ヘルシーなイメージのある大根。実際のカロリーや糖質の量はどれくらいなのでしょうか?また、調理方法によって食材のカロリーは変化しますが、大根をよりヘルシーに楽しむにはどんな料理が適しているのでしょうか?この記事では大根のサイズ別のカロリー・糖質量に加え、代表的な大根料理のカロリーについて、管理栄養士が解説します。
大根のカロリー(エネルギー)と糖質の量
大根のカロリー(エネルギー)と糖質の量は以下の表の通りです(※)。
大根100g当たりのカロリーは15kcal、糖質は2.8gです。平均的な大根1本(可食部)の重さが900gとすると、カロリーは135kcal、糖質は25.2gとなります。
おでん用にカットした大根は、コンビニのおでんサイズ(およそ80g)でカロリーは12kcal、糖質は2.2gです。この場合、出汁や調味料のカロリー、糖質は含みません。
大根は全体の約95%が水分なので、ほかの野菜と比べるとカロリーは低くなります。具体的には、大根100g当たりのカロリーが15kcalなのに対し、キャベツ(21kcal/100g)、にんじん(30kcal/100g)、かぼちゃ(78kcal/100g)となっており、とてもヘルシーな野菜であることがわかります。
大根には、むくみを防いでくれるカリウムや、免疫力の維持や美肌作りに欠かせないビタミンCが含まれています。加熱したり水にさらしたりすることで損なわれやすい栄養素なので、栄養をムダなく摂りたいなら大根おろしや大根サラダなど、生の状態で食べるのがおすすめです。
※参照:文部科学省ホームページ「日本食品標準成分表2020年版(八訂)」
切り干し大根のカロリーと糖質の量
大根を乾燥させて作る切り干し大根の場合、カロリーや糖質の量はどのくらいなのでしょうか。乾燥した状態のものと、水で戻したものを比較してみます。
切り干し大根を水で戻したものは100g当たり56kcalで、生の状態の大根(15kcal/100g)に比べるとカロリーが高くなります。これは、切り干し大根を水で戻しても、完全に元の状態の水分量にはならないため、カロリーが高くなるのです。また同じようにカロリーだけでなくほかの栄養価も高まり、カルシウムや鉄の補給に役立ちます。
大根を使った料理のカロリー・糖質の量
大根を使う料理でカロリーを低く抑えたい場合、油をたくさん使わずあっさりと味つけしたサラダや煮物、きんぴらがおすすめです。また、合わせる食材も脂身の少ない鶏肉や豚もも肉を選ぶとヘルシーになるでしょう。
反対に、砂糖やみりんをたくさん使った煮物や、脂身の多い豚バラ肉やひき肉を使うメニューはカロリーが高くなります。
大根を使った料理1人分のカロリーと糖質は以下の通りです
・大根サラダ(オリーブオイル使用)…154kcal、糖質3.9g
大根サラダ
大根、油揚げ、○めんつゆ(3倍濃縮)、○酢、○オリーブオイル、かつおぶし
調理時間:10分
・大根もち…148kcal、糖質16.5g
大根もち
大根、ベーコン、小ねぎ(あれば)、○片栗粉、○鶏ガラスープの素(顆粒)、ごま油、ポン酢
調理時間:10分
・味噌ブリ大根…321kcal、糖質15.5g
味噌ブリ大根
ブリ切り身、大根、○しょうがチューブ、○酒、○砂糖、○しょうゆ、味噌、みりん
調理時間:30分
・豚バラと大根のピリ辛煮…434kcal、糖質11.5g
豚バラと大根のピリ辛煮
豚バラ肉(厚みのあるもの)、大根、○コチュジャン、○味噌、○砂糖、○鶏ガラスープの素(顆粒)
調理時間:20分
大根はたくさん食べても安心!
旬の時季には手頃な価格で購入できて、栄養も豊富な大根。この記事で解説したとおりカロリーが低いため、ダイエット中の方でも安心してたくさん食べられますよ。調理方法を工夫しながら、ヘルシーな大根料理をたっぷり楽しんでくださいね。