サラダや炒め物などさまざまな料理に活躍するブロッコリー。茹でたり蒸したりして食べるのが一般的ですが、生で食べられるのか、気になったことはありませんか?今回はブロッコリーを生で食べてもよいのか、生食におすすめの食べ方、ブロッコリーの栄養を逃がさずに食べるコツを、管理栄養士が解説します。
ブロッコリーは生でも食べられる!でも、おすすめできない理由とは?
ブロッコリーは加熱して食べるのが一般的ですが、実は生でも食べることができます。海外では、生のままサラダなどで食べられることもあります。
では「生の方が栄養も摂れるし、生のまま食べる方が良いのでは?」と考えるかもしれません。でも、積極的におすすめしにくい以下の理由があります。
消化の負担になる
生野菜は加熱した野菜に比べると、消化に負担がかかります。とくにブロッコリーは野菜の中でも食物繊維が豊富なため、生でたくさん食べると消化不良を起こしてしまう恐れもあります。
とくに消化能力の低い小さな子どもや、胃腸の調子が悪い方は加熱して食べた方が安心です。
生のままだと硬く、アクを感じることも
生のまま食べると硬かったり、アクを感じたりして、食べにくいと感じることもあるでしょう。
ブロッコリーは茹でることでやわらかくなり、アクも抜けて食べやすくなります。また加熱すると甘みも出てくるため、茹でた方が食べやすいと感じる方が多いでしょう。
虫がついている可能性がある
ブロッコリーは花蕾(緑色の部分)に虫が入り込んでいることがあります。軽く水洗いする程度では取り切れないこともあるため、生で食べると虫のリスクも考えられます。
虫の心配を減らすには、しっかり加熱する方が安心です。もし生で食べたい場合は、しっかりと洗うようにしましょう。
ブロッコリーの洗い方についてはこちらの記事を参考にしてくださいね。
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ブロッコリーの生食におすすめの食べ方とは?
ブロッコリーを生で食べたい場合は、サラダ、和え物などのメニューがおすすめです。他にも、果物などとあわせてスムージーにすると、そのまま食べるより消化にやさしくなります。
また茎も生のまま食べられます。茎はアクが少ないため花蕾の部分より食べやすいです。茎の厚い部分を切り落とし、細切りにして和え物や漬物などにするとシャキシャキとした食感を楽しめます。
ぜひ、自分にあうお好みの食べ方を見つけてみてくださいね。
電子レンジ調理ならブロッコリーの栄養を逃さない!
野菜は生で食べる方がビタミンCやカリウムなどの水溶性の栄養素をムダなく摂れますが、実は電子レンジ調理でも効率良く栄養素を摂ることができます。
下記は「生」「電子レンジ調理」「茹で」のブロッコリー100gあたりの栄養素含有量です。
茹でたものはカリウムとビタミンCが減ってしまっていますが、電子レンジ調理は変化がほとんどありません。ちなみに、生より電子レンジ調理の方がカリウムの量が増えているのは、水分量の変化によるものと考えられます。
栄養素をムダなく摂りたいからと言って無理に生で食べる必要はなく、電子レンジ調理で十分に栄養素が摂れますので、安心してくださいね。
ブロッコリーの栄養については、こちらの記事で詳しく解説しています。
ブロッコリーの栄養がすごい!ビタミンやミネラルの含有量は野菜の中でもトップクラス
身体にいいイメージのあるブロッコリーは、実際にどのような栄養素が含まれているのでしょうか?また、冷凍や加熱調理によって含有量に変化があるのかも気になりますよね。今回はブロッコリーの栄養をはじめ、調理による栄養成分値の変化や栄養をムダなく摂るコツなどついて、管理栄養士が解説します。
冷凍するときは生でも加熱してもどちらでもOK
ブロッコリーを冷凍保存するときは、生でも加熱したものでも、どちらでもやりやすい方法でOKです。
冷凍すると栄養素がなくなってしまうのでは?というのは心配しすぎなくて大丈夫です。なるべく急速冷凍できるようにすると、栄養素の損失が少なく、食感も保たれやすくなります。
生で冷凍する場合は、小房に切り分けて水けを取ったものを冷凍用保存袋などに入れて冷凍します。加熱したものも同様に、水気を取ってから冷凍してください。
解凍は、凍ったまま調理することで食感の変化が気になりにくくなります。凍ったまま電子レンジにかけるか、鍋やフライパンに入れて加熱しましょう。
ブロッコリーの保存方法については、以下の記事で詳しく解説しています。
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ブロッコリーの生食はお好みに応じて!
食べ慣れない生のブロッコリーも、食べてみると新鮮な味わいにハマってしまうかも?栄養素を摂るために無理して食べる必要性は低そうですが、お好みに応じて、食べ方を選んでくださいね。