吉です。数多くの逸話が残る人物ですが、京都にも深い縁があることをご存知でしょうか。

今回は、京都にある「秀吉ゆかりの地」の中からおすすめを7か所紹介するので、ぜひチェックしてみてください。

豊臣秀吉とはどんな人物?

豊国神社 豊臣秀吉像

長い日本の歴史の中でも、 織田信長と徳川家康と並ぶ戦国三英傑の1人が豊臣秀吉 です。農民出身でありながら織田信長の下で数々の武功を挙げ、本能寺の変を起こした明智光秀を討ったエピソードは特に有名でしょう。その後も勢力を拡大させ続け、やがて関白の座に就任します。

秀吉と京都のつながりは、織田信長が足利義昭を擁して上洛した頃からです。当時は京都の奉行の1人として活動を始め、やがて信長側の武将として名を馳せていきます。関白に就任し、やがて天下統一を果たした後も「北野大茶会」や「醍醐の花見」も含め、京都における秀吉に関するエピソードには事欠きません。

京都にある豊臣秀吉ゆかりのおすすめスポット7か所

高台寺 開山堂

北野大茶会の会場になった「北野天満宮」

菅原道真公を祀る全国にある天満宮と天神社の総本社が北野天満宮(きたのてんまんぐう)です。入試合格や学業成就、文化芸能の上達や災難厄除けを祈願するパワースポットとして、古くから多くの人々からの厚い信仰を集めています。

豊臣秀吉の北野天満宮でのエピソードといえば 「北野大茶会」 です。1587年10月1日に、九州平定と聚楽第の竣工を記念ための大茶会をこの神社で開催しました。身分を問わず参加できたために1,000人以上が参加したと言われており、それぞれの名家が秘蔵していた名物茶器や道具が展覧されたそうです。 表参道にある一の鳥居の西側には、「北野大茶会跡」の石碑とともに「三斎井戸」と呼ばれる細川三斎が設けた茶席の井戸が現存 しています。

【基本情報】

  • 所在地:京都市上京区馬喰町
  • 開門時間:7:00〜17:00
  • 社務所・授与所営業時間:9:00〜16:30
  • 年中無休

https://kitanotenmangu.or.jp/

醍醐の花見を開催した「醍醐寺」

醍醐寺(だいごじ)は、大和・宇治・近江を経由して北陸に続く幹線道路があった地にあります。国宝指定を受けている五重塔は、醍醐天皇の冥福を祈るために平安時代に建てられたもので、1,100年以上の歴史を見つめてきた京都府でも最古の木造建築です。

醍醐寺における豊臣秀吉の逸話といえば、 「醍醐の花見」 が外せません。度重なる戦乱に巻き込まれた醍醐寺は、秀吉により復興されました。そして、この地での花見を希望したために数ヶ月をかけて近隣諸国から700本もの桜が移植され、現在では花の醍醐と称されるほどに桜の名所となったのです。 催された花見も派手好きの秀吉らしく、桜を肴にお酒を飲みながら騒いで楽しむもので、現在の花見スタイルの起原 とも言われています。

【基本情報】

  • 所在地:京都市伏見区醍醐東大路町22
  • 拝観時間(3月1日〜12月第1日曜):9:00〜17:00
  • 拝観時間(12月第1日曜の翌日〜2月末日):9:00〜16:30
  • 三宝院庭園・伽藍の拝観料(春季以外):大人1,000円、中高生700円
  • 三宝院庭園・伽藍の拝観料(3月20日〜5月のGW最終日):大人1,500円、中高生1,000円
  • 三宝院御殿特別拝観料(10月10日〜12月4日):大人・中高生1,000円
  • 霊宝館本館・平成館特別展示:大人・中高生500円以上(文化財維持寄付金として)

https://www.daigoji.or.jp/

秀吉建立で大阪冬の陣のきっかけにもなった「方広寺」

方広寺(ほうこうじ)は、 秀吉が天下統一を果たした後に東大寺の大仏にならって建立を始めたお寺 です。建設時から大地震での倒壊や火災による焼失といったアクシデントが重なり、1612年の完成後も大仏殿と大仏は落雷と火災によって二度失われた歴史があります。そのため、鐘楼と諸将たちの名が刻まれた石墓などしか現在まで残っていません。

方広寺を語る上で欠かせないのは、 「大坂の陣」 にまつわるエピソードです。徳川家康より鐘に刻まれた「国家安康」と「君臣豊楽」が家康の名前を分断して豊臣を君主とする内容だと難癖を付けられます。このことが大阪冬の陣のきっかけとなり、大阪城を舞台に豊臣家を終焉へと向かわせました。

【基本情報】

  • 所在地:京都市東山区茶屋町
  • 営業時間:9:00〜16:00
  • 拝観料:無料

https://souda-kyoto.jp/guide/spot/houkouji.html

北政所が秀吉を弔うために創建した「高台寺」

豊臣秀吉の正室である北政所(ねね)の墓所が、高台寺(こうだいじ)です。 秀吉の菩提を弔うために北政所により創建 され、安土桃山時代の文化を現在に伝える高揚や桜の名所として多くの参拝者が訪れています。拝観入口の近くには可愛らしい秀吉と北政所の触れ仏があり、 良好な夫婦仲にあやかりたいと願う縁結びのスポット としても有名です。

安土桃山時代の建築として重要な位置づけにある開山堂を中心に庭園が広がり、秀吉遺愛の観月台があります。東側の山上にある傘亭と時雨亭は、秀吉と北政所の居城だった伏見城から移築した茶室で、敷地内の至るところで北政所が秀吉との思い出が偲べる用になっているのも高台寺ならではの特徴です。

【基本情報】

  • 所在地:京都市東山区高台寺下河原町526番地
  • 拝観時間:9:00〜17:30(受付は17:00まで)
  • 拝観料:大人600円、中高生250円、小学生以下は無料

https://www.kodaiji.com/

全国に点在する豊国社の総本社である「豊国神社」

東山区の七条にある 豊国神社(とよくにじんじゃ)は、豊臣秀吉を祀る豊国神社の総本社 。徳川幕府の影響で取り壊されていた社が、明治天皇の御沙汰により現在の地に再興されたという歴史を持っています。

神社に入ると、正面奥にある豪華な唐門の堂々とした佇まいに目を引かれるでしょう。秀吉の居城だった伏見城から二条城、二条城から金地院へと移されていた安土桃山文化を代表する建築であり、豊国神社に移されたことで秀吉のもとに戻ってきたといえます。

宝物館で秀吉ゆかりの品を見たり、秀吉が戦場に持ち込んでいた旗に描かれていた「ひょうたん」の形をした絵馬に願い事を書いてみたりするのもおすすめ です。

【基本情報】

  • 所在地:京都市東山区大和大路正面茶屋町
  • 営業時間:9:00〜16:30
  • 年中無休

https://ja.kyoto.travel/tourism/single01.php?category_id=7&tourism_id=433

阿弥陀ヶ峰の山頂にある豊臣秀吉の墓「豊国廟」

豊臣秀吉は、自分の死後は比叡山から稲荷山まで続く阿弥陀ヶ峰に埋葬するよう遺言を残していました。その遺言通りに埋葬が行われ、建立されたのが豊国廟(ほうこくびょう)です。

豊国廟は元々権力者を祀るために豪華絢爛な作りをしており、舞殿や新宝殿、護摩堂なども建ち並んでいたとされています。しかし豊臣家が滅亡し、徳川家康により豊国廟も取り壊されてしまいました。以降、徳川幕府の時代の間には再興が許されなかったため、秀吉の墓として石造五輪塔が建てられたのは明治以降のことでした。

約500段の石段を登りきった先の敷地内に、拝殿・手水舎・供養塔しかない現在の豊国廟。 しかし、 清水寺が望める絶景が楽しめる のは今も変わりません。

【基本情報】

  • 所在地:京都市東山区今熊野阿弥陀ケ峯町

https://ja.kyoto.travel/tourism/single02.php?category_id=9&tourism_id=250

嫡男を弔うための菩提寺が前身となった「智積院」

智積院(ちしゃくいん)は、 豊臣秀吉と側室の淀殿との間に生まれた鶴松の菩提寺が前身 となったお寺です。元々智積院は、かつて和歌山県の根来山で巨大な勢力を誇っていた寺院で、1585年に秀吉と対立したことで消失してしまいます。しかし当時の住職は生き延び、秀吉の死後に徳川家康の恩命で現在の地に智積院の名で再興を果たしました。

秀吉はなかなか子どもに恵まれなかったこともあり、53歳の時に誕生した鶴松を溺愛していたそうです。そんな愛息子のために建てられた寺には、 金箔を用いた絢爛豪華な障壁画が長谷川等伯により何枚も描かれました 。これらは宝物殿で展示されており、その見事さから秀吉の鶴松に対する並々ならぬ思いが汲み取れるでしょう。

【基本情報】

  • 所在地:京都市東山区東瓦町964番地
  • 拝観時間:9:00〜16:00
  • 拝観料(名勝庭園):一般300円、中高生200円、小学生100円
  • 拝観料(宝物館):一般500円、中高生300円、小学生200円

https://chisan.or.jp/

京都で豊臣秀吉の栄華に触れてみよう

醍醐寺の桜

出身地ではないものの、豊臣秀吉はさまざまな逸話を京都の中に残しています。数多くの京都にある観光スポットを秀吉に着目して選んでみると、より秀吉に対する理解が深められるでしょう。

ぜひこの記事を参考に、京都観光の計画を立ててみてください。

https://www.veltra.com/jp/japan/kyoto/?sid=1554

出典・参考


C.Wakisaka

余暇プランナー

1987年生まれの和歌山県在住のフリーライター、C.Wakisakaと申します。季節の風景・歴史・スイーツが好きで、カメラを持ってよくおでかけしています。関西を中心に一人旅や家族で日帰り旅行をするのが大抵ですが、時には夜行バスを使っての東京への弾丸日帰り旅行も。海外旅行はマカオ・パリ・南ドイツ周遊の経験があり、特にドラクエの雰囲気やメルヘンらしさを感じられるドイツを愛しています。「行ってみたい!」と思える情報を発信できればと思っています。

【京都】日本一の出世人「豊臣秀吉」ゆかりのスポット7選

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