煮物や和え物、炒め物にしてもおいしいさといも。あらかじめ茹でてから調理することが多い食材ですが、正しい茹で方を知っていますか?今回はさといもの基本の茹で方に加え、レンジで簡単に蒸す方法を写真付きで解説します。
茹でる前の下ごしらえ
まずは、さといもを茹でる前の下ごしらえ方法をご紹介します。下ごしらえをしっかりと行うことで、調理した際の煮汁が濁りにくくなり、味も浸透しやすくなります。
1. 流水で泥を洗い落とす。
水で洗い流した後は、さといもをしっかりと乾かすとぬめりを抑えることができます。時間がないときはキッチンペーパーで拭き取るだけでもOKです。
2. 包丁で両端を切り落とす。
両端を垂直に切り落とすと、周りの皮を剥くときに指で押さえやすくなります。
3. 周りの皮を剥く。
4. 食べやすい大きさに切る。
5. ぬめりをとるために塩でもみ、水で洗って水気を切る。
手でこすりつけるように塩をもみこむことで、ぬめりを取ることができます。
鍋で茹でる方法
それでは、鍋を使った基本の茹で方をご紹介します。
1. 鍋にさといもを入れ、かぶるくらいの水を注いで中火にかけ、15分加熱する。
この時、白い泡がブクブクと出てくるので、吹きこぼれなどにご注意ください。
2. 竹串がすっと通るくらいになったら火を止め、容器に移す。
鍋で茹でる方法はやや時間がかかりますが、さといもにまんべんなく火が通るので、煮物などの味がしみこみやすく、ほくほくとした食感を楽しむことができます。
電子レンジで蒸す方法
鍋で茹でるのは少し手間だな、と感じる方には、電子レンジで蒸す方法もあります。
1. 耐熱容器に入れてラップをし、600Wのレンジで2分加熱する。
2. 竹串がすっと通るくらいになったら完成。
2分加熱しても硬い場合は、10秒ずつ追加加熱してください。加熱しすぎると水分が飛んでしまい、食感が悪くなるうので注意しましょう。
ラップをしてレンジで加熱するだけなので、手間も時間もかからず簡単な方法です。ただし、どうしても加熱ムラが出やすいので、追加加熱する際にはさといもをころがすなどの調整が必要です。
鍋と電子レンジ、仕上がりに違いはある?
鍋で茹でる方法とレンジで蒸す方法の2種類をご紹介しましたが、見た目や食感、味に差はあるのでしょうか。
写真左が鍋で茹でたもの、右が電子レンジで加熱したものです。
写真だとややわかりづらいですが、比較してみると鍋で茹でたさといもの方が、表面がつるっとしておりキレイな見た目です。一方、電子レンジで蒸したさといもは、表面がぼそぼそとしているところがあります。
味に違いはありませんが、食感は鍋で茹でた方がしっとりとしており、電子レンジは硬いところが残っている場合がありました。
以上のことから、見た目や食感を重視するのであれば「鍋で茹でる」、時短や手軽さを重視するのであれば「電子レンジで蒸す」がおすすめです。作りたい料理や時間の余裕にあわせて、使い分けてみてください。
茹でたさといもを使ったおすすめレシピ
最後に、茹でたさといもを使ったおすすめレシピをご紹介します。
里芋のひき肉あんかけ
さといものねっとり感とあんかけのトロっとした食感がクセになる一品です。鍋で茹でた場合でも、電子レンジで蒸した場合でも、どちらでもおいしく作れます。
ほくほくとしたさといもに味がしっかりしみ込み、ついついご飯も進みますよ。
里芋のひき肉あんかけ
鶏ひき肉、里芋、○しょうがチューブ、○しょうゆ、○酒、○砂糖、○みりん、●片栗粉、●水、サラダ油
調理時間:30分
里芋ポテトサラダ
こちらも鍋茹で、電子レンジ蒸しのどちらでもおいしく作れます。じゃがいものポテトサラダとはひと味違い、さといも特有のねっとり感がたまらない一品です。梅干しが味のアクセントになっており、いつもと違ったポテトサラダが楽しめます。
里芋ポテトサラダ
里芋、ツナ缶詰(水煮)、○マヨネーズ、○梅干し、○砂糖
調理時間:15分
基本の茹で方をマスターして、料理の仕上がりをワンランクアップさせよう
鍋で茹でる方法と電子レンジで蒸す方法、それぞれにメリットとデメリットがあることをお伝えしました。どちらの方法もマスターしておくことで、状況に応じて最適な方法を選べるようになります。
鍋で茹でる方法は少し手間がかかりますが、料理の仕上がりがグッとアップします。見た目と食感を重視したい料理には、ぜひ鍋で茹でたさといもを使ってみてくださいね。