年末の大掃除の一環で衣類をケアして保管する機会も多いですよね。しっかりケアして衣服をダメージから守り、次のシーズンできもちよく着られるようにしましょう。収納時におすすめの衣類ケアアイテムも紹介します。
衣類をクリーニングに出したにも関わらず「自宅保管しているうちに黄ばみが発生してしまった! 」なんてことはありませんか? 黄ばみの正体は汗や皮脂汚れが空気に触れることで酸化したもの。実は、クリーニング店で行われているドライクリーニングでは石油系の溶剤を使うため、水溶性の汗汚れはキレイに落とせません。
このことから、汗をかきやすい衣類はできれば自宅で水洗いしたいところ。その方がお財布も助かりますよね。保管方法を注意することにより、衣類のダメージも防げます。以下のアイテムを使って衣類を汚れや傷みから守りましょう。
1.弱アルカリ性の洗剤
洗濯表示に上のような洗い桶のマークが付いていたら、洗濯機で洗える衣類と理解してOK。中の数字は洗濯時に使用する水温の上限です。
このマークが付いている衣類には弱アルカリ性の洗剤がおすすめ。洗剤の液性は主に「中性」と「弱アルカリ性」の2種類がありますが、汗や皮脂などの「酸性」の汚れを落とすには、逆の成分であるアルカリ系の洗剤が効果絶大です!
2.おしゃれ着用洗剤
衣類の洗濯表示に上のようなマークが付いている場合は、手洗い可能な衣類ということになります。こちらは主に、デリケートな衣類に使われるマークです。
この場合はおしゃれ着用洗剤(中性洗剤)を使ってください。汚れの落ち具合はアルカリ系の洗剤には劣りますが、サマーニットやシルクなど、デリケートな素材の衣類にも使えます。
アルカリ系の洗剤に比べて洗浄力は弱いので、衣替えなど長期保存する場合は2度洗いをするのが良いでしょう。
3.洗濯用固形石鹸
エリや袖など一部分だけ黄ばんでしまった場合には、洗濯用固形石けんが最も黄ばみを落とします。洗濯機に入れる前に、汚れが気になる場所に石けんを擦りつけてもみ洗いしておきましょう。ホームセンターやドラッグストアでは「エリ」「袖」専用の石けんも販売されているので、ぜひ利用してみてください。
4.酸素系漂白剤
全体になんとなく黄ばんでいて、石けんでもみ洗いするのは大変という場合は、酸素系の漂白剤を使うと楽です。酸素系の漂白剤は水に溶かすとたくさんの酸素が発生して、その気泡でヨゴレを包み込んで落とします。色柄ものにも安心して使え、黄ばみとの相性もいいのです。こすり洗いする必要もなく、一晩漬け込んでおくだけで汚れを落としてくれますよ。なお、40度以上のお湯を使うと効果が倍増します!
5.毛玉取り機
冬物衣類はもちろん、夏物衣類もポリエステルなどの素材は実は細かい毛玉ができやすいのです。毛玉自体は細かくて目立ちませんがくすみの原因となるので、取っておくと次のシーズンもキレイに気持ちよく着られます。
6.防虫剤
防虫剤はウールやカシミヤだけに使うという方もいるかもしませんが、最近の防虫剤には防虫効果だけではなく、黄ばみや消臭、防カビ効果のあるものもあります。黄ばみや臭いが気になる衣類に使うと、来シーズンはその威力に驚くことでしょう。
7.圧縮タイプの衣類袋
衣類を入れて空気を抜くことで、かさばる衣類を省スペースで収納できる衣替えのお役立ちアイテム・衣類圧縮袋。実は、省スペースで収納できるだけでなく、圧縮して空気を遮断するため、黄ばみの原因である酸化も防止できます。衣類用もありますが、食品用のジップ付きの保存袋でも構いません。
衣類をたたんで圧縮袋に入れ、くるくる巻くように空気を抜いてジップで封をします。しっかり空気が抜けたら広げて保管してくださいね。