意外と知られていないかぼちゃの旬。実は、収穫時期と食べ頃が異なる食材なんです。おいしく、そして安く楽しめる季節を知っておけば、日々の献立作りにも役立てられるはず。
スーパーでかぼちゃを選ぶときのポイントも紹介しますので、ぜひ参考にしてくださいね。
かぼちゃの旬はいつ?スーパーで安く買える季節は?
国産かぼちゃの旬はいつなのでしょうか?かぼちゃをもっともおいしく食べられ、安く購入できる時季をご紹介します。
かぼちゃの旬は、夏と秋~冬頃の2回ある
かぼちゃの旬は2回あります。1回目は収穫が盛んな夏、2回目はかぼちゃが食べ頃になる秋~冬頃です。
なぜ秋~冬の時季にかぼちゃが食べ頃なるのかというと、収穫してすぐよりも、追熟させた方が水分が抜けて味がよくなるからです。夏の獲れたてのかぼちゃは、水分が多く、甘みもあっさりとしています。このかぼちゃを秋~冬頃までじっくりと追熟させることで、甘みがギュッと詰まったかぼちゃになります。国産かぼちゃは収穫がはじまる初夏の頃から出回りはじめますが、安く購入できるのは、かぼちゃがもっとも出回る9~11月頃です。
1年中かぼちゃが買えるのは、外国産を輸入しているから
国産かぼちゃが出回らなくなる12月から6~7月の頃までは、外国産のかぼちゃがスーパーに並びます。1年中かぼちゃが買えるのは、このように外国産のかぼちゃを輸入しているからです。
主な輸入先はニュージーランド、メキシコで、輸入されるかぼちゃは日本向けに作られており、見た目や大きさも国産のものとほとんど変わりません。ですが味については、湿気の多い日本と違い、乾燥した気候で育つため水分が少なく甘みが強いといわれています。
価格も外国産の方が安価なことが多く、旬でない時期でもおいしいかぼちゃを安く手に入れることができます。
おいしいかぼちゃを見分けるコツ
最後に、スーパーでおいしいかぼちゃを選ぶためのポイントを紹介します。
食べ頃かどうかを見分けるには「ヘタ」をチェック
かぼちゃが食べ頃かどうか見分けるには、「ヘタ」を観察しましょう。ヘタがコルクのように枯れて乾いているものであれば、かぼちゃの水分が抜けて味がよくなっている証拠です。
この写真のヘタは、やや乾燥が足りません。丸ごとのかぼちゃを買う場合であれば、家でも追熟が可能です。
追熟期間の目安は2週間~1か月ほどといわれています。涼しい場所で保管し、ヘタがしっかり乾くまで追熟させて食べるといいでしょう。
ずっしりと重く、皮にツヤのあり硬いものがおいしい
また、手に持ったときにずっしりと重みを感じるもの、皮にツヤがあって硬いものは、よく乾燥していて甘みが増している証拠です。
カットされたものであれば、種がしっかりと詰まっていて黄色い果肉の色が鮮やかなものを選びましょう。かぼちゃがきちんと完熟して収穫されている証拠です。未熟なまま収穫されたかぼちゃは、追熟しても味がよくなりにくいので、しっかりチェックするようにしましょう。
旬のかぼちゃを使って、料理やお菓子作りを楽しもう
この記事ではかぼちゃの旬や、おいしいかぼちゃを選ぶコツをご紹介しました。かぼちゃは煮物やサラダ、スープなどだけでなく、プリンやケーキなどのお菓子作りにも使える優秀食材です。おいしいかぼちゃを選んで、さまざまなメニューでかぼちゃを楽しんでくださいね。