かぼちゃを買ったはいいものの、量が多くて丸々1個は使いきれないという経験のある方は多いのではないでしょうか。この記事では、使いかけのかぼちゃを日持ちさせるための保存方法を紹介します。また、煮物やスープ、コロッケなど、代表的なかぼちゃ料理の保存の仕方も併せて解説していますので、ぜひ参考にしてみてくださいね。
かぼちゃの鮮度を保つには
通常、かぼちゃは収穫されてから2~3ヶ月間で追熟が進み、でんぷんが糖に変わることでより甘みや栄養価が増します。そのため、丸々1個の状態であれば比較的長く保存できる野菜なのですが、一度カットしてしまうと傷みが早く、3〜4日で使い切る必要があります。
鮮度を保つには丸ごと保存するのが一番いいのですが、使いかけのかぼちゃの鮮度をできるだけ保ちたいときは、この後説明する冷蔵・冷凍保存の方法を試してみてください。温度20~30℃、湿度80%がカビの生えやすい環境をいわれていますので注意しましょう。
かぼちゃの保存方法(冷蔵保存)
使いかけのかぼちゃを冷蔵保存する際の方法は以下のとおりです。
(1)水分量が多い種やワタから傷むので、まずその部分をスプーンでくり抜く。
(2)ペーパータオルで水分を拭き取り、ラップで包む。
小さくカットしてから保存する場合は切り口から水分が出て乾燥の原因となるので、かぼちゃとラップの間にすきまができないよう、できるだけぴったりと包むのがポイントです。
保存期間(賞味期限)
冷蔵保存の日持ちは約3〜4日なので、この日数を目安に食べきりましょう。食べきれない場合は、冷蔵より長く日持ちがする冷凍保存がおすすめです。かぼちゃの食感は乾燥によって少しずつ悪くなるため、美味しく食べるなら日持ち期間の目安よりも早めに食べた方がよいです。
かぼちゃの保存方法(冷凍保存)
冷凍保存する際は、その後の調理で使いやすい状態にしておくことがポイントです。煮物であればブロック型に、コロッケやスープに使いたいならペースト状にしておくと便利です。
(1)種とワタを取り除いて、食べやすい大きさにカットする。
(2)すぐに料理に使えるよう、電子レンジ600Wで2〜3分を目安に加熱しておく。
(3)冷まして水分をしっかりとった後、フリーザーバッグに入れる。
冷凍庫に入れる際にアルミトレーの上で冷凍すると、素早く冷凍することができます。
保存期間(賞味期限)
冷凍保存であれば季節に関係なく、約1ヵ月保存しておくことができます。かぼちゃは冷凍しても食感が損なわれにくい食材なので、一度の料理で食べきれない時は上手く冷凍保存を活用してみてくださいね。
解凍方法
冷凍したかぼちゃを料理に使う際は、凍ったまま使うことをおすすめします。解凍した後にさらに調理で加熱すると食感がやわらかく、水っぽくなってしまうので、そのまま調理に使いましょう。煮物や味噌汁、炒め物など幅広く使えます。冷凍保存時、火の通りを考慮してカットしておくと、調理時間の短縮に繋がります。
まるごと保存する場合
かぼちゃ丸ごと1個の状態であれば、季節によっては常温でも保存が可能です。保存に適した温度は10℃前後なので、常温保存する場合は風通しの良い涼しい場所で保存しましょう。
室温が高いと傷みやすくなるため、日の当たらない場所が適しています。そのため夏場は常温保存はせず、野菜室で保存するのがポイント。表面の土を拭き取って水気を取り、新聞紙で包んでからポリ袋などに入れて保存します。
保存期間(賞味期限)
保存期間は約1〜2ヶ月が目安です。夏場は通常より傷みやすくなるので、野菜室に入れて約1ヶ月ほどになります。
調理後のかぼちゃを保存する場合
かぼちゃを料理に使った後、量が多くて余らせてしまうこともありますよね。代表的なかぼちゃ料理を例に挙げながら、保存方法と保存できる目安の期間を解説します。
煮物
かぼちゃの煮物を保存する際には、煮汁を切るか、煮詰めて水気を飛ばしてください。煮汁が残ったまま保存してしまうと劣化が早くなり、味や香りを損ねる原因になります。冷蔵保存の場合は密閉できる保存容器に入れ、冷凍保存の場合は冷凍用保存袋に入れて空気をしっかり抜きます。
保存期間(賞味期限)
冷蔵保存であれば、当日〜翌日中には食べきる必要があります。冷凍保存であれば2週間ほどは保存可能ですので、食べきれない分は冷凍するようにしましょう。
スープ
スープは一度にたくさん作ることが多いので、ついつい余らせてしまいがちですよね。スープの保存も煮物と同様に、冷蔵保存であれば容器に入れて粗熱をとった状態で冷蔵庫へ入れます。冷凍保存の場合も粗熱をとった後に冷凍用保存袋に入れ、空気をしっかり抜きましょう。袋の中に空気が残っていると、空気中の水分が結露して劣化を早めてしまいます。
保存期間(賞味期限)
冷蔵保存の目安期間は1〜2日です。水分を含んだ料理は傷みやすいので、できるだけ早めに食べ切ってしまいましょう。冷凍保存では、約1ヶ月を目安にしてください。凍らせた後に保存袋の上からお箸などで押さえ、1回分の量に分けておくと食べるときに用意がラクになりますよ。
サラダ
かぼちゃのサラダは常備菜としても活躍する料理です。冷蔵保存の場合は保存容器に移し、しっかり粗熱とってから冷蔵庫にいれます。冷凍保存の場合も同様に、粗熱をとった後に冷凍用保存袋に入れて密閉します。
保存期間(賞味期限)
冷蔵保存で3〜4日、冷凍保存は約1ヶ月の保存が可能です。冷蔵の場合、調理の過程で水分が加わっているため劣化しやすいため、目安期間にかかわらずできるだけ早く食べることをおすすめします。
コロッケ
冷蔵保存する場合は調理後に冷蔵庫に入れますが、基本的に冷凍保存がおすすめです。衣をまぶした揚げる前の状態のものでも、揚げた後のものでも問題ありません。冷凍保存するときには、1個ずつラップで包み、冷凍用保存袋に入れておくように。ひとまとめに包むとコロッケ同士がくっついて使いづらくなるので気を付けましょう。
保存期間(賞味期限)
冷蔵保存の場合、作ってから2日程度で食べ切ってください。コロッケは油でしっかり火を通しているのものの、ひき肉や卵、パン粉も使っているため傷みやすく、早めに食べ切るのをおすすめします。冷凍保存では約1ヶ月は保存可能です。作ってすぐに食べない分は冷凍するようにしましょう。
保存の仕方を工夫すれば、料理時間の短縮にも
この記事ではかぼちゃの保存方法をご紹介しました。かぼちゃの状態によって保存の仕方はいくつかありますが、あらかじめカットして冷凍保存しておくと、時短でかぼちゃ料理を作ることができるのでおすすめです。ぜひ皆さんも試してみてくださいね。