アフリカ大陸のハブ空港と呼ばれるエチオピアの首都アディスアベバにあるボレ国際空港は、エチオピア航空利用時やアフリカでの乗り継ぎによく利用されています。
今回は、そんなボレ空港でどのように過ごせるのか、トランジットでできることを実体験した筆者がご紹介します。
こんにちは!ライターMiruです。
皆さんは東アフリカの国エチオピアの、首都アディスアベバにあるボレ空港をご存じでしょうか?アフリカの大手航空会社であるエチオピア航空が拠点としており、アフリカのハブ空港という位置づけです。日本からアフリカ大陸へ直行で行ける便は、現在エジプト航空とエチオピア航空の2社のみと、日本からも直行でアクセスできます。
アフリカに限らずヨーロッパや中東、アジアへ移動する場合の乗り継ぎとしても使用される場合が多く、乗り継ぎ時に気になるのが、その間の過ごし方ですよね。
今回は、そんなアディスアベバ・ボレ国際空港でのトランジットでできることを、実体験した筆者がご紹介します。長時間トランジットの方は是非参考にしてみてください!
空港内で過ごす
乗り継ぎ時間が4時間以下と短い場合は、入国せず空港内で過ごすようにしましょう。まだまだ発展途上のエチオピアのボレ空港ですが、空港内設備もどんどん増えて進化しているので、さまざまな過ごし方が可能です。特に気になるインターネット情報ですが、 ボレ空港内は無料Wi-Fiがあり、きちんとつながります 。
ターミナル内ホテルに滞在する
空港ターミナル内には 「Skylight in-terminal Hotel(スカイライト・インターミナル・ホテル)」 があり、 4時間という短時間から滞在が可能 です。料金は60USD(約9,200円/2024年4月15日現在)からとお安くはありませんが、今後の旅に向けて乗り継ぎ時間でしっかりと睡眠や休息を確保したいという方にぴったりです。※部屋数には限りがあり、 オンライン事前予約が可能 ですので、早めの予約をおすすめします。
ターミナル内スパを利用する
ターミナル内にはスパ施設もあります。マッサージが受けられるほかに、シャワーも完備しています。こちらにも スリーピングポッドが2時間から利用可能 で、料金は25USD(約3,800円/2024年4月15日現在)と、上記の有料ホテルに泊まるよりリーズナブルです。少しの時間、安心して横になって休みたい、シャワーを浴びてリフレッシュしたいという方におすすめです。
ラウンジを利用する
ボレ空港には、スターアライアンスゴールド用ラウンジや、ビジネスクラス用のラウンジ「Cloud 9」、有料で誰でも使える航空会社のラウンジなどいくつかラウンジがあります。シャワー設備や食事の提供があり、ラウンジが利用できる権利を持っている場合は、是非利用したいところです。
リクライニングシートで休む
ボレ空港のゲート周辺には、通常の椅子より長さがありもたれられる設計のリクライニング席がズラリと並んでいます。トランジット中にできるだけ費用をかけたくない方は、無料のこちらを利用すると良いでしょう。
お土産店や免税店を見る
ターミナル内には、エチオピアの特産品を中心にお土産ショップも並んでいます。特にレザー製品やコーヒーが多く見られます。
入国する
乗り継ぎ時間が5時間以上ある場合は入国しても良いでしょう。
※ エチオピアへの入国にはVISAが必要 です。観光で1度きりの入国の場合は30日間有効のシングルビザで十分ですが、50USD(約7,600円/2024年4月15日現在)支払う必要があります。しかし次に紹介するサービスを受けることで、支払わずに入国することができますので、 トランジット入国の場合は普通に入国しないようにしましょう 。
無料ホテル泊サービスを受ける
長時間トランジットで入国したい場合に必ず受けるべき、エチオピア航空の無料サービスがこちら!
- 8時間以上24時間以内の乗継便の場合 、ホテル宿泊を無料手配してくれます。
- ホテルと空港往復のシャトルバスサービスも提供しています。
- 滞在ホテルではビュッフェスタイルの食事も提供されます(食事回数はトランジット時間にもよります)。
事前のビザ準備などは不要で、あくまでトランジット用の一時滞在ということで、パスポートにスタンプも押されず、 トランジットビザとしてパスポートコントロールを通って入国 することができます。
※注意すべき点は、 チェックイン荷物は最終目的地までスルー となるので、手荷物に1泊分の必要な物は持ち込むようにしましょう。また ホテルはエチオピア航空が指定 するため、良いホテルを希望する場合は有料アップグレードする必要があります。
この無料ホテル泊サービスは、長時間トランジットの場合は 出国のチェックイン時にホテルバウチャーの紙を渡されるの で、アディスアベバ到着時にバウチャーを提示し誘導に従っtえください。
アディスアベバ観光する
特に10時間以上と長時間トランジットに余裕がある場合には、せっかくなので観光がおすすめです。エチオピアの首都アディスアベバには観光名所がいくつもあります。
中でも一番有名な観光スポットであろう 「National Museum(国立博物館)」 は、エチオピアの長い歴史について知ることができ、「Lucy(ルーシー)」という、アウストラロピテクスの仲間で人類の祖先として発見された最古の化石の展示が目玉です。また、 「Red terror Martyrs’ Memorial Muuseum(赤色テロ殉職者記念博物館)」で は、デルグ政権時代に行われた虐殺など、エチオピアの暗い歴史に関する展示が行われています。
「Merkato(市場)」 は、アディスアベバの地元住民向けの巨大な市場で、こちらも有名観光地です。しかし、詐欺やスリ・ひったくりが多発している場所なので、旅行慣れしていない場合や単身の場合などには、Merkatoに連れていってくれる 現地ツアーを使っていくのが安心安全 でおすすめです。
エチオピア料理を食べる
入国したならば、現地グルメを楽しむのも醍醐味の一つ。残念ながら空港ターミナル内には、地元のエチオピア料理らしきレストランはなく、ファストフード店やカフェなどがほとんどです。
せっかくエチオピアに来たなら食べたいのが エチオピア料理の代表「インジェラ」 です。インジェラとは、エチオピアの主食でイネ科のテフという植物の粉を水で溶き、3日ほど発酵させて作られます。発酵食品特有の酸味があり、日本人は苦手とする方が多いようですが、勇気のある方は是非挑戦してみてくださいね。
また日本でもかなり有名ですが、コーヒー発祥の地と言われるエチオピア。是非エチオピアンコーヒーも堪能してください。どこに行くか迷う方には、特に有名な 「Tomoca Coffee(トモカコーヒー)」 が観光客にも人気で行きやすくおすすめです。
アディスアベバの乗り継ぎを快適に過ごそう
いかがでしたか?
今回はアディスアベバ・ボレ国際空港でのトランジットでできることを、空港内滞在と入国する2パターンに分けてご紹介しました。長時間トランジットは待ち時間が長いですが、エチオピアに滞在できるチャンスとも考えられます。無料の有難いサービスもあることが分かったので、うまく活用しながら楽しく過ごしてくださいね。
Miru
余暇プランナー
エジプト在住歴3年半、本業はカイロオペラハウス所属のプロバレリーナ。大阪で生まれ育った関西人です。 ロシアやアメリカに留学経験もあり、国内外旅行好き。 海外生活での体験を活かし、観光やグルメなどの記事をメインに皆様に共有できればと思っております。 よろしくお願いいたします。