歴史を物語る美しい街並みと絶品グルメの数々、そして世界最多の世界遺産数を誇るイタリア。
そんなイタリアの魅力を一気にぜ〜んぶ楽しみたい人におすすめなのが、ロードトリップです！
今回は車で自由に移動していきながら観光都市を効率良く巡り、イタリアを贅沢に楽しめちゃう筆者が実践したルートをご紹介します。
イタリアロードトリップの魅力
イタリアは南北に長く、 「ブーツの形」 をしていることで知られています。
ヨーロッパアルプスが高々と並ぶ北部の山脈地帯から、古い歴史や中世の街並みを残す歴史地区、世界遺産の数々、そしてイタリアを囲むリグリア海、アドリア海などの美しい海があり、イタリアは自然の絶景スポットから街観光まで幅広くお楽しみいただけます。
そんなイタリア旅行を余すことなく楽しめるのがロードトリップです。美しい道のりをドライブで楽しみながら進み、気になる場所を発見したら停まって、自由気ままにゆったりとする旅のスタイルです。自分で好きなようにプランを立てられ、目的地だけでなく移動中も楽しめるのがロードトリップの魅力です。
イタリアぐるっと一周ルートはこちら
ミラノ～ジェノヴァ～チンクエテッレ
スタートはイタリアの空の玄関口でもあるミラノから。
ミラノのシンボルでもあるドゥオーモ大聖堂や美しすぎるショッピングアーケード「ヴィットーリオ・エマヌエーレ」を観光。さらにレオナルド・ダ・ヴィンチの「最後の晩餐」があるサンタ・マリア・デッレ・グラツィエ教会とドメニコ会修道院は世界文化遺産に登録されているので、見逃さないようにしましょう。
ミラノからは港湾都市のジェノバを通過し、断崖絶壁に建つ5つのカラフルな集落「チンクエテッレ」へと向かいます。
チンクエテッレは世界遺産に登録された、海沿いに密集する集落です。5つ全てを1日で観光することも可能ですが、2～3つに絞ってゆったり観光するのも良いでしょう。おすすめはヴェルナッツァ、マナローラとリオマッジョーレです。
ピサ～ローマ～ナポリ
チンクエテッレからはリグーリア海沿いを南下していき、「ピサの斜塔」で有名なピサに到着します。こちらもドゥオーモ・洗礼堂・カンポサイトと共に世界遺産に登録されているので絶対に立ち寄って欲しい街です。ピサの斜塔があるドゥオーモ広場には無料で入場でき、外から自由に見学が可能ですが、ピサの斜塔へ入場するにはチケットが必要で入場料は大人1人20ユーロです。（約3,119円／2023年12月19日時点）
ピサは半日で十分観光できます。
ピサのお次はローマへと向かいます。「ローマは一日にしてならず」という言葉があるだけあって、世界遺産に登録されている観光名所が多数あるので少なくとも丸1日は観光に使いましょう。現在でも当時の迫力を残している「コロッセオ」、古代ローマ時代の遺跡を見学できるフォロ・ロマーノ、コインを投げて願い事をする泉「トレビの泉」などと数々の歴史的建築物を訪れることが可能です。
その後はさらに南下し、ナポリへ到着です。ナポリの旧市街は迷路のような狭い入り組んだ路地と、建物の間に干された洗濯物たちの「ザ・イタリア」の生活風景が広がっています。
そしてピザ発祥の地がナポリです！「本場のナポリピザを食べずに、ナポリの街を離れられない」と言われているほどなので、忘れずに味わいましょう。
アマルフィ海岸～マテーラ～アルベロベッロ
ナポリからは世界遺産にも登録されている海岸線の美しいリゾート地「アマルフィ」へ向かいます。
世界一美しい海岸線と呼ばれるほどで、ソレントからサレルノにかけての約40kmの海岸沿いに、断崖絶壁の美しい街並みが続き、ドライブにピッタリです。エメラルド色に輝く地中海の海とカラフルな家々の絶景スポットです。
アマルフィからは洞窟住居の白い街「マテーラ」へ向かいます。1993年に世界遺産に登録されており、7000年も前に岩肌を掘って造られた洞窟住居を見ることができます。廃墟美漂う不思議な空気が流れるマテーラは一味違った観光ができます。
マテーラから約1時間の距離にあるのが絵本の世界が広がる「アルベロベッロ」です。こちらも世界遺産に登録されており、「トゥルッリ」と呼ばれる円錐形の屋根の白いお家が街中に建ち並びまるでおとぎ話の世界に入ったような雰囲気です。インスタ映えが期待できる女子受け抜群のスポットです。
グランサッソ国立公園～フィレンツェ
ブーツのかかと部分まで南下したらミラノへ向かい北上していきます。
途中のグランサッソ国立公園はアブルッツォ州の15万ヘクタールもある国立公園です。広大な大自然といくつも続く山脈の美しい景色が広がっています。特にパノラマ絶景が体験できるパノラミックロードシーニックドライブがおすすめです。約120kmのドライブルートで日本ではなかなか見ることのできない雄大な大自然が楽しめます。
旅の終盤は芸術の街フィレンツェへ向かいます。街全体が世界遺産に登録されており、どこをみても美しい観光名所だらけです。
特に逃してはいけないのが、フィレンツェのドゥオーモ、フィレンツェで一番古い橋「ヴェッキオ橋」、そしてフィレンツェの美しい街並みを一望できるミケランジェロ広場がおすすめです。
ミラノもしくはベネチア
そしてイタリア一周の旅も終わりミラノへ向かいロードトリップは終了です。
もし、旅の日程に余裕がある場合は少し足を伸ばして水の都「ベネチア」へ行くのをおすすめします。
誰もが知る有名な世界遺産で、水上に浮かぶ建物、迷路のような路地と運河にゴンドラが行き交う歴史とロマンが混ざった素敵な街です。
ロードトリップの締めくくりにはピッタリの街です。フィレンツェからは車で3時間ほどなので、ミラノへ戻る前に立ち寄ると良いでしょう。
イタリア運転での注意点
イタリアで運転する際に注意しなければならない点がいくつかあります。
⚫︎ 車のほとんどマニュアル車で左ハンドル、右側通行です。日本とは逆なので、慣れていないと運転する際に気をつける必要があります。
さらに、交通ルールも異なるのでトラブルに合わないように事前に確認しておきましょう。
⚫︎ ミラノやローマなどの多くの観光都市では中心街が歴史地区に認定されていて、環境保全と大渋滞の回避を目的とし、一般車両の通行が禁止されています。もし間違えて通行してしまった場合、違反金が請求されてしまうので注意しましょう。
⚫︎ イタリア人は運転が荒いことで有名です。ウィンカーを出さなかったり、猛スピードで接近したり、クラクション鳴らしたりとマナーが悪いドライバーが多い印象です。特にナポリ中心地は狭く、運転もカオスなのでできれば郊外の駐車場に駐めて交通機関を利用して中心地へ観光するのが良いです。
一味違った車旅でイタリアを満喫しましょう
イタリアをぐるっと一周する良いとこ尽くしのルートを紹介しました。
計11個の観光都市と国立公園を巡り、各地のグルメを楽しみ、10個もの世界遺産を見ることができる贅沢すぎるロードトリップになること間違いなしです。
思い切って一味違ったイタリア周遊の旅をしてみてはいかがでしょうか。
https://www.veltra.com/jp/europe/italy/?sid=1554
luana
余暇プランナー
フリーのトラベルライターです。海外旅行、登山、キャンプが大好きで、今まで20ヵ国以上旅してきました。現在は夫婦2人でキャンピングカーに暮らしながらヨーロッパを周遊中です。ベタで有名な観光地より、あまり知られていない絶景の秘境スポットが好きなので、キャンピングカーで探索しながら色んな国の体験談を紹介していきたいと思います。
