ドイツで毎年秋に行われる「オクトーバーフェスト」。
最近では日本でも開催されることがありますが、一体どんなお祭りなのでしょうか?
今回はドイツのビール事情とともに、オクトーバーフェストについて調べてみました。ビール好きは必見!ぜひドイツで本場のビールを楽しんでみましょう。
オクトーバーフェストとは?
オクトーバーフェストは、 ドイツの都市ミュンヘンで開催されるビール祭り 。世界最大規模で、なんと会場には10万席が用意されるといいます。
オクトーバーフェスト(Oktoberfest)の意味は日本語に直訳すると「10月の祭り」。ですが開催時期は少しずれていて、毎年9月下旬から10月上旬にかけての開催です。
最近では日本にも浸透してきたのでご存知の方も多いかもしれませんが、 主に巨大なビアホールでビールを飲みながら楽しむのがメインの祭り 。誰でも気軽に参加することができますよ!
約1,600人もいるという店員さんは民族衣装を着ていて、 提供されるビールはオクトーバーフェスト用の特別なビール 。ドイツ政府公認の醸造所でつくられた、オクトーバーフェスト特製ビールだといいます。このビールは通常のビールよりアルコール度数が少し高く、キメ細やかな泡が特徴。コクも深く、ビール好きにはこの時だけ楽しめる特別なビールがたまらないのだそう。
期間中に600万杯前後のビールが出るそうです!特別なビールと言われるとやっぱり飲んでみたくなりますね。
オクトーバーフェストにいくならこの都市!
オクトーバーフェストは ドイツ南部の都市ミュンヘン で行われる祭り。この辺はバイエルン地方として有名で、バイエルン王家の古城などもある独特な雰囲気のある地域です。
ドイツは地方都市で全く雰囲気が異なるので、この機会にバイエルン地方を訪れて観光するのもおすすめです!
日本人にとってはドイツには日系企業がある「デュッセルドルフ」や「フランクフルト」が有名ですが、ミュンヘンはこれらの都市とはかなり遠いのでどこかで乗り換えて向かう必要があります。(時期によっては日本からミュンヘンまで直行便が出ている場合もあります。)
ミュンヘンは大都市なので観光できるスポットもたくさん!
バイエルン地方名物の白ソーセージなどおいしい食べ物も色々あるのでぜひチェックしてみましょう。
https://www.veltra.com/jp/europe/germany/munich/?sid=1554
オクトーバーフェストの特徴
会場は?
会場はミュンヘンの中心部にある「テレーゼの緑地」(Theresienwiese)という広場 です。
バイエルン王国の王子の婚礼(相手はテレーゼという女性)が行われた場所であることから名前がつけられました。そしてその婚礼を記念したパーティーから、オクトーバーフェストがはじまったといいます。
以来、この広場で毎回オクトーバーフェストが行われています。
東京ドーム約9個分の広さがあり、大人数が集まるにはぴったりの場所 です。
会場では、巨大な仮設テントが設営され、ビールだけでなく軽食のヴルスト(ソーセージ)などが提供されています!
ビールは得意でないけど雰囲気を楽しみたいという方は軽食を食べるのもアリ かもしれません。
開催時間は?
オクトーバーフェストは平日・休日問わず開催されています。平日は午前10時ごろ、週末・祝日は午前9時ごろスタート。
かなり朝早い時間から飲み始める感じです。
終了時間は午後11時30分と、地下鉄の動いている時間に解散になります。ミュンヘンは地下鉄が発達していて夜も動いているので安心ですね。
初日にはパレード
オクトーバーフェスト初日には、馬車がパレードを行います!
ミュンヘン市長と黒いフードのマントを着た女性が馬に乗って先頭を行き、そのあとをビール樽を積んだ馬車が続きます。
そして正午に先頭にいるミュンヘン市長が最初の樽の栓を開けて
「O'zapft is!」(酒が出たよ!)
と宣言し、オクトーバーフェストが始まります。一番盛り上がる瞬間かもしれませんね。
2日目にはバイエルンの民族衣装を着た数千人規模のパレード が行われます。
当日はかなりの交通規制なども行われるので、パレードが見たいという方は準備しておく必要がありそうです。
ドイツのビール事情
オクトーバーフェストを楽しむために、ドイツのビール事情をお伝えしていきます。
線がある
ドイツのビールジョッキには、目盛りのような線がついている ことが多いです。ビールに関わらずジュースやワイングラスにまでついていることも!
実はこの目盛りは、 最低限の量の提供ラインを可視化したもの 。ドイツではビールをはじめとする飲み物を提供する際、量が定められているため、 この目盛りよりも少ない場合は法律違反になってしまう のだといいます。
ちなみに飲み物のメニューにも量が載っていることが多いです。
大体の料理店ではこのラインよりも多く提供してもらえることがほとんど。少ない!と思うことはほぼないと思いますが、気になった場合はちょっと注意してみてみて下さいね。
ドイツで店員さんを呼ぶときは気をつけよう
日本のレストランでは手を挙げてスタッフを呼ぶこともありますが、ドイツではNG。手を挙げるという所作がナチスを連想させるから、ということでドイツではタブーのようです。
実際に外国人なのでそこまで目くじらを立てられることはないかもしれませんが、やはりマナーは守りましょう。
店員を呼ぶときは人差し指を一本たてて合図するのがベター です。
なかなか気づいてもらえないことも多いので、「Entschuldigung」(エンシューディグン=Excuse me)などと声をかけることもあります。
衣装もカワイイ!
ビアホールで働く女性は、 ドイツ南部やオーストリアの民族衣装ディアンドル(Dirndl)を着ている ことが多いです。このようにとてもカワイイ衣装!
街中の専門店で日本人でも購入することができるので、雰囲気を味わいたい方はチェックしてみてはどうでしょうか?
店員だけでなくお祭りの一般参加者も民族衣装を着ている人は多く見かけます。日本でいうコスプレ感覚もあるのかもしれませんが、 伝統的な雰囲気がとっても素敵 です!
オクトーバーフェストは初心者にもおすすめ
いきなり本格的なオクトーバーフェストに参加すると、雰囲気に圧倒されて手順などがわからず焦るかもしれませんが、実際行ってみると店員さんが気軽に注文をきいてくれたり、隣のテーブルのお客さんと一緒になったりしてワイワイ楽しむことができちゃいます!
もし女性のみで参加される場合は最低限の自衛などは必要ですが、困っていたら助けてくれる親切な雰囲気がありますよ。
特にビールが好きな方は、ビールをたくさん飲んで楽しい気持ちになれるお祭り です。飲みすぎないように注意しながら、楽しんでみて下さいね。
オクトーバーフェストに参加するには?
ご紹介したように、オクトーバーフェストの季節は9月〜10月初旬。
今はドイツに行って参加するのは難しいかもしれません。
ミュンヘンでは新型コロナウイルスの流行を受けてオクトーバーフェストが2年連続で中止されていて、2022年は3年ぶりの開催となりました。今年開催されたオクトーバーフェストでは、新型コロナ対策の規制はなく、マスクも必要ありません。日本とは異なる環境なので、少しハードルが高かったかもしれません。
しかしドイツの 今年のオクトーバーフェストの様子を見ていると、来年の開催も期待できそう ですね!
毎年各旅行社がオクトーバーフェストに参加できるツアーを組んでいたり、個人旅行でも参加自体は簡単なので、興味のある方はぜひ予定を立ててみましょう。
また、オクトーバーフェストは徐々に日本にもなじんでいて全国各地でも開催されています。近くで開催がないか、チェックしてみるのもいいかもしれませんね。
オクトーバーフェストでなくてもおいしいビールが飲める
なんもいってもドイツはビールの国。 いつ訪れても、おいしいビールを飲むことができます。
ゆっくり食事やビールを楽しみたいという方はむしろオクトーバーフェスト以外の期間に訪れるのもおすすめ です。
徐々に海外旅行に行きやすくなってきた最近。ビール好きの方はドイツも候補にいれてみてはいかがでしょうか。
出典・参考
ゆかた
余暇プランナー
金融業界出身で今はライター中心にフリーランスで活動中。大阪在住だけど京都歴の方が長く、休日はだいたい京都にいます。海外30か国旅行してる旅好き。旅のスタイルはグルメ旅/スポーツ観戦旅/美術館めぐり/ひとり旅。スイーツを求めがちです。関西の情報中心にお届けします。