大雪や台風、水不足などによって収穫量が大きく変わる野菜。
旬の時季は比較的安価で手に入るイメージがありますが、生育状況によっては意外と高かったりすることも。
今回は、日々刻々と価格が変動する野菜の価格見通しを、農林水産省のデータから解説します。
「そろそろ春キャベツの時季だなあ」なんて思ってスーパーを覗いてみたはずが、なぜか旬ではない野菜が安くなっている……なんてこと、ありますよね。
野菜は天候などの影響で育ち方が変わるもの。
収穫量によって常に価格は変動していますが、実は農林水産省が野菜の価格について聞き取り調査をしているのはご存知でしたか?
東京都中央卸売市場に出荷される野菜について、例年と比較した価格の見通しを毎月発表しているんです。
今回は令和4年10月分時点での「野菜の価格動向」について、発表されている資料からわかりやすく解説します。
10月の野菜生育状況
令和4年度10月は、キャベツ&ピーマンがお買い得に買える見込みです。
だいこんは、8月の雨の影響を受け生育が遅れ気味。
10月を通して出荷数が平年より少なくなるため、価格は高くなりそうです。
にんじんは、お天気に恵まれず生育が遅れ気味。
10月を通して出荷数は少なくなり、価格も上昇しそうです。
はくさいは生育が良好。出荷数への影響もなく、平年並みの価格となる見通しです。
キャベツは主産地での生育が良好であり、十分な出荷量が見込まれます。
10月を通じて出荷数量は平年を上回り、価格は平年を下回る見込みです。
ほうれんそうは、主産地である北関東一帯の高温の影響を受け生育が遅れ気味です。
出荷数量には大きな変化はなく、価格は平年並みとなる見込みです。
ねぎは、一部の生産地における雨の影響で生育に遅れが出ています。
出荷数量には大きな影響はなく、価格は平年並みとなりそうです。
レタスは、順調に生育しています。出荷量・価格ともに平年並みとなる見込みです。
きゅうりは、順調に生育中です。出荷数量、価格ともに平年並みになるでしょう。
なすは、主産地での生育が良好であるため、10月を通して十分な量の出荷を見込めます。
価格は平年並みになるでしょう。
トマトは、主産地における暑さの影響を受け生育が遅れ気味。
出荷数量には大きな影響はなく、価格は平年並みとなる見込みです。
ピーマンは、順調に生育しています。出荷量は平年を上回り、10月を通してお買い得になる見込みです。
ばれいしょは、主産地での雨の影響を受け収穫が遅れているものの、生育は順調です。
出荷数や価格には大きな影響はなさそうです。
さといもは、順調に生育しています。出荷量・価格ともに平年並みとなる見込みです。
玉ねぎは、順調に生育中です。出荷量・価格ともに平年並みとなる見込みです。
今月お買い得な野菜は?
2022年10月にお買い得な野菜は次の通りです。
キャベツ
令和4年10月に東京都中央卸売市場で扱うキャベツのうち、56%が群馬県産、14%が岩手県産、11%が茨城県産。
主産地における生育が順調だったため、10月を通じて出荷数は平年を上回る見込みです。
10月を通じて、お買い得なお値段で購入できそうです。
キャベツを使ったおすすめ料理
<豚バラでロールキャベツ>
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豚バラの旨味をぎゅっと余さず楽しめるロールキャベツ。
ひき肉だと煮崩れないように気を遣うレシピでもありますが、豚バラを使うことで作りやすいのにごちそう感たっぷりのメニューが作れちゃいますよ。
コンソメだけでなく、トマトジュースでアレンジするのもおすすめです。
ピーマン
令和4年10月に東京都中央卸売市場で扱うピーマンのうち、46%が茨城県産、29%が岩手県産です。
主産地での生育は良好で、10月前半は潤沢な出荷が見込まれます。
10月を通して、お買い得なお値段となりそうです。
ピーマンを使ったおすすめ料理
<ピーマンとひき肉のピリ辛炒め>
絶対常備!「豚ひき肉」が主役のボリュームおかずBEST5「脱マンネリ&食費節約」
特売の時に買っておいて、冷凍室に常備しておきたいのが「豚ひき肉」。メインおかずを作るときも何かと便利に使えます。どんな味付けや料理にも合うから、おかずがマンネリになりがちな人は必見です!
ピーマンとひき肉さえあればできちゃうメイン級おかずがこちら。
ご飯にかけて丼にしても、サラダのトッピングにしてもおいしい万能メニューです。
にんにくや生姜を効かせてオイスターソースの旨味をプラスすることで、ピーマンの苦味が抑えられるのも嬉しいところ。
ピーマンが苦手なお子さんでもおいしく食べられちゃうかも?
価格が高騰する可能性がある野菜
2022年10月に価格が高騰する可能性がある野菜は次の通りです。
だいこん
令和4年10月に東京都中央卸売市場で扱うだいこんのうち、39%が青森県産、26%が北海道産、21%が千葉県産です。
一部主産地での8月の雨の影響を受け、生育や品質に影響が起こっています。
10月を通しての出荷数は平年以下となり、価格も高くなりそうです。
にんじん
令和4年10月に東京都中央卸売市場で扱うにんじんのうち、92%が北海道産。
主産地での8月の雨の影響を受け、生育や品質に影響が起こっています。
10月を通して出荷数は平年以下となり、価格も高くなりそう。
価格は平年並みの野菜
その他、価格が平年並みに落ち着きそうな野菜は次の通りです。
・はくさい
・ほうれんそう
・ねぎ
・レタス
・きゅうり
・なす
・トマト
・ばれいしょ
・さといも
・たまねぎ
参考にしてくださいね!
2022年の10月はキャベツ&ピーマンが狙い目!
今月のお買い得野菜は、「キャベツ&ピーマン」の2種類。
「苦手な野菜ランキング」では常連のピーマンですが、調理方法でガラッと味わいが変わるもの。
お手頃価格の今だからこそ、苦手の克服のチャンスかも!?
いつもと違うレシピにも挑戦してみるのもおすすめです。
値上げラッシュの10月ですが、お買い得なお野菜を上手に使って乗り切りましょう〜!